平穏・3
こんにちは、本日は好きなゲームが2本発売しました。
私は、Ⅲの方ではなくカプコン製のヘリの方を買ってきます。
第七話投稿させていただきます。楽しんでいただけたら幸いです。
テルル舎の中に入りテトとトウアを探すトウアはすぐに見つかった。
「トウア兄、こんにちは」
テルルをブラッシングしているトウアに声をかける。
「おぉ、コハクどうしたこんな所まで来て、テトに用事か?」
私の声に気づきトウアが振り向きながら聞いていた。トウアもテトも非常に整った顔立ちをしている。まぁ、トウアは優しそうな顔をしていてテトはちょっと生意気そうな顔だけど。
「うん、テトを誘ってユユ達と遊びに行こうと思っているんだけど、トウア兄も一緒に行く?」
当初の予定にはなかったがトウアも誘ってみる。
「う~ん、誘ってもらえて嬉しいけど俺も友達と約束が有るから今回は遠慮しておくよ。テトは今、小屋の裏に干し草を取りに行っているからもう少し待っていてくれな。」
ブラッシングを終え私の方まで来てトウアが私の頭をポンポンと撫でながらそう言った。
「でも、テトを迎えに来るならコハクじゃなくてユユの方が良かったんじゃないか?また、あいつに勝負を挑まれるぞ?」
トウアが心配そうな顔で頭を撫でてくれている。うん、精神年齢的な物を見ると私の方が年上なんだけどね~。
なぜ、年下に徹しているのかって?答えは簡単ずっと姉だったから妹気分を味わいたいんだよね~
「全戦全勝だから大丈夫!」
心配そうなトウアに笑顔でブイサインをして答えるとトウアは笑いだした。
「あはは、コハクは強いな、そしてテトは弱いな・・・」
いやいや、トウアさん、テトは決して弱くはないよ。誰か良い師匠の下に弟子入りしたら相当強くなるよ。私が提案した雷系の強化魔法を何気に取得している。まぁ、自分で使ってみてから提案したんだけどね。
ちなみに私は大人に内緒で幾つか魔法を創っては試している。どれも、これ、出来るかな?って程度の考えでやってみたが大抵の事は出来た。後は魔法のレベルが上がってからまた出来なかった事をやってみよう。
「お、そうこうしている内に待ち人来る、だな」
トウアが私の後ろを見て撫でるのを止めながらそう言った。振り向くと入り口の方に餌用の干し草を抱えたテトが入って来る所だった。
「む、よく来たな魔女よ、勝負だ‼」
私の顔を見るなり元気よくそんな事を言ってきた。誰が魔女じゃ、一発殴ったろうかこのピヨコ頭。
あ、今から試合でボコボコにするんだった
「うるさい、このピヨコ頭‼勝負は受けてあげるからさっさとテルルにご飯あげてきなさい。」
腰に片手を当てもう片方の手でテルルを指さしながら言い返す。私の隣ではトウアが笑いを堪えていた。小さい声でピヨコ頭と連呼している。ちなみにピヨコとは家畜用の鳥魔物の雛で黄色くてフワフワしている。
次の次ぐらいの話で少しお話が動くと思いますのでお待ちいただけたら幸いですm(__)m