暑さ寒さも虫の声
今年は何時もより暑い夏。
幾つかのオヤジ(大嵐)が通り過ぎ、
巣立ったツバメとトンボたちが
飛び交う空に茜雲。
酷い暑さも緩いでくると、
蝉はこの時騒ぎ出す。
眩し過ぎる日陰の中で、
木々に留まる主役たちと
足下のこれからの主役たち。
順番を待っていたかの様に
暗いうちにザワザワと、
頭を出したり引っ込めたり
涼しい頃は未だかいな?と
月夜の晩は賑やかに。
涼しく恋しい冷たい風を
虫も人も懐かしむ。
今年の空は元気過ぎ、
張り切り過ぎて困ってる。
やがてそろそろ彼岸花、
暑さ寒さもこの頃を
境にしている生き物たち。
人は、昔の人を送迎準備、
虫は出番の準備に追われてる。
境過ぎれば争いを悔やむ時で
この時ばかりは、
万国共通、生物共通。
草むらの仲間も静かに見守る
晴れて出番が来た頃は、
自然の中の四重奏
その音は、平和を誓う鎮魂歌。
虫の歌う唄に合わせ、
人は合掌と黙祷する時。