ユニークボス。
なななななんか、ローファンタジーの日間ランキングに乗ってるんですけど!?!?!?
86位!?えええええええ!?!?!?!?
こんなつたない文章なのにありがとうございます!!!!!!
秋葉原第一ダンジョンはDランクのノーマルタイプのダンジョンだ。
ノーマルタイプのダンジョンはいたってシンプルだ。内部は迷路になっていてフロア内に下の層に降りるための階段がある。
ここの階層は十階層になっており、既に地図がネット上にあがっていて適正レベルの冒険者であれば、問題なくクリアすることができる。ちなみに適正レベルはLv.40といわれている。
「ここが秋葉原第一ダンジョン。調べたとおりのダンジョンだな。とはいえ俺たちは適正レベルは大きく下回っている」
「油断禁物」
とりあえずはステータスの確認だ。
『ステータス』
名前:羽撃 銃也 Lv.8
職業:銃士 (ユニーク)
HP:192 MP:48
STA:24
INT:24
VIT:24
DEX:96
AGI:48
【スキル】
・銃術Lv.1(ユニーク)
・現代兵器特化Lv.1(ユニーク)
・部隊編成
『ステータス』
名前:望月 創華 Lv.1
職業:魔導武具職人 (ユニーク)
HP:24 MP:25
STA:3
INT:3
VIT:3
DEX:12
AGI:3
【スキル】
・魔力回路Lv.1(ユニーク)
・鍛冶Lv.1
・道具作成Lv.1
創華さんのステータスは話に聞いていた通りの数値だ。
おそらく問題はないだろう。俺ですら氾濫の時にDランクのオークを倒して3つもレベルアップしたのだ。すぐにレベルは追いつくし、何せ俺の初期値と変わらないDEX特化だ。Dランクの魔物を十数匹ほど倒せば今の俺のDEX値の2倍近くに届くはずだ。そして、銃を装備している今ならば部隊に入っている限り身体能力はDEX値依存。更に銃での攻撃は2倍のダメージときた。攻撃力だけならば適正値をにとどくはずだ。
因みに、ステータスの一点特化はユニーカーに多く見られる特徴の一つであるとだけ言っておこう。
「隊長、唐突に怖くなってきた」
「大丈夫だ。ささっとレベル上げれば問題なくなるから」
「それまでは隊長に戦闘は任せる」
「お、さっそくお出ましだ」
通路の突き当りの角から現れた魔物はオークだった。
俺が初めて倒したDランクの魔物であり負ける自信はミリともなかった。
「先手必勝!!」
俺はオークの頭めがけてシングルショットによる弾丸をお見舞いした。
弾丸はオークの眉間を貫通し一撃で脳を破壊、とっておきの死をプレゼントしてやった。
「いや待って。いろいろとおかしい」
「なにがだ?」
「あの突き当りまで100メートル以上ある。シングルショットも高度な技術だし一発で当てるのはエイム力がいいどころの話じゃない」
「多分、スキルの補正かなんかだ。感覚で撃ったから。【部隊編成】の効果で創華さんにも同じことができるようになってるはずだぞ」
「不遇職撤回」
「……いや、不遇職だよ。創華さんと出会わなかったら一生Eランク冒険者だった。銃がないと取得経験値が-1000%になるわAGI値も半減されるわで大変だったんだから。俺からすれば創華さんのほうがよっぽどチートじみてるように見えた。こんな銃作るし家の壁とか」
「なるほど。でも、お互い冒険者としてなら一人での成功は不可能。それなら単体では不遇職でも二人なら最強ということで話は終わり」
「そういうことだな」
そんなやり取りをしながらダンジョンを突き進む。
道は地図があることから迷わず進むことができたし、このダンジョンの魔物はオークやホブゴブリンなどといった頭に脳みそが詰まっている魔物しか出なかった。見かけたらすぐさまヘッドショットのワンショットワンキル。弾も節約しながら危なげなくダンジョン攻略。ステータス上では格上の魔物であるためレベルもポンポンあがった。創華さんもLv.16くらいから攻撃に参加しているが今のところ百発百中だ。
そして二時間もたたずに最下層のボス部屋に到達していた。
「Dランクのダンジョン余裕過ぎ」
「いや、俺もこんなに余裕なのはさすがに面食らった。俺の五年間はいったいなんだったろうと絶賛へこみ中だ」
「私の子たちがこんなに強力なものに化けて嬉しさ半面寂しさ反面」
なぜか俺たちは落ち込んでいた。
お互い、花開くまでの時間が長かったゆえだと思う。
もっと早く出会えていたらこんなにも苦労はしなかったのだから。
「隊長ボスの情報は」
「ボスオークだ。強さはオーク五倍で適正レベルは四人パーティーでLv.40以上」
「隊長はLv.26。私はLv.22。五倍ほどの強さなら負ける要素ない」
「ささっと倒してCランクダンジョンにでも向かおう」
「うん」
軽口をたたきながらも俺たちはボス部屋の扉を開きDarm'sアサルトを構える。
手筈は俺のヘッドショットによるワンショットワンキルだ。倒しきれない場合は創華さんが二発目のヘッドショットを決める。これで倒せないということはない...そう思っていた。
「ボスがいない」
「だな、嫌な予感がするのは俺だけか?」
「大丈夫。私も」
そういった直後、ボス部屋に無機質な声が響き渡る。
『ユニーク保持者のみでのボス挑戦を確認。これによりボスモンスターがユニーク化されます。せいぜいあがきなさい。人の子よ』
「ほんとに大丈夫なの!?」
「だ、だいじょばない」
ユニークボス。それはある一定条件をクリアした時に発生されるという半ば突発的災害のような存在として冒険者たちから恐れられているものだ。
あろうことか俺たちはその一定条件をクリアしてしまっていたらしい。
ユニークボスと聞いてビビる俺たち。
だが、弱気になっていたのは一瞬のことだった。
「やるしかない」
「ああ、始まったばかりなんだ!!ここで終わらされるなんて絶対に許さない!!」
「「こんなところで死んでたまるか!!俺(私)たちは二人なら最強なんだから!!!!」」
こうして俺たちはユニークボスの出現を告げるダンジョンの声に啖呵を切ったのだった。
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今日ももう1話投稿します!!
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