雫と
お久しぶりです、本当に。勉強しすぎてね、頭が硬くなってて!← 小説とは言わないと気がしますがよろしくお願いします。
自分の心とガラス玉を重ねた女の子の話かと思われます。
ガラス玉が落ちた。水たまりにはねて、水滴が私の頬を濡らす。
しょっぱい水と空からの水が混ざったらどんな味がするんだろう。そんなことを考えながらガラス玉を拾い上げると、それが虹色に輝いて見えた。ふと空を見上げると、木々の隙間から虹が覗いている。これが映っていたのだ。角度を変えると、雲も、木も、私の顔もぼやけた形で映った。
……おっと。慌ててまた、虹が映るようにガラス玉を回す。ずっとこうして虹色だったら良い。そう思って、その角度のまま、水たまりに置いた。
自分の行動なんて、ほんの小さなものだから。存在さえ小さな私が置いたガラス玉なんて、気付かれなくても仕方がないから。
それでも、水の中に散らばった欠片を見るのは悲しかった。昼になって、もう一度戻ってきたらこうなっていたのだ。破片の一つ一つに空が映っているから、空までバラバラになってしまったように見える。思わず上を見て空が動いていることを確かめたくらいだ。当たり前に雲は呑気に浮かんでいるし、飛行機雲はまっすぐ線を引いている。
ガラス玉が割れても、世界は何も変わらなかった。それなら、私も。このガラス玉のように、私の心が割られたとしても私が変わらず前を向いていれば良い。あの飛行機雲のように、ピンと背を伸ばしていれば良い。
ガラス玉が落ちた。水たまりにはねて、水滴が私の頬を濡らす。それが涙と間違えられないようにそっと拭って、私は空を仰いだ。
分かりにくくてごめんなさい。適当に流し読みしてくだされば。ありがとうございました*