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合格させる気の無い試験

こんにちは、第40話投稿させて頂きます。

楽しんでいただけたら幸いです。

今回は結構長めになっているかもしれません

 ガタガタと揺れる荷馬車に乗せて貰いながら私は周りの景色を楽しむ。

 カルルカを出てから早二日私はもうすぐフェルシアに着くという所まで来ていた。途中で商人さんと出会って乗せて貰えたことが大きいだろう。

 何故、荷馬車に乗せて貰えたのかというとカルルカを出て少ししてから魔物に襲われているこの人達に出会ったのだ。護衛の冒険者が居るので私はお呼びで無いだろうとも思ったのだが、何となく見て見ぬふりをするのも後味が悪いので割り込んで助けたのだ。助けてそのお礼という事でフェルシアまで乗せてもらえることになったのだ。

 最初は悪いとも思ったのだが、丁度商いをしにフェルシアに向かうとの事だったのでお言葉に甘えることにした。


「コユキさん、あれがフェルシアの外壁ですよ」


 景色を眺めているとこの馬車を運転している商人のルガーノさんが指をさして教えてくれる。


「わぁ~、すごく大きいですね」


 この国の首都というだけ有って立派な外壁である。思わず驚嘆声を漏らす。


「まぁ、この国の首都だからねぇ~、外壁も立派にしなくちゃっていう見栄も有るんだよ」


 外壁を見ていると荷馬車の横から声を掛けられる。振り向くとこのキャラバンの護衛をやっている冒険者の一人でもあるフェリドさんが立っておりそのまま言葉を続ける。


「というか、俺っち的には見飽きた外壁よりそのフードの下がどんな顔をしているのかの方が気になるなぁ~、女の子なんだからそんな風に顔を隠してたら勿体無いっしょ」


 そう言いながら私のフードに向かって伸ばされて来た手をひょいっと避ける。

 現在の私の恰好はアデルさんから貰った黒のロングコートに黒のズボンを私服の上から着たような状態だ。驚いたことにこのコートとズボンは別の服の上から着ても全く違和感が無いのだ。魔族の技術、恐るべし…

 フードには例のごとく闇魔法を掛けてあるのでフードが取れない限り顔が見えることは無い。

 フェリドさんは、初めて会った時から私のフードを取ろうとしてちょっかいを掛けて来るのだ。取ったって面白い物なんて何もないのにね。


「ちょっと、フェリド、いい加減コユキちゃんにちょっかいを出すのやめなさいよ。嫌がってるでしょ」

「そうです‼ロリやショタはもっと優しく丁寧に扱うべきです‼彼らは愛すべき天使です‼フェリドの様にぞんざいに扱ってはいけないのです‼さぁ‼コユキちゃん‼私の胸に飛び込んできてください‼私は何時でも準備OKです‼」


 フェリドさんと私のやり取りを見て同じパーティーのアルデさんとディオロさんが止めに入ってくれる。(一名は最早最初の目的を忘れて手を大きく広げている。)

 アルデさんは常識人な弓使いの美人なお姉さんでディオロさんはロリ・ショタ好きの変態魔術師の眼鏡のお姉さんだ。

 ちなみになぜ彼らは私が女だと分かっているのかというと助けた後の挨拶の際に子供の私に興奮したディオロさんが散々私の事を触り倒したからだ…ぶっちゃけ言うと先代魔王と対峙した時より怖かった…

 何でまだ両手を広げているんですか、貴女は?飛び込んでなんて行きませんよ?


