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村娘Aに転生志望した私は魔王になりました・・・  作者: ウィンターベア


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さぁ、戦争を始めようか?

おはようございます。

第86話投稿させて頂きます。

評価ポイント・ブックマークありがとうございます。励みになります。

楽しんで頂けたら幸いです。

「なんだ⁉何が起きた⁉何故ベヒモスが死んだ⁉」

「今の閃光と轟音は何だ⁉」

「あの人間がやったのか⁉」


 一人の兵士の言葉に動揺していた全員の視線が一斉に私に注がれる。

 ティアマトをアイテムボックスにしまい、ゆっくりとした足取りで自称魔王軍の連中の方へ歩いて行く。

 お互いの姿がはっきりと視認できる距離まで行くと恐らくこの集団の指令と思われる頭に角の有る人に近い人物が口を開く。


「き、貴様一体何者だ‼貴様が我が軍所有のベヒモスを殺したのか‼口上交換も無しで攻撃をして来るなど卑怯者め‼恥を知れ‼」

「お前は馬鹿か?いきなり攻撃を仕掛けて来るテロリスト連中がご丁寧に口上交換をさせて貰えると思っているのか?だとしたら相当、頭がおめでたいな愚か者め」


 私はわざと馬鹿にした様に男の言葉に答え、眼で男の事を確認する。


 ☆


 種族:魔人族 名前:べテリス・ノーウェル 性別:男性 年齢:35 Lv.70 剣術Lv.70 魔法Lv.50 状態:健康 特記:強欲の国騎士団隊長 所属:強欲の国 ▼


 ☆


 ビンゴ、やっぱり強欲の国だったか・・・


「き、貴様ぁ‼栄えある黄昏の国の騎士団を馬鹿にするかぁ‼」

「プッ、アハハハハハハ‼」

「な、何がおかしい‼」


 男の言葉を聞き、私は思わず笑ってしまう。だってそうでしょう?普通は名を語る国の王ぐらい調べてから喋るはずなのに私の前で堂々と嘯くんだもん。


「なるほどなるほど、君達は黄昏の国の国民が主の姿も分からない馬鹿だと言いたいんだね?ねぇ?強欲の国騎士団隊長のべテリス・ノーウェル君?」

 最初の方は朗らかに笑いながら最後の方は底冷えのするような声音に変え、名前を呼ばれ驚く相手の顔を見ながらカグツチとオカミノカミを鞘から抜く。


「舐めるのもいい加減にしろよ?ボクが貴様らの素性を知らないとでも思ったか?愚か者め、強欲の魔王は相変わらずお粗末な頭をしているようだな」

「我らの王を侮辱するかぁ!」


 私の挑発の言葉に兵士の一人が声を上げながら弓に矢を番え私に向かって放つ。

 飛んでくる矢を剣で叩き折りながら狙い通りの行動に仮面の下でほくそ笑む


「やれやれ、人の国を馬鹿にしておいて自分の君主を馬鹿にされたら逆切れか?さて、そろそろ無駄話はやめて君達が望んだ戦争を始めようか?ボクの国の者を侮辱した罪は死で償え」


 私の言葉と同時に上空から無数の鉄矢が敵に向かって降り注ぎ敵兵を貫く。ベヒモスを殺した後に予め上空に放っておいたものだ。何人は運悪く死んだようだ。まぁ、初めから生きて返す気は無いけどね。


「殺せぇ‼」


 その言葉と共に各々の武器を構え私に突進してくる。


「《オクタ・アクアリウム》」


 私を中心に展開した巨大な水のドームに最初の兵士が触れた途端、まるで霧の様に霧散してドームの水と混ざり合い水を赤く染める。


「なっ⁉」


 霧散した兵士を見てこちらに突撃してくる兵士たちが驚き声を上げ停まるとするがもう遅い。

 最初の兵士を追うように飛び掛かって来た兵士が次々と《アクアリウム》に突撃し霧散していく。


「退けぇ‼遠距離から矢と魔法で射殺せぇ‼」


 隊長の言葉に兵士たちは一斉に私から距離を取り、後方からの遠距離攻撃を待つ。

 まぁ、行動は正しいよ。この魔法がここから動かないならね。


「チェイス」


 その言葉と共に《アクアリウム》は私をすり抜け自動で距離を取った兵士達に向かって行き次々と兵を飲み込んで行く。


「なっ‼なぜ、あいつは死なないんだ⁉」


 いや、当たり前でしょ?自分で使った魔法で死ぬとか馬鹿でしょ?

 兵士の一人が上げた声にそんな事を思いながらカグツチとオカミノカミに魔法を掛ける。


「《オクタ・ウインドエンハンスアーマメント》」


 二本を振るうと剣から風の刃が飛び複数人を切り裂いて行った。

 数の不利も有るので今回は徹底的に魔法などで殲滅して行く。



「馬鹿な・・・最弱の魔王に我が隊が全滅だと・・・」


 範囲系の魔法等を使いながら殲滅を開始して約2時間が経ち、1000人程居た兵士はとうとう隊長一人になり信じられないと言う様にポツリと言葉を漏らす。

 そんな彼に蹴りを入れ地面に転がし、剣を首元につき付ける。


「さぁ、戦いは終わりだ。今からする質問に素直に答えれば楽に死なせてやる。まず一つ目の質問だ。強欲の国が部隊を差し向けたのはこの国だけか?」


 地べたに這い蹲ったまま私の事を睨みつけているべテリスに冷く言うと彼は悔しそうな顔で口を開く。


「仲間の情報は絶対に言わん。拷問は無駄だ」

(この国だけへの進行だが少しでもこいつに煩わしい思いをさせてくれる‼)


 私はその反応に内心、溜息を吐きながらベテリスの右手に剣を振り下ろす。

 それにしてもグリドは本当に何をやっているんだろう?私の眼の事ぐらい部下に周知させておけばいいのに・・・


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「余計な事は喋らなくて良いよ。君、状態分かっている?まぁ、いいや、部隊を送ったのはこの国だけみたいだし、次の質問だ。誰がお前たちをこの国に送った?」


 先程の質問は答えが分かったので次の質問に移る。まぁ、この質問だって転移装置の管理を任せている人達の場所に行って調べれば分かる事だけど・・・


「黙れ‼さっきから言っているが拷問には屈しない。協力者を売る事なんてない‼」

(協力者であるガザンには秘密の厳守を約束している。我が魔王の名において約束を違える事はせん)

「ほぉ・・・よりにもよって統括責任者を任せたガザンが裏切っていたか・・・」

「なっ⁉」


 私の言葉に男は驚きの声を上げる。さっきの部隊に関しても言ってあげたのにようやく情報が私に洩れた事が分かったようだ。


「まぁ、良いや、裏切り者が分かったのなら後はガザンから話を聞けばいいだけだ。無駄な抵抗お疲れ様」


 冷たくそう言い放ち剣を振り被った私に男は、最後の言葉と言わんばかりに大声で私に向かって叫ぶ。


「いつか大勢の同族を殺した貴様は報いを受ける時が来るだろう‼その時が来たらせいぜい後悔しながら死ね‼」

「後悔ならいつもしているさ」


 その言葉と同時に私はカグツチを振り下ろし、男の命を絶った。


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