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S:46 流派の立ち位置

 この国における剣の流派とは。

 何時しかの時代の奇跡から始まった、無条件で魔法を使える、神の御業。

 流派さえ修了してしまえば、それは立派な『魔法剣』足り得る。

 そして、そんな神の御業の種類は、年々増え続けている。

 その、無限の可能性ゆえに、魔法を支持する者らからは忌み嫌われる。


「それがこの国の流派の立ち位置だ」


「はあ」


 ――もしかして、流し込むとは知識のことを言っていたのだろうか。もしもこれが続くのであれば、今すぐに場所を椅子のある所に移してほしいものなのだが。

 空が内心でそんなことを思っていると、隣から罵声が飛んできた。


「はあって何よはあって! あんた今、どんなこと聞かされてるかわかってんの!?」


「俺はお前が知る通り無知だから、わからんな」


「このッ!」


「待て」


 二人のやり取りを見かねてか、一触即発な空気になりかけたからか、スロスがそれを制止した。


「仲がいいのは何よりだが。――まずレイン。好きなことに夢中なのはいいことだがお前はもう少し落ち着きなさい。そしてユーシャ。お前は無知を誇るな」


「「……」」


 二人とも、叱られてばつが悪そうだ。


「返事は?」


「「はい……」」


 それでも、英雄にこう言われたら、さすがの無知でも返事をするしかできないのであった。

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