「お~い、皆、まだ仕事中だぞ、はしゃぐなら依頼を完遂した後にしろ。すみませんね。ルガーノさん」


 パーティーリーダーのラゴンさんが騒ぐ私達に注意をする。まぁ、正確に言うと騒いでいる他のメンバーへの注意なのだが


「いえいえ、私としても大変楽しく旅をさせて頂きました。私は一週間程この町で商いをしてから次の場所に移る予定なんですけど、どうです?一週間後、また護衛をお願いできませんか?今回は少し長旅になるんで給金は弾みますよ?」

「どちらに行かれる予定何ですか?」


 ルガーノさんの言葉に副リーダーのカインさんが行き先を尋ねる。


「海王国メルルクの方に買い付けにでも行こうと思いましてね」

「メルルクですか?という事は魔族領から何か珍しい品でも入るんですか?」

「いやいや、ただただ、海王国の品を仕入れたいだけですよ」


 はっはっは、っとルガーノさんとカインさんは笑いながら話をする。

 …この二人なんか黒い…

 でも、海王国に行くのなら無事に冒険者に為ることが出来た後にルガーノさんに頼んで同行させてもらうのも手かもしれないなぁ…

 フェリドさんの手を避けながら私はそんな事を考えながら荷車が門を通過するのをぼんやりとみていた。



「ゴ~ユ゛~ギ~ぢゃ~ん゛。ごごでお゛別れ゛は゛嫌だよ゛~。も゛う゛うぢの゛子に゛な゛っち゛ゃい゛な゛よ゛~」

「ディオロ、私達はこっち‼あまり皆を困らせないの‼」


 無事に町に入ってから皆に挨拶を仕様と思って荷馬車を降りた途端にそんな事を言いながらディオロさんが私に飛びついて来ようしたのをアルデさんが空中で叩き落とし引き摺って行く。その光景を横目で見ながら私はルガーノさんにお礼を言う


「ルガーノさん。ここまで荷馬車に乗せて頂いてありがとうございました。また、行商に出られるみたいですけどお気をつけて」

「いえいえ、こちらこそ危ない所をありがとうございました。御入用の物が有ったらいつでもお越しください。サービスさせて頂きます」


 お互いお礼を言い合うとしっかり営業も入って来たしっかりしている…


「ラゴンさん、カインさんお世話になりました。あと、パッと見の怪しい私の同行も許してくれてありがとうございました」

「いや、こっちこそ魔物に襲われた時には正直助かった。ありがとうな‼あと…うちの連中が悪かったな…」

「本当に魔物の件はありがとうございました。それでつかぬ事を聞くのですが貴女はこれからどうするのですか?」


 リーダーと副リーダーをしている二人にお礼を言うと口々に返事が返って来る。


「一応、私は仮登録の冒険者なので今からギルドに行って試験を受けてこようと思ってます。もし、合格出来たら幾つか依頼を受けて次の目的地に移動するつもりです」

「そうでしたか…試験頑張ってください」

「ありがとうございます。」


 ラゴンさん達はまだ処理することが有るらしいので一通りの挨拶を済ませた私は一足先にギルドに向かう事にする。どこからか呪詛の様な泣き声が聞こえて来た気がしたけどきっと幻聴に違いない。


 暫らくして、私は、レンガ造りの堅牢な建物の扉を開ける。星詠み亭とは違いこれまた堅牢で重い扉は開けるだけで重労働だ…

 中に入ってギルドの受付カウンターに星詠み亭の時と同じくよじ登り、犬耳の受付のお姉さんに声を掛ける。わぁ・・・獣人の人だ・・・初めて見た・・・ちょっと感動


「すみません。ちょっと宜しいですか?」

「はーい、情報提供ですか?依頼ですか?通報ですか?密告ですか?」

「…いえ、冒険者の登録の試験を受けに来たんですけど、担当の方はいらっしゃいますか?」


 そう言いながら私は仮登録証を受付のお姉さんに見せるとお姉さんは驚いた様に仮登録証を確認する。

 てか、情報提供と依頼は分かるけど通報と密告って何なのさ…


「あ、はい、確かに確認いたしました。では、試験の方法なんですけど討伐、採取、探索の三つの内から選べますけど、どの試験をお受けになりますか?討伐は、試験官の召喚する魔物の討伐、採取は薬草などを既定数集めて納めてもらいます、探索は現在攻略済みになっている迷宮の地図作成などになっています。はっきり言って討伐はあまりお勧め出来ませんので採取か探索をお勧めします」


