第6話 異世界レクエラ
「起きろ,,,起ろよカガミ!!」
心配そうな声で私を呼ぶ声が聞こえる,,,,教室で,,,,いや,,,,不思議な声を聞いて,,,,
「起きろって言ってんだろ!」
パンッ!!という音と共に私の顔に痛みが走る。
叩いたな!?しかも魔力が込められた平手打ちだ,,,,一般人なら首が飛んでるぞ!?
「痛った!?分かったよ起きるよ!なんなんだ,,,,,,,,へ?」
起こしてくれたのは純白のようだ,,,,他のクラスメイトやミソラ先生もいる。
皆それぞれ周りの景色を見て驚いている。
それよりも,,,,「,,,,何があったんだ?」
「知らないわよ!授業が終わったら急に魔法陣がでて,,,,光に包まれたと思ったらここに居たのよ!!寝てるのアンタだけよ!」
逆ギレしながら私に文句を言う純白には余裕がない。かなり混乱しているようだ。
改めて周りを見渡す。
そこはお城のような,,,,いや城だった。豪華な雰囲気な場所だ。
私達がいるのは天井の高い謁見の間のようなばしょだった。
龍の紋章が施された赤い緑色の旗が垂らされている。
奥には豪華な玉座,,,,横には立派な大剣が立て掛けられている。
クラスメイト以外にも人間はいる,ようだ,,,みんなRPGゲームに出て来そうな服装を着ている。
私達の前には王冠を被った白髪の壮年の男と、装飾された金の鎧を纏った金髪の若い男,,,,それと杖を持ちローブを纏った猫背の老婆がいる。
「成功しましたぞ王!!異界の勇者を呼び出せましたぞ!!」
老婆が興奮したようにこちらを見ながら壮年の男に言う。
「でかしたぞエラ!これで我が国に希望を,,,,」
「,,,,女ばかりではないですか。本当に勇者なのか?」
壮年の男は嬉しそうな声を出している反面、金髪の騎士は訝しそうに私達を見ている。
「おいテメエ等!!ここは何処だ!ウチらに何をしたのよ!!」
痺れを切らしたのか純白が男たちに怒鳴りながら言う。
「無礼者が!!口を閉じ,,「口を閉じるのはお前だシュワン。私達は彼女達を無理やり呼び出した身だ,,,,分をわきまえろ。部下が失礼した,,,,私はハドリア王国国王アべージだ。」
金髪の騎士が純白に殺気を向けながら怒鳴るがそれを壮年の男が遮る。
男は騎士をシュワンと呼び自分の事をアべージと言った。
,,,,ん?待て,,,,ハドリア王国?
「ちょっといいかしらアべージさん。私達のいた世界にハドリア王国なんて聞いた事がないわ,,,,それに勇者ってのはなにかしら?私達の事かしら?」
落ち着いたのかミソラ先生がアべージと名乗った男にそう言う。
警戒した様子で話すミソラ先生にアべージは落ち着いた声で言う。
「ここは貴方達がいた世界とは違う。この世界はレクエラ,,,,神なる竜により創られし世界だ。私は貴方達は勇者としてこの世界に召喚したのだ。」
「,,,,私達のいた世界とは別の世界,,,,異世界ってことかしら?なんで私達を呼び出したのかしら?」
ミソラ先生がそう言うとアベージは険しい顔をしながら力強く言う。
「,,,,貴方達にはどうか世界を救って頂きたい!」
そう言うとアべージは事の経緯を話し始めた。
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異世界レクエラ,,,,神なる竜と呼ばれる存在に創られた異世界。
かつて神なる竜は巨大な大陸と様々な種族を創り世界を繁栄させたという。
しかし今から約150年前,,,,突如として現れた13人の魔王によって繁栄と平和は終わってしまったらしい。
神なる竜は魔王達に殺害され、魔王達は協力せずにそれぞれのやり方で世界を支配しようとした。
魔王同士の争いや、戦乱によって世界は荒れ果てた。
だが140年前に召喚された勇者によって全ての魔王は封印された。
だがちょうど今から二か月前,,,,突如として魔王の一人の封印が解けてしまったらしく,,,,さらにその魔王は禁術を使い他の封印された魔王を復活させ再び世界を支配しようとしているようだ。
そして一か月前,,,,この世界にある大国の一つが魔王の一人によって滅ぼされたらしい。
その国は軍事国家でこの世界でも屈指の軍事力を持っていたらしく、英雄と呼ばれる存在もいたようだが魔王にはまったく敵わなかったようだ。
それに恐れをなしたこの王様は魔王を倒す方法を探したらしい。
そしてたどり着いたのが昔と同じように異界から勇者を呼ぶことだったようだ。
そしてそれによって呼び出されたのが私達,,,,第一少女学園の二年一組だったようだ。
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「___,,,,という訳だ。貴方達を無理やり召喚した事については謝る。話したうえでお願いしたい!この世界の魔王を討伐してほしい!」
アべージ王は真剣な表情で私達にそう言う。
皆真剣な顔をしながら考え込んでいる。
「,,,,zzz」
隣にいる純白は途中で寝ている,,,,もう少し危機感を持てよ。
「アベージさん。一つ聞いてもいいですか?」
急に生徒の中から一人,,,,鈴鹿が口を開いた。
「もちろんだ。なんでも聞いてくれ!」
「この国の人,,,,この世界じゅうの人々が困っているのですよね?助けを求めているのですよね?」
彼女は真剣な顔をして言う。ほかの面々も真剣な顔をしながらアベージ王を見る。
「あ、ああ!もちろんだ!」
彼女らの気迫に押されながらもアベージ王はそう答えた。
そう言うと鈴鹿は頷き、元気な声で言う。
「分かっりました!みんな!この世界を助けるって事でいいよね?」
なんてとんでもない事を言い始めた。
(おいおいおいおい!?冗談じゃないぞ!?)
なんでこんな奴らの事を簡単に信じる!?
「ちょ!?鈴鹿さん何言ってるんですか!?こんな人達の事信じるんですか!?」
私が焦りながら言うとキョトンとした顔をしながら鈴鹿が言う。
「え?当然でしょ?本当に困ってそうじゃん。それに相手が怪人から魔王って奴に変わるだけでしょ?」
「,,,,そうね。私達は魔法少女,,,,助けを求めている人がいたら全力で助けるのが使命よ,,,,それがたとえ別の世界だろうと変わらないわ。」
ミソラ先生が鈴鹿に同意するように言う。
「そうですよ!私達は正義の味方です!世界が変わったってやる事は変わらないすよ!」
早乙女が迷いなく言う。
あぁ,,,,忘れていた。
こいつらは,,,,魔法少女は,,,,
「まかせてください!私達魔法少女がこの世界を救ってみせます!ね?みんな!」
『うん!!』
,,,,どうしょうもない程のお人好しだった。