お姫様の条件
冷蔵庫ガチャ! から始まるBitchシリーズが好きすぎて……。
ガラスの靴なんて、脱ぎ捨てて。
輝きは認めるけれど、私を歩かせるには不自由すぎる。
誰かに選ばれるための足音に、もう用はないわ。
自分のリズムで大地を蹴る、自由なステップが欲しいの。
冠は重い。ええ、とびきり重いわ。
けれどそれは、逃げ出したくなる重さじゃない。
ひざまずくほどの重さでもない。
凛として胸を張れ。
愛する者を包み、この命を使い切って魅せる覚悟。
鋭い外野の視線さえ、アクセサリーにして余裕で微笑む。
それが条件、その一。
鏡の中の私、完璧じゃなくていい。
風に乱れ、涙の跡が残っていても
それでも顎を上げ、世界を祝福するように宣言するわ。
「これが私よ」と。
王子様を待つ塔なんて、もう退屈。
鍵を待つ暇があるなら、扉を蹴り開けて。
運命は、待つものじゃなく、自分でもぎ取るもの。
しなやかで図太く強気な心。それが条件、その二。
最後の条件は、たった一つ。
誰かが「守ってあげる」と、手を差し伸べてくれた時、
その手をただ取るのではなく、強く握り返して。
そして、こう言うの。
「 」
本当のお姫様は、
守られ愛でられるだけのか弱い宝石なんかじゃない。
凍える夜に、誰かの灯火になるために、
自ら燃え上がる、小さな太陽。
私はもう、全て持っている。
ただ、遠慮していただけ。
その輝きに、気づかないふりをしていただけ。
だから今、胸に手を当てて
声に出して、誇らかに、美しく、宣言するわ。
「私は、最高のお姫様よ」
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