表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Link. ~すべての世界線がつながる物語~  作者: ヤマ
2:Third Life ----七つの罪
78/105

S:78 閑話 ―スロスの苦労―

 七勢派には、いくつかの条約がある。

 そのうちの一つ、七勢派の一人と、七勢派外の人物で会話する際は、本名を利用し、七勢派複数人と七勢派外の人物で会話する際は、賜った名を使うこと。

 七勢派たるために、行動で示し、名を轟かせろ。

 ――しかし、なぜそうした条約が制定されているのかは誰も知らない。




「は。グリード?」


 今スロスは、完璧にそう言った。空にもしっかりと聞こえた。

 廊下で話していたことを思い出す、そのとき空はグリードと発していた。

 すなわち目の前にいる、空を睨んでいる人物――空の部屋に突撃してきた人物が七勢派だというのか。


「ん、どうしたユーシャ。不思議そうな顔をして。昨日やりあったんだろう? 不思議なことなんて一つもないだろうに」


「不思議なことしかないわ! お前、七勢派だったとか俺知らないんだけど!」


「あ? ――あー、そういや、名乗ってなかったな。というか、昨日とだいぶ感じが違うじゃねえか」


 どういうことだ、とでも言いたげたが、空さえままならない話題なのだから答えられない。

 ただ一つ言えることがあるなら。


「俺は俺だ、変わっても変わってねえよ」


「――。前言撤回、やっぱ変わってないわ」


 呆れた声とは裏腹に、その碧眼の奥は楽しそうにゆらゆら揺らいでいる。


「グリード。自己紹介は大切にしろと言われていただろ。しかもお前、不法侵入しておいて『条約』まで破るとは――」


「やめろやめろ。いやな想像させんな。俺も興奮してたんだ。許してくれるだろ」


「はあ」


 スロスの苦労は計り知れない。

 空は二人の会話の意味は分からなかったが、その心だけは読み取れた。

スロスのちょっとした苦労の話と、七勢派の『条約』の話です。

次回は久方のセイルです。

ぜひ評価と感想、ブクマしてくれるとありがたいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