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S:82 死を感じる
「君が少年の友達かい?」
空はセイルに呼ばれるがままに二人の元へ行く。
先ほどまで活発な笑顔をセイルに向けていたが、空がその場に収まるとその笑顔は目を細められた、優しい笑顔へと変わっていった。
大きな掌が空の頭の上によぎり、そのまま落下してきた。
――触れた瞬間、不思議な感覚が背中を走ったことは、果たして信じられないほどに。
何がどうしたのだろうか、大きくて暖かい手に見えるのに――それに触れられて初めて分かる、違和感。この違和感の正体は一体何だというのだ。
そしてこれは、憶測でしかないが。
その憶測は――ここで思うべきことなのか。
空の中で、何かしらの疑いは晴れた、それは喜ばしいことだが。
それとは違う、人が嫌がる根本的な問題が。
すなわち――
――この男からは――死を、感じる。
今日は文字少なめです。評価とかもろもろ待ってます。




