初作品:7年後のトワイライト 第0章
この作品はフィクションです。
人生初作品となります。いろいろ初めてなので頑張ります。
第0章は、本編へと繋がる,また本編からつながるお話となります。
第0章 7年の追憶
「…本当に行くのか?」
彼はそう言って私の腕を掴んだ。
『…うん。私はもういくよ。
これは私たちのため。そうでしょ?―――」
私は足を止めて彼の方を向いた。あぁ…懐かしい。
どこか記憶の彼方に今と同じような情景が浮かぶ。
あの日のように期限にせかされているわけじゃない。
だけど…今はあの日よりも急がないといけないんだ。
「…なあ、――――。
″これ″が上手くいってもいかなくても、お前は
今俺たちがいるこの世界に帰ってこれないんじゃないか?」
彼の顔には不安とも言い難いものが浮かんでいた。
それもそうだ。
彼、いや彼らには今まで言ってこなかったことだ。
そう。″この魔法″を使えば、元の時空―、今私たちがいる世界に帰れなくなるかもしれないということ。
少しの沈黙の後、私は口を開こうとしたが先に彼が開いた。
「…まぁ、お前はそれでも行くんだろうな。俺や―――を置いて。お前は昔からそうだったよ。俺たちの見えないところで無茶やって先に行ってしまう。」
『いやみ?』
「んなわけあるか。
………ただ、この世界に俺たちがいるってこと覚えといて欲しかったんだよ。あいつのためにもな。」
彼は私の腕から手を離し,顔も逸らした。
『うん。―――たちは私の大事な人たちだからね。忘れないよ。』
今まで色々なことがあった。良いことも悪いことも。
私はこれから自分の都合のいいように世界を動かしに行かないといけない。
最後まで理由も言わずに置いていく彼らのためにも。
そして、あの人のためにも。
先への入り口が私を照らす。
『もういかなきゃ。』
これから先どうなるかはわからない。″これ″が上手くいくかどうかも。
最後に。彼の手を握った。暖かかった。
不思議と悲しみはなかった。
ただあるのは新しい未来への希望のみ。
「…また、な。」
彼は言った。きっと叶わない願いを。
『またね』
征く人は返した。きっと叶わない約束として。
まばゆい光がその人を包んでこの世界から無くした。
そこには、たった一人残された男のみ…
―――――――――――――――――――――――
………目が覚める。どうやら成功したみたいだ。懐かしいあの森の小屋に私はいる。
さて。まずは手紙を書かなくては。
宛先は『ユウとリファ』にして。
初めまして。葵青というものです。
この「7年後のトワイライト」という話と,もう一つの別の長編「死後の世界はまるでRPGのようだった」の二つを本当は漫画として出す予定だったのですが,今のご時世先はネタを先に出しておかないと、すこしでも同じようなお話があればパクリだなどと言われるかもしれないと思い,先に少しだけでも内容を小説として投稿しようと思った次第です。
現在私生活が忙しくあまり小説を書けないのですが,来年からは漫画家を目指して専門に学びにいくので,もしかしたら漫画になる方が早いかもしれません。
初作品なのでいろいろ多めにみてくださると嬉しいです。




