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貴女は純粋に女の子でしょう⁉

おはようございます。

第161話投稿させて頂きます。

今回は他の人の目線で短めです。

楽しんで頂ければ幸いです。

 どうも、皆さんこんにちは、僕の名前はアライ・クーンと申します。

 前世では健全な男子高校生でしたが幼馴染の親友と共に事故に合い。この世界に転生して今世では何故か女性で生を受け、暁の城でメイド(侍女)をしています。

 体は女性でも心は(おのこ)なのです。因みに元親友は現世でも男(種族はゴリラ)で前世とあまり変わらない顔で暁の国で騎士をしています

 暁の国では主にメルルク王国のお姫様である。テルミア・シビタ・メルルク様のお世話をさせて貰っています。

 え?心が男なら女性のお世話をするなって?大丈夫ですよ。性別が変わった時点で女性に対してやましい気持ちなんてミジンコ一匹分も有りませんから。

 そんな僕は現在、嫉妬の国に旅行に来て居る名目上君主である暁の魔王フェル様とテルミア様のお世話をする為に同行したのですが来て早々に黄昏の魔王のコハクさん(本人希望で様付けではない)と一緒に嫉妬と色欲の両魔王+女性の勇者様方+テルミア様に拉致されて服屋さんに来て居ます。

 そんな現実逃避をしていると店の奥からレヴィ様の悲鳴が聞こえて来る。


「ちょっと‼コハク‼アンタその右手の火傷痕何なのよ‼少し前まで無かったじゃない‼」


 あぁ、レヴィ様達はサイプレス戦で出来たコハクさんの右腕の火傷の事を知らなかったんだ・・・まぁ、話すタイミングは有りませんでしたもんね。


「ああ・・・これはサイプレス戦で出来た傷だよ」

「アンタもっと自分の体大事にしなさいよ‼」


 何でも無い事の様に言うコハクさんに全力で怒鳴りながらレヴィ様とアミル様は女性物の夏服を持ってくる。

 此処の店に並んでいる商品は基本トムさんの店の物なのでデザインは前世の世界に似たものが多いんですよねぇ


「ほら‼勇者達も片っ端から試着しなさい‼あと、テルミアとコハクの所のメイド達もよ。どうせこの子お金持ってるんだからたまには買って貰いなさいな」


 そう言って勇者様方やテルミア様達にも似合いそうな服を進めていく。どちらでも良い事ですけどそれってコハクさんがいう事じゃないですか?


「うん、夢菜さんも光さんもヴァネッサ達も好きな物を選んで良いよ」


 おお・・・コハクさん、太っ腹ですねぇ・・・サラリと僕の事は入っていませんでしたけど逃げきれましたかね?

 そんな事を考えながら皆さんが服を選ぶのをネージュとレニちゃんの面倒を見ながら待つ。

 待つこと数分後、各人が気に入ったらしい物が見つかったらしい。それにしてもコハクさんは今回、大人しく付いて来ていたのは正直、意外でしたね・・・


「じゃあ、次はアライの番ね。ほら、アンタ早く人の姿になりなさいよ」

「お断りします。人型になる必要は無いですよ」


 皆の服選びを終えるとレヴィ様は唐突に僕に標的を戻してきたよく見るといつの間にか出入り口を他の人達に塞がれてしまっている。

 ・・・何で無駄にこの人達は連携が取れて居るんでしょうか?

 あんまりな光景に思わず頭を抱えそうになるのを我慢していると後から新しい服に身を包んだコハクさんにゆっくりと抱き上げられ彼女の胸部装甲に後頭部が押し付けられる。

 ・・・この8年で随分と成長してますね・・・男の時なら嬉しかったですけど女性だと何となく嫉妬してしまいますね・・・まぁ、僕の心は(おのこ)ですが・・・

 そんな事を考えて居るとコハクさんが耳元でささやいて来る


「逃がさないよ。アライさん。私だって素直に応じたんだよ?アライさんも心は男の子だって言うのなら男らしく応じましょうね?」


 貴女は純粋に女の子でしょうに・・・心は男だからあまり女の子の服に袖を通したくないんですよ‼

 そんな反論をコハクさんに申し出ようとしているとコハクさんは先程よりも声を潜めて語り掛けて来る。


「それにお洒落すればアライさんの思い人も嬉しがってくれますよ?」


 ・・・アイツは、そんなんで僕の事を女とは見ませんよ・・・てか、貴女から男女の恋愛的な話が出て来るとは思いませんでしたよ⁉

 そんな僕の心境を他所に彼女は更に言葉を続ける。


「あと、早く人型になってくれないのならアライさんの思い人を此処で暴露します」


 ・・・この子普通に脅迫して来た⁉ちょっと待って‼君今まで目をそんな使い方しなかったですよね⁉なんでそんな子になってしまったの⁉つか、本当に厄介な目ですね‼

 内心で彼女の厄介な能力を罵倒していると彼女は無慈悲にもカウントダウンを始める


「暴露まであと、10秒、9,8・・・」


 そんな脅しを受けてしまった僕に最早拒否権なんてものは無かった・・・


此処までの読了ありがとうございました。

次回もごゆるりとお待ち頂けたら幸いです。

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