卍 昨今の皇室報道で思い知ったこと 卍
ここ数年にぎやかしな皇室ニュースを観て悟ったことがひとつ
日本には「フェイルセーフ」が無いんだなあ……。
「フェイルセーフ」とはアレですよ、つまりやんごとなき御方に狼藉を働く輩をそっと闇に葬る必殺仕事人みたいなヤツ。
そんな組織が実在してたら、KKなんかとっくの昔にNYで変死してたでしょう。
あ~あ、またひとつ幻想が潰えましたねえ。
やっぱブラックエンジェルスはいないんだ、と。
……じつはいま現在、世間のあずかり知らぬ都会の片隅で、Kkをねらう右勢力と国体を傾けようと画策する左巻きリベラルが超能力バトルしてる最中、という可能性はちっとだけあるかもしれません。
絵面はCLAMPの『X』あたりでご想像ください。
冗談はともかく――ていうかこれ以上書くと怒られそうなので、ちょっとだけまじめな話をします。
マスコミやネットのあれやこれやを観るに世間はKKソシオパス説派と、純愛を尊重する派閥に真っ二つのようです。
そのうち民放を核とするマスコミは純愛説を猛プッシュしているわけですが、まあマスコミの狙いなんて、いずれ皇室を英国王室のごとくドロドロなスキャンダルネタ扱いしたい、というところでしょう。セクシー環境大臣と同様にマスコミの「規範」は常に欧州なのです。アメリカのマネはしゃくに障るし、なんとなくアタマ良さそうだから。
このたびの結婚はその第一段階としてじゅうぶんな破壊力を備えていそうです。
どうころんでも悲劇的な結末になりそうな「これ」をマスコミがネタにするたびに日本的な慎みはちょっとずつ剥がされ、欧米のごとくなんでもあり、新自由主義バンザイな民度に堕ちてゆくでしょう。
われわれは常にもっと強い刺激を求めるものですし、マスコミュニケーションというものは視聴率やアクセス数という数字のみに生存がかかっていますから、いざとなれば手段を選びません。
表向きには品良く秩序を謳いながらそのじつ下劣な脳たりんになってくれ、と民に働きかけてきたのがマスコミです。
気がついたら下品な人間になりさがってた……たとえば嫌韓まとめサイトをむさぼったり、わざわざケチつけなくてもいい事柄に対する敵愾心むき出しのコメントを読み、その知識をもってワイドショーのテレビ芸人を叩くような、常時不満たらたらの冷笑家になってしまっていた、というふうに……
落とし穴は、ごく日常に転がっているのです。