 驚いたのは一瞬ですぐに受けられる試験の説明をしてくれる。

 ふむ、この中で手っ取り早く終わりそうなのは討伐かな?あまりお勧めはされなかったけど試験官が召喚するものだったらあまり危なくも無いだろうし、何よりこっちは急いでいる身だしね。


「すみません。討伐でお願いします」


 私が言った試験に担当したお姉さん以外の職員も凍り付く、皆一様に忠告を聞いていなかったのかこの不審者は?って顔をしている。

 えぇ…場が凍り付くほど驚くなんて一体どんな試験しているんですかこのギルドは…


「本当に良いんですか?後悔しませんか?」

「はい、討伐でお願いします」


 再度確認をしてきたお姉さんに自分の意思をはっきり伝えるとカウンターから二枚の用紙を取り出す。

「では、この用紙に必要実行の記入をお願いします。記入が終わったら呼ばれるまでお待ちください」


 一枚目の用紙を見ると名前、年齢、性別を書く欄の他に倒した魔物、更に試験を受ける理由、あと受ける試験の種類などが書かれていた。全て記入して二枚目の用紙を確認するとその用紙は誓約書で死んでも文句は言いませんというような内容だった。

 まぁ、冒険者って命掛けだもんね。


 書類を書き終わって少しして私はギルドの奥の方にある闘技場のような場所に案内される。

 片眼鏡(モノクル)は予め外しておいた。人のステータスや心の声はうざいけど結局外すことになるだろうし、少しの我慢だ。

 入るとそこには試験を受けに来た私を見学するための冒険者とまだ若い二十代後半ぐらいの試験官と思しき男の人が立っていた。野次馬達は私を見て何か思ったのかニヤニヤしていたりコソコソ何かを喋っていたりと非常に気が散るし喧しい。

 ええい、野次馬共、見世物じゃないぞ‼散れ!散れ‼

 そんな事を思っていると試験官と思われる男の人が大声で怒鳴りだした。


「お前ら‼ガキが試験に来たからと言って見世物じゃないぞ‼即刻散れ‼散らないなら片っ端から登録証を回収して行くぞ‼」


 そんな言葉を聞いて野次を飛ばしていた冒険者達はそそくさと逃げだしていく。

 試験会場が静かになったのを確認してから試験官が私を見てしゃべりだした。


「フン‼お前が今回の試験者か?」


 私を見て何が気に入らないのか物凄く機嫌が悪そうに聞いてくる。


「あ、はい‼そうです。よろしくお願いします」


 まぁ、態度はともかくとして挨拶は大切だよね…


「最初に言っておく。この試験を選んだ時点で俺はお前の事を合格させる気は無い‼諦めてとっとと故郷に帰るんだな」

「ちょっと待ってください。合格させる気がないのは分かりますがせめて試験ぐらいはやってくれないと納得できません。納得できない理由で試験をやってくれなかったってギルドマスターに言いつけますよ?それともこんな子供に試験と言えど負けるのが怖いんですか?」


 そう言いながら手をひらひら振り後ろのドアまで歩いて行こうとする試験官に挑発気味に声を掛けて呼び止める。まぁ、最初からこの人が合格させる気なんて微塵も無い事は分かっていたけどせめて試験ぐらいはやって欲しい。絶対にそのふざけた態度を改めさせてやる。

 てか、泣かせちゃる…


「はぁ?クソガキが…ユニーク一匹殺したぐらいで調子に乗るなよ…」


 おぉ…やった…目的通りに事が進んだ。後はこの人のステータスに有る召喚魔法で出て来る召喚体に注意して戦わないとね。



「じゃあ、ルールを説明するぞ、試験はこの部屋で行う。この部屋は防音や頑丈性は折り紙付きだからな。そして、お前には俺が召喚した召喚体と戦ってもらう。万が一お前が勝てば合格だ。まぁ、そんな事はありえんと思うがな」

