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S:42 言葉の意味

「頼むからそんな顔をしないでくれよ?」


「――怒ってないですけど……?」


「怒ってる怒ってる」


 スロスが機嫌を取ってくる。怒ってないのに。

 しかし、スロスは何故こんなことを言ったのだろう。うぬぼれていると思われるけれど、空の考えを肯定した、つまり、異世界の考えを肯定したスロスだ。そんな彼女が、いかにも真逆な言葉を言うだろうか。


「しかし、何でまたこんなこと」


 空がそう聞くと、スロスはにへらとしていた顔を真剣にさせて、


「それがおかしいんんだよ。私はそう言ってないのに」


 顎に手をやり、考えていた。


「じゃあ先生はなんて言ったんですか?」


「私は、『己を従えるのは力。弱きには言葉を』と言ったんだ」


「はぁ……」


 己を甘やかすな、常に強く在れ、それでいて、弱き者には力ではなく、言葉で救え。そう在るために言葉で納得できるほど強く在れ。という意味だろうか。

 一通り考察が終わったところで、スロスに向き直ると、スロスは顔を真っ赤にしていた。


「な、なんだいッ、こっち見ないでくれ……。痛いことを言っているのは分かってるから」


――こうしてみると、子供みたいだ。

 そういえば。スロスには空と同じ容姿の弟がいたと言っていた。

 ここはひとつ――俺も恥をかいてやろう。


「――姉さんはかわいいね」


 そう言って空はスロスの頭に手を伸ばし、その頭をなでる。


「え……」


 スロスがそう言ったので、空はもしかしたらスロス以上に恥をかいてしまったのかもと思い、その手をすぐさま外し、弁解をする。


「いえあのこれは他意はなくて、気持ち的に言えば先生だけに恥をかかすのは一生徒として道内なもんかと思いまして――」


 そう言いながらスロスの方を見ると――スロスは、涙を流していた。

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