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006 赤ちゃん生活


げふっ!


大変美味しゅうございました。お陰様でお腹も満足とならせて頂きました。

やっぱりおっぱいは偉大である。大きさなんてものは関係無いんだ。

さて、お腹も一杯なったことだし、ひと眠りでもしますか。



「アンナちゃん、シュウ君、ご飯ですよ。」



ん? ご飯?

なんと、シスターがミルクを持ってやってきたのだった。

そしてアランがやってくれた様に器にミルクを入れて飲ませようとした。

いや、今丁度飲み終えたばかりなのですが……ってマジっすか? いや無理っす! マジ無理っす!



「あら? お腹は空いていると思うんだけど、飲まないわね。」



俺が飲まなので、今度はアンナに飲ませようとする。



「アンナちゃんも飲まないし、どうしちゃったのかしら? ひょっとして何かの病気かも!?」



単に満腹だからです。とは言っても言葉は話せないから説明のしようも無いんだがどうしようかな。


けぷっ。


その時アンナがげっぷをした。



「ミルクの匂い? もしかして誰かが飲ませてくれたのかな? もう、そうならそうと言ってくれれば良かったのに!」



シスターはプリプリと怒りながらミルクを片付けて持って行った。すいません、犯人は俺です。お手数をお掛けして申し訳有りませんでした。

お腹がいっぱいになればお休みタイムだ。アンナは既に眠ってしまっている。だったら俺も寝るとしますか。



・・・・



目が覚めた。太陽の角度からして2時間ほど眠っていたっぽい。隣ではアンナがすやすやと眠っている。暇だ……

とりあえず早く動けるようになるためにも体を動かす練習でもしてみるか。


くっ、この、てやぁ!


今一つ思った通りに動かせない。筋力の問題なのだろうか、それとも情報伝達神経が上手く働いて無いからなのか?

まぁ、怪我した後のリハビリみたいな感じかもしれないし、頑張って動かすことにした。



「あぅあ!」



隣から声が聞えたので見てみると、アンナが興味津々でこちらを見て、同じ様に手足を動かしていた。

おっ、運動仲間が増えたぞ! 一緒に頑張ろうな!


しばらく一緒に頑張ってはいたのだが、所詮は赤ん坊だ。あっという間に体力が尽きて再び眠るのだった。



・・・・



尿意を催す前に垂れ流しをしてしまったため、目が覚めた。



「ほぎゃあ、ほぎゃあ、ほぎゃあ。」



やっぱり俺の意思を他所に自動で勝手に泣いている感じだ。多分本能なのだろう。

すぐさまシスターがやってくると、オムツを交換してくれた。ありがたや~

それにしても、よく見ただけでオムツって分かったんだろう? 超能力者だろうか?

そして俺のオムツが交換されたタイミングで、今度はアンナが泣き始めた。



「ほぎゃあ、ほぎゃあ、ほぎゃあ。」



何となくだがさっきの俺の泣き方と同じな気がする。もしかして赤ちゃんとは状況によって泣き方が変わるのだろうか?



「あらあら、アンナちゃんもしーしーしちゃったのかな?」



鳴き声を聞いたシスターは、すぐさまおもらしをしたことを察知していた。やっぱりそうなんだろうか? それとも経験から来る勘なのだろうか?


シスターがアンナのオムツを外して綺麗にしていく。

……俺、初めて女の子の大事な所を見たかもしれない。正確には俺自身の記憶が無いから初めてじゃ無いのかもしれないが、今生としては初めてだから初めてで良いのだ。

とは言え、赤ちゃん相手に萌えも何も無いけどな。可愛いとは思うけどね。

すっかりと綺麗になって、新しいオムツに包まれたアンナはご機嫌だ。良かった良かった。



・・・・



ここの孤児院に入ってから数日が経過した。

赤ちゃんである俺達は基本寝かされたままだ。たまにシスターが抱っこしてくれる時も有るが、忙しいのかあまりしてくれない。

ミルクを飲んで寝て、起きたら運動、排泄したら交換してもらうルーティンだ。たまに女の子が遊びに来るのだが、シスターに注意されているのか、特に何かをしてくることは無かった。

何が言いたいのかと言うと、赤ちゃん生活はもう飽きた。要は暇なのである。


そうだ! 暇つぶしがてらと言う訳では無いが、折角なので何か魔法でも創造してみるのも良いかもしれない。まずは現状確認だ。



「あうあーあきゃ!(ステータス!)」



-----------------------------------------

名前 :シュウ

年齢 :0

種族 :神族

状態 :普通


LV :2

HP :13/13

MP :53/53


STR:5

VIT:5

AGI:5

INT:5

DEX:5

LUK:99999


スキル:創造魔法、詠唱破棄、物理無効、魔法無効、状態異常無効、魔力盾、アイスアロー、おっぱい召喚、言語理解、偽装


称号 :異世界転生者

-----------------------------------------


あれ? 偽装の取得は記憶に残っているが、言語理解って何時の間に取得したんだ?

……はっ! もしかしてアランと出会った時か? だって最初はオ〇ドル語かと思ってたし、あれは言葉を理解出来て無かったからそう聞えただけか。納得した。


さて、現状確認は済んだとして、何を取得するかだが、異世界小説での基本は抑えるべきだよね?

そう、それは異世界必需品でもある鑑定とアイテムボックスだ。派生作品には他にも色々と有名どころのスキルは有るのだが、やっぱり基本はこの2つだろう。

早速取得してみることにする。


-----------------------------------------

名前 :シュウ

年齢 :0

種族 :神族

状態 :普通


LV :2

HP :13/13

MP :33/53


STR:5

VIT:5

AGI:5

INT:5

DEX:5

LUK:99999


スキル:創造魔法、詠唱破棄、物理無効、魔法無効、状態異常無効、魔力盾、アイスアロー、おっぱい召喚、言語理解、偽装、鑑定、アイテムボックス


称号 :異世界転生者

-----------------------------------------


よし、問題無く取得することが出来たみたいだ。こんな風に簡単にスキルを取得できるし、ホント相変わらずチートな能力だよな。


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[気になる点] 俺が飲まなので、今度はアンナに飲ませようとする。 「カレンちゃんも飲まないし、どうしちゃったのかしら? ひょっとして何かの病気かも!?」 ? アンナに飲ませようとしたのにカレン? ア…
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