第五、第六の厄災討伐戦・6
おはようございます。
第150話投稿させて頂きます。
評価ポイント・ブックマークありがとうございます。とてもとても励みになります。
最初の☆はフェル視点で二個目の☆から和登視点になります。
本日短めですが楽しんで頂けたら幸いです.
「あぁ、分かった俺達もお前達が来てくれるなら助かる。和登の目が覚めて少ししてからで大丈夫だから気を付けて来てくれ」
戌夜との通信を切り、床に転がっている厄災の尖兵に向けて《日輪》を振り下ろす。
「さて、一度戻っておやっさんとオウルに戌夜達が来る事と向こうの状態を話して置かねぇとな・・・まぁ、こっちも向うとあまり変わりはしねぇか・・・」
そんな事を呟きながら戦場を一瞥する。
空には花に目が付いた様な化け物が浮かび、その周囲を尖兵と呼ばれている魔物が無数に取り囲み守っている。
厄介なのは第5の厄災だけでなくその尖兵共にも幻覚を見せる力が有る事だろうか・・・
「丁度、魔道具の交換も必要か・・・」
敵の能力を防いでボロボロになった幻覚を防ぐ魔道具にちらりと目をやり、そんな事を呟きながら俺は一度ベースキャンプに戻った。
☆
メアニアさんと別れ皆で指輪の力で開いた穴の中を駆け抜けると大きな会議室のような部屋に出た。
思っていたよりも穴の向こうの回廊が短かった事に少しだけ驚く。
他の皆もそう思ったのか俺と同じ様な感じの顔だ。
・・・まぁ、俺達は初めて使う物だし予想と違う事は起きるか
そんな事を考えて居ると唐突に後ろから声を掛けられる。
「よっ、よく来てくれたな」
声のした方を向くとフェル、オウル、クリストさんが立っている。
コハクが使っていた時の様にどうやら彼等の目の前に出てきたようだ。
周囲を見回すとテントの中心に長テーブルが一つあり、恐らくこのテントを会議室として使用しているのだろう。
「取り敢えず、皆座ってくれ。いきなりですまないが情報の共有をしよう」
オウルに席を勧められ、俺達は現状の情報を共有する為に席に着く。
全員が席に着き、こちらの状況と憤怒の国の状況の情報を共有する。
状況を整理するとこんな感じだ。
1.コハクの言う通りならばルファルデ法国に現れた第6の厄災の片割れが潜んでいる。
2.片割れが憤怒の国に潜んでいたとして第5の厄災とその尖兵が居る所為で捜索は困難。更に余計な魔物までが戦線に加わっているらしい
3.第5の厄災も幻術を使う所為で本体の位置が不明
4.先に第5の厄災を葬る事が先決
一通り整理し終えると唐突にクリストさんが口を開く
「すまないな・・・君達が来るまでにこちらの敵を駆除できていなくて」
そう言って頭を下げるクリストさんに俺達は些か焦りながら口々に大丈夫だと告げる。
流石に敵の厄介さは分かっているので敵の討伐が出来ていない事で何も言えない。そもそも俺達だって第6の厄災の討伐には至っていないのだ。頭を下げれるいわれがない
「和登、片目の色の変化はどうしたんだ?」
フェルの質問にコハクとコネクト薬でスキルを共有している事を話す。
その事を聞いてフェル達は三人共、些か驚いた顔になり口を開く。
「コハクがコネクト薬を使うとは思わなかったな・・・」
「第6の厄災を探す為だったとしても幸いだったな。これで第5の厄災の場所も見つける事が出来る」
そう言いながら第5、第6の討伐プランを話し出す。
プランは至ってシンプルだ。まずは、他の皆には雑魚と尖兵の魔物を相手にして貰い。その隙に第5の厄災を俺がコハクの眼を使って本体の居場所を炙り出す。炙り出した後の討伐はフェルが担当するらしい。
第5の厄災を討伐した後は雑魚の駆除をする人を残し、全員で第6の厄災を探してルファルデに居た本体の片割れかをこれまた眼を使い判別して討伐するという物だ。
第6の厄災が本当に居るとは限らないが一番いる可能性が高く。もしるのならば人海戦術が使えるので見つかる可能性も高いだろう。
一通りの行動方針が決まったので俺達は行動に移る為に動き出した。
此処までの読了ありがとうございます。
サブタイトルの番号を間違えていたので編集させて頂きました。
次回もごゆるりとお待ち頂けたら幸いです。




