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魔獣な俺と契約者  作者: はずき
第一章 魔獣の世界
5/10

第四話  魔獣と修行

師匠は飛ぶと性格変わります。


さぁ、修行開始!!!!

∇∇∇∇∇

sideクロ


やぁ!!(爽やかな笑顔)

おはよう、皆。

皆のアイドル、クロです。


俺は日課のランニング中…「キシャァァァァァァァ!!!!!!」

な、訳もなく大蛇に襲われておりますぅぅぅ。

「なんでぇぇぇぇぇ!!!」


お答えしよう!!!


そう、この悪夢が始まったのはまだ眠気眼の俺が体を解していた時。

昨日から師匠になった超クールな大鷲様より発せられたこの一言から始まった。


「クロ。修行に行くぞ。」

その言葉を

「買い物行くぞ。」と言い換えてもまったく違和感のない口調で我がお師匠様は

おっしゃりやがりました。


「はい??」

この時の俺の顔は狼の魔獣だからよく分からないけどさぞかし間抜けな顔をしていただろう……


しゅ、修行??って

「何の??」


「そりゃ勿論。

『体作り』だよ。」


………駄目だ。

何が勿論なのか、何でそんなに楽しそうなのかとか

聞いても良いだろうか。


「?昨日言ってなかったか??

幻獣の赤ん坊なんて他の魔獣や『狩り屋』の奴らの滑降の獲物だ。

 このままだあっさり喰われるか、攫われるぞ。」


ピシッ(゜_゜)


What??

他の魔獣?

狩り屋?

か、滑降の獲物???

喰われる??

攫われる??


…………………………


「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!???

聞いてない‼聞いてないですよ、師匠!!??

何なんですか、その明らかにまずそうな感じわ!!!」


「ふむ。

言葉での説明はめんど………時間が勿体無いな。」


今、誤魔化そうとしたけど全然出来てないよね‼

明らかに「めんどくさい」って言おうとしたよね‼??

くそう。

良いもん!!!!

落ち込んでまた洞窟の隅っこで丸まってやる‼


力強く意気込んだ俺は、いざ!隅っこへの一歩を踏み出…………


がしっ


ふわぁ


せなかった。


「のわぁっ!!??」

何事!!??

慌てて沈んでいた意識をはっきりさせ、始めに感じたのは「浮遊感」。

俺は、飛んでいた。

師匠がまるで獲物をお持ち帰りするように強靭な両足で俺の胴体掴んで空の青さにも

負けない翼を広げ風をきっている。


うわぁ、お空が近いぞぉぉ。

良い子でも悪い子でもきっと夢見る体験だが、うん。



「めちゃくちゃ、こえぇぇぇ!!!」


「はっはっは。

 さぁ、いくぞクロ。まずは、他の魔獣と体作りを兼ねて交流だ!!

 死ぬなよ!!

 魔獣の本能を見せつけてやれぇぇ!!!」


「はぁぁぁっ!!??

 いやいや、無理無理!!!!

 ちょ、師匠。性格変わってない!!??」


あの賢者オーラむんむんどこいったの!?

脳筋の戦闘狂オーラで高笑いする師匠はそんな面影はまったくない。


「さぁ、楽しい修行の始まりだぁぁ」


…うわぁ。もう声すら届いてねぇ…。

もう、師匠は諦めよう。

手遅れだわ。

それよりも

可笑しい、魔獣本能なんて皆無に近い俺の危険メーターが

さっきからうなぎ登りなんだ。


黄色信号とばして

赤色信号の上にブザーが鳴ってるんだ!!!


「!!

 む、この気配は、なかなかの大物じゃないか!!」

師匠の目が、面白い玩具を見つけたように光る。


あああ、ブザー音が一層頭の中で危険を伝える。

それ証明するように、師匠は俺を一度振り子に要領で勢いを付け


「さぁ、逝って来い!!」


投げた。


「文字がちげぇぇ!!!」

そして俺は地面へ吸い寄せられるようにまっさかさまに落ちていき…


ザッ、ザザァァァ

「痛い!!葉っぱが、うお!!目が目がぁぁぁ」

本気でもう一回死ぬぅぅ。



ぼよん


「…あれ、生き、生きてる??」

生きてました。

「よ、よっしゃぁぁぁ!!

 どうだ、師匠。俺はまだ生きてる!!生きてr『シャァァ…』


あっれ~そういえば、さっき師匠が『なかなかの大物だ』とか

着地時に ぼよん って、今もお尻の下から無機物じゃない感触が…

俺は、おそるおそる声の元へ首を回すと


「――――――――――――っ!!!」


がちぃんんんんんん


「っあっぶな。」

牙だ。

鋭い牙の生えた口が俺の鼻先の数センチ先で閉じられている。

固有スキルで常時身体強化がかかっているこの体のおかげで避けれたが

もし、あと一瞬反応が遅れていたら……


「シュルルルル」


「のわぁぁ」


安心する暇もなく今度は赤い鱗に覆われた尻尾が鞭のようにしなって

薙ぎ払われた。

咄嗟に先ほどより力を込めて後ろへ跳び難を逃れた。


距離を取ったことで声の主の全体が見えた。

「大・・・蛇??」


そこには、真っ赤な鱗を持った大蛇が

血走った眼を限界まで開き、俺を忌々しそうに睨み付けていた。


おそらくお休みだった所に俺が舞い降りてしまったみたいです☆


そりゃぁ、怒るわな。

いや、俺も被害者なんだけど…


でも、取りあえず

「どうもすいませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


・………。


「キシャァァァァァァァァァァ!!!!!!!」


「やっぱダメですよねぇぇぇぇぇ!!!!」⇐今ココ


こうして、俺の修行は幕を挙げた。

すでに、死にそうです。








次回、大蛇と追いかけっこ大会勃発。


そろそろ人間書きたい…

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