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ある教師の日記

こんばんは、今回はちょっと視点変えて別の人の日記からお届けさせて頂きます。

この人の視点は次話からになりますので楽しみにしていただけたら幸いです。

 10月1日


 やはり魔法の研究には研究したい属性を使える者が必要らしい。私の適性魔法の一つである闇の魔法に関しては新しい魔法の目処が立ちました。後は、実際に魔物に使ってみて効果を確かめるだけです。

 さて、話は変わりますが明日は今日行われた入試で特待生を決める会議が有るので早めに休むとしましょう。まぁ、どうせ私の興味が惹かれるような子はいないでしょうが…


 10月2日


 素晴らしい!今日行われた会議でとても興味深いお話が聞けました!!

 何でも入試の際にどの先生も知らない肉体強化の魔法を使い尚且つその魔法を使いこなしている平民の子供が居たらしいのです。

 更に興味をひかれたのがその魔法を創ったのがその子ではなく、幼馴染の少女との事でした。

 当然その魔法を使った子は特待生で合格更にその魔法を創った少女をスカウトするという流れになりました。

 私もスカウトに立候補してみました明日結果が言い渡されます。私にしては珍しく心が躍ります。研究も一段落着きましたし、結果が楽しみです。


 10月3日


 残念です…。私は今回のスカウトから外されてしまいました。

 スカウトに行くのは面接をした先生が選ばれました。はぁ、直にその少女を見られないのは非常に残念でしたがスカウトが成功すれば見ることが出来るので待つとしましょう。

 明日は、先日購入した冒険者達の間で噂の梟印のポーションの研究を始めましょう。なんでも普通のポーションとは回復量が桁違いとの事、今回購入したものは下位ポーションでしたがとても値が張りました。しかし、新しい物を研究できるのは楽しみです。


 10月4日


 なんと!なんと!素晴らしいのでしょう!!こんなに桁違いの回復量を持ったポーションを一体誰がどんな目的でどの様にして製造したのでしょうか?

 瀕死のマウスが一滴このポーションを口にしただけでみるみるうちに健康体に戻っていく様はとても神秘的なものでした。

 魔力の回復をするという。エーテル薬という物も期待できそうです。

 ポーション1本とエーテル薬2本で金貨3枚の価値は有りました。


 10月5日


 あぁ、本当に世の中とはなんと不思議なことに溢れているのでしょう。

 エーテル薬を使うために魔法を乱発し、魔力を極限まで減らしたというのに今、私はこうして元気に日記を書いています。

 通常では、魔力の使い過ぎは体が怠くなっていき更に意識の低下が起き下手をすれば命を落としかねない大変危険な状態なのですがエーテル薬を飲んだ途端に意識がはっきりしだし、体の気怠さも無くなってしまったではないですか。

 この薬は、人間の国で作られた物ではないのでしょう。おそらく魔族のしかも魔王クラスの者が作ったとしか考えられません。

 やはり一度海峡を越え魔族の領地に足を踏み入れる必要が有りそうです。

 その日が来た時のために今のうちに準備をしておきましょう。


 10月6日


 今日はスカウトに行った先生が少女の村から帰ってきました。

 報告によると件の少女は魔法の提案をしただけで当人は大した魔法を使えないとの事でした。まったく3日間も通って何を見て来たのでしょう。馬鹿なんですかね?

 自分が使えもしない魔法を簡単に提案し、他人に使えるレベルの物にするのがどれほど難しいか知らないんですかねぇ?校長もそこに気づいたようです。面倒なことにならなければ良いのですが…

 興味はありますが今は梟印のポーションの研究をしているのでそちらを優先したいです。

 スカウトに行った先生の話では、少女の名前はコハク・リステナ、その村の村長さんの娘さんらしいです。

 適性している魔法は風と水で茶色の髪に青い瞳の可愛らしい少女との事です。

 まぁ、適性魔法や名前などを聞き出してくれたことには感謝しておきたいですが、本人を連れて来てもらいたかったですねぇ。


 10月7日


 はぁ、面倒なことになりました。学園長より直々に件の少女を今度は私がスカウトに行って来いとの御達しが有りました。

 学園長に今は間が悪いので別の人にして下さいとお願いしたのですが直ぐに行かないのならば研究費を削減すると脅されてしまいました。

 学園長は鬼です、悪魔です、魔族です!!

 しょうがありません、梟印の研究は一度やめて明日、少女のスカウトに行くとしましょう。



 私は日記を閉じ、明日スカウトに行くための道具をアイテムポーチに詰め込みます。


「そうだ、何があるか分かりませんからね。一応このポーションとエーテル薬を持っていきましょう」


 2本の瓶を箱の中に入れ丁寧に梱包し、アイテムポーチに入れます。このアイテムポーチは稀にレアスキルとしてあるアイテムボックスというスキルを元に作られているのである程度の荷物を身軽に持ち運ぶことが出来て非常に便利です。冒険者をやっていた時にも愛用していました。

 さて、準備はこんなものですかねそれでは明日に備えて早く寝ることにしましょう。


 そして次の日、私は今まで見たことも無い物を沢山目にすることになり、とても素晴らしい研究材りょu・・・金の卵と出会うことになるのです。


地味にキャラが濃い人になってしまいました…

なんか一人で勝手にしゃべりだしそうです。その内どうしてこうなった!?っと言うようになる気がします。また、近い内に投稿させていただきます。

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