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383 入団試験4


「では、1列目、前へ!」



最初の10人が前に出た。剣士が9人と魔法使いが1人のグループだ。

各々が自分の有利になるポジションへと移動する。



「では、始め!」



試合はあっという間に終了した。

何故なら魔法使いが爆発系魔法を使ったからだ。魔法使いと、爆風を逃れた1人以外は全滅したのだった。

どうやら事前にこっそり呪文を唱えて待機していたらしい。なるほど考えたな。



「それまで!」



次の試合にも魔法使いが1人居たが、今回は先ほどの試合の教訓を生かして全員が離れてバラバラに配置したおかげで、的が絞れず、開始と同時に距離を詰められてあっさりと負けていた。

まぁ、1人だけ反撃に寄る犠牲になったけどね。なむ……


その次の試合は僧侶が2人居た。この2人は協力体制を取っていたらしく、お互いが助け合っていた。

防御力と回復力が高い僧侶のため、お互いで回復し合って、残り5人になるまで耐えるって戦法を取っていたみたいだ。これも戦略だな。


その後も無難に試合は進み、次は9列目の試合だ。

この試合には魔法使いも僧侶も居ない、武器を持った人達だけだったが、カルロスさんと、トムさんが同じグループに居た。さて、どうなることやら。



「では、始め!」



試験官の掛け声とともに、戦闘が開始された。

カルロスさんはレベルも20と高くて結構強いため、優雅に武器を振っていてそれなりに余裕が有りそうだ。

一方、トムさんはレベルが16だが、相手も同じレベルのため奮闘していた。そこに相手を倒してフリーになっていた剣士が参加してきた。

どうやら2人でトムさんを倒すことにしたらしい。


トムさんは、何とか2人の攻撃を防いではいたのだが、かなり追い込まれている。

そして、相手の攻撃がトムさんの剣をパリィし、2人目の攻撃がトムさんへと向かう!



「それまで!」



攻撃される寸前で、試験官からの終了の合図が入った。どうやらギリギリで他の人が倒さたことで生き残ったらしい。ラッキーだったが運も実力の内だ。

そしていよいよ俺の出番がやってきた。前に出て全体が見渡せる位置を確保する。対戦相手は剣士が6、槍士が2、魔法士が1だ。



「では、始め!」



合図とともに、剣士の4人が俺の方へと向かってきた。どうやら弱そうな俺を先に片付けるつもりみたいだ。卑怯者め!

そう言うことなら俺も遠慮しないで攻撃してやる。俺は左手のオリハルコングローブを展開し、相手の武器をバラバラに破壊した。



「なっ! 武器が!!」



突然壊れた武器を手にボーゼンとしてる間に懐へと入り込み、思いっきり殴りつけた。


バキッ! ドカッ! ズドン! グチャ!



「武器な無くなっただけで動けなくなるのは、戦場では死ぬだけだ。」



とカッコつけて言ってみた。



「それまで!」



そこで終了の合図が上がり、試合は終了した。

どうやら2人の槍士が槍の長さを生かして牽制している間に、魔法使いの攻撃で剣士が倒されたみたいだ。

こうして2次試験も無事に終了したのだった。




・・・・




訓練場脇の見学席にて


「おい、あれは何をしたんだ?」


「わ、分かりません。突然武器が壊れたとしか。」


「魔力反応が有ったと言うことは、何か魔法を使ったのだろう。何をしたと思う?」


「わかりません。」


「だよなぁ~ しかしアレは次の結果によっては例の件を任せられるかもしれん。歳も近そうだしな。」


「そ、それは!」


「まぁ、上には報告しておく。どうなるのかはその結果次第だな。」


「承知しました。」


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