「はい、よろしくお願いします」


 私の挑発から少ししてしまったという顔と心の声を漏らした後で試験官はぶっきらぼうに試験のルールを説明してくれる。

 その言葉に答えながら鞄から(実際にはアイテムボックスから)カグツチを引っ張り出し鞘から抜く。

 鞘から抜かれたカグツチを見て初めて試験官が驚いた様な顔をする。


「お前…その剣は何だ?どこでそんな…いや、何でも無い試験を始めるぞ」


 カグツチを見てなにか引っ掛かることが有ったみたいだけど途中で区切り試験開始の合図とともに魔法の詠唱に入る。治癒魔法以外の系統外魔法の詠唱を見るのは初めてなのでワクワクしてしまう。私の適性にも系統外は有るけどその実態は水の派生である氷などなので治癒魔法や召喚魔法みたいな物とは根本的に違う。


「我を守りし、七属性の精霊よ。我が敵を討ち滅ぼす剣と盾を我に授けよ」


 詠唱と共に試験官を中心に魔法陣が展開されていく。


「来い‼ブラックナイト、ホワイトナイト」


 その呼びかけと共に魔法陣から剣と盾を持った白と黒の鎧の騎士が召喚される。

 おぉ~‼すごい‼こんな風に召喚されるんだぁ‼魔法を解析して、実験して、研究して、呪符による再現が可能か試してみたい‼後でじっくり魔法についての話を聞かせて貰おっと

