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Link. ~すべての世界線がつながる物語~  作者: ヤマ
2:Third Life ----七つの罪
99/105

S:99 二人目の告白

 ――。


「は?」


「そのままよ。私は死ぬ。その未来は覆せない」


「なんでだよ。どういうことだよ」


「だからそのままなのよ」


 違う、そうじゃない。

 俺の聞きたいことはそうじゃない。

 どうしてそんなところまで一緒なんだ。

 奇跡という言葉を通り越して――いっそ怖い。運命を疑ってしまう。


「それより、その翼……」


「あ、ああ。見たままだよ。魔法も何もない。俺とお前は一緒だ」


 死ぬことまで一緒だ。

 確認するように言い聞かせる。目の前のアモスは違うのに、といった表情だ。


「違う。何で片方しかないの?」


「俺だって知りたいよ。片方しかないから飛べないだろうし」


 実際、片翼でも飛べるものなのだろうか。飛べるのなら、気の赴くままあの空を飛んでみたいものだが。


「そんなことよりだな――その、悪かった。朝の件」


「謝らなくていいのよ? ――この世界なんて、そんなもんなんだから」


 目を伏せて、諦めらめた声で言う。


「でも、俺たちは違う。それは昨日分かっただろ」


「違うことないわよ。私たちは同じ血が流れている」


「――」


 言いたい。

 違うと言いたい。

 言ってしまうか。でも、言ってしまったらどうなるだろう。怪しまれる? 疑われる? ――嫌われれる?

 ――嫌われても、言うべきことか。でもきっと言葉が信じてもらえれば、彼女を救うことができるのかもしれない。

 ――。

 言うか。やらない後悔より、やる後悔という言葉もある。


「あのな、アモス」


「ん?」


 こっちを向いたアモスと目が合う。

 端が赤く染まった目。紅潮した顔。

 じっくりと対面して、空が泣かせてしまったのだと改めて実感する。

 傷つけたからこそ、こういった距離が手に入ったことも。


「実は、俺には血が流れていないんだ」


「え、どういうこと」


「その――つまりだな」


 あと少しのところで、尻込みしてしまう。

 唾をのみ込み。


「俺に――この世界の血は流れていない」


「ん?」


「俺は、違う世界から来た――人間だ」


 ちょうど、ターニングポイントを告げる音のようにチャイムが鳴った。

あと1話……!

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