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S:84 廊下での一幕
セイルをなだめた後、セイルと共に部屋に戻る。
長い長い廊下を歩くうちに、セイルもだいぶ落ち着いたようだ。
「そういえばセイル」
「?」
落ち着いたセイルに空は素朴な疑問を投げかける。
「お前の持ってるその剣って――そういうことなのか」
空が注目したのは、セイルの背に負われた一つの剣。
稲妻の形を模した、建物一つ分の重さのその剣を背負っているのだから、疑問に思わないわけがない。
「ああ、これ……何で持ててるんだろう、僕もよくわかってないんだよね」
「はあ!?」
悪びれもない笑顔を向けてくるので、呆れの言葉しか出ない。
「でも――僕は強くなったと感じることができてうれしいよ。そりゃ、昨日のことは確かに嫌な出来事だったかもしれない」
けど、と続けるセイルの目には光がともっていて。
「それを乗り越えた先に――僕は力を見たよ」
それは苦難を乗り越える力。それが血肉となり、明日の自分に力を与えてくれると。
セイルは――太陽のような力強さで、そう言った。
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