 師匠に毒されたのかついつい目の前の珍しい魔法に心が躍る。

 試験官は、そんな私の視線に気が付いたのか(顔は見えないが)一瞬何かを思い出したように嫌そうな顔をしている。

 心の声は『なんか嫌な奴を思い出す視線だな…』でした。

 ついでに召喚されたブラックナイト、ホワイトナイトを見て能力を確認する。


             ☆


 HP 334225/334225

 名称:ブラックナイト


 ATK:A7

 DEF:S10

 MDF:F4

 SPD:S3


 スキル:物理無効、気配察知、攻撃力倍加,見切り

 ランク:ユニーク


 HP 334225/334225

 名称:ホワイトナイト


 ATK:A7

 DEF:F4

 MDF:S10

 SPD:S3


 スキル:魔法無効、気配察知、攻撃力倍加、見切り

 ランク:ユニーク


              ☆


 ふむ、能力的にはユニークモンスタークラスでブラックナイトが物理無効、ホワイトナイトが魔法無効か…しかも全く同じステータスが二体か…本当に合格させる気が無いなぁ…

 あと、もしかしたらこの上が有るかもしれないなぁ。


「…合図と同時に始めるぞ…」


 私の視線にまだ嫌そうな顔をしている試験官に頷く。


「始め‼」


 その言葉と同時に後ろに下がって一瞬で目の前に迫って来たブラックナイトの剣を躱す。

 そのまま続けて切り込んで来たホワイトナイトの攻撃を横に飛んで躱す。

 うわ…スピードS3って伊達じゃない…師匠は一体どれだけ私に手加減してくれていたんだろうか…まぁ、普通にやっても勝てないし、肉体強化は使っておいたほうが良いよね

 態勢を立て直しながら《ライトニング・オーラ》を自分に掛け、そのままホワイトナイトに突っ込みカグツチを振るう。

 確実にホワイトナイトの右腕を捉えていたカグツチの切っ先はガキンっという音と共に黒い何かに弾かれる。

 ホワイトナイトと私の間に割り込み右手の盾でカグツチを弾いたブラックナイトは左手に持った剣を横薙ぎに振る。

 間一髪でそれを避け今度はブラックナイトに攻撃魔法を放つ


「《ヘキサ・ファイブファイヤーボール》」


 放った五つの火球がブラックナイトに当たる寸前の所で今度はホワイトナイトが左手の盾でガードする。

 くそ、案外うざい

 そんな事を考えていると試験官が「ほぉ…詠唱破棄か…」と呟いていた。


 暫らく同じように攻撃しては防がれカウンターを避けるという動作を繰り返していると試験官が面白くなさそうに声を掛けて来る。


「おい!降参するなら今の内だぞ、今ならさっきの失礼な物言いを謝るだけで許してやる」


 私の動きを見て勝てる見込み無し、と判断したのか降参しろと言って来る。

 てか、さりげなくさっきの挑発を根に持っている所が大人げない。

 まぁ、相手の動きも分かって来た事だし、この人の目の前でこの魔法を使うのは物凄く悔しいけどこの二体を倒すにはこれぐらいしか思いつかない。

 全く、相手との力量を見誤るとはつくづく経験不足なのが恨めしい。

 師匠に知られたら爆笑されるだろう。何の為の魔眼なのかと…

 まぁ、普段は封印しているから師匠に馬鹿にされたところで別に悔しくないけど……嘘です…多分物凄く悔しいです。

 脱線した思考を戦闘に戻し、ブラックナイトからの攻撃を避け二体から距離を取った所でカグツチの刀身に触り詠唱を始める。

 私の場合、普段使わない魔法は呪文を詠唱した方が安定するのだ。

 全く持って色々な経験不足が祟って来るね。慢心しないで日々精進しないといけないなぁ…とりあえず、目的の魔族領に着いて落ち着いたら未完成の呪符と一緒に渡されていたトレーニングメニューを実施しよう。本当に何処まで状態を予測しているんだろう私の師匠は…


「我を守りし、火の精霊よ、我が剣に宿り、我が敵を灰燼に帰す力を与えよ」


 呪文を唱えながら常温では冷たい刀身をなぞる。


「《ヘプタ・フレイムエンハンスアーマメント》」


 カグツチの刀身が魔法を纏いその朱色刀身が炎によって燃え上がった。

 試験官が驚いた様に息を呑むのを無視し、私はホワイトナイトに向かい剣を振り下ろす。

 すかさず防御に入ったブラックナイトに紅い軌跡を描きながらカグツチの刀身を振るう。


「はぁぁぁ‼」


 魔法で覆われたカグツチの刀身はそのままブラックナイトを胴体から真っ二つに切り裂く、慌てて私から距離を取ろうとするホワイトナイトにブラックナイトを切った体勢から切り返しを喰らわせて同じように胴体から真っ二つに切り裂き二体を完全に機能停止に追い込む。


「そこまで‼」


 二体の騎士の躯が地面に落ちる音と同時に試験官が試験終了を伝えて来る


 まだ、刀身の熱いカグツチを左右に振り炎と熱を逃がしてから無礼な態度を取ったことを謝ろうと試験官の方を見ると試験官は右手で顔を覆いながら体を震わしている。

 あれ…?これは滅茶苦茶怒っているのかな?

 眼を使っていても今一状況が掴めない。私が未熟なのもあるだろうけど重要な時に使えないスキルである…


「はははは、やっと…やっとちゃんと実力のある人間に出会えた…、あ~、駄目だ…嬉しすぎて笑いが堪えられね…」


 何やらブツブツ言っている試験官が盛大に笑おうとした瞬間何かがすごいスピードで当たり試験官が吹っ飛ぶ。


「支部長‼いつまでも将来有望な新人さんに意地悪なことをしてないでいい加減仕事してください!」


 さっきまで試験官が立っていた場所に先程受付をしてくれた犬ケモ耳の受付のお姉さんが両手を腰に当て怒っている。

 試験官が吹っ飛んだのは恐らく、お姉さんが飛び蹴りを喰らわせたからだろう…

 ・・・・・・・・(。´・ω・)ん?支部長!?


コハクが召喚魔法に興味を示したのは完全に師匠の影響です。

次回は冒険者に為って初めての依頼を書きたいと思います。

ごゆるりとお待ち頂けたら幸いです。

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