06.実行
「おい!降りてこい!」
馬車が止まり、外から怒鳴られる
ピ「・・・。」
プ「・・・。」
私たちは互いに頷き合い、
馬車を降りる。
「さっさと歩け!!」
プルラさんたちが先に下り
私が一番最後に降りる
「ん?・・・!?お前!翼はどこにやった!!」
私に注目させるためだ
ピ「フラッシュ!!!」
私の叫びとともに私の体が光った
「うああ!?」
「まぶしっ!」
「くそがっ」
男たちがひるんだ瞬間、プルラさん達が素早く動き
腕が自由に動かないのがウソのように男どもの武器を奪い
相手を圧倒していく
エ「お姉ちゃんがんばれー!」
ピ「エティカちゃん、危ないから私の後ろから出ちゃだめだよ?」
私の後ろから必死に声をだして応援する姿を微笑ましく思っていた
その時
ピ「!!! 危ない!!」
戦っていたプルラさんの後ろから、
しっかり目を開いた男が忍び寄っているのを見てしまった
私はとっさに動き、男が間一髪で剣を振り下ろす前にプルラさんに体当たりできた
プ「っ!」
ピ「いっ!」
追撃に備えて
プルラさんに体当たりした後すぐ男のほうを向いた
しかし追撃は来ず、ただ男はこちらを見て笑っていた
男はすぐ私達から視線を外し、標的へと視線を定める
プ「!! エティカ!!」
男の放ったナイフは真っ直ぐエティカちゃんの胸へと飛んでいく
私達は全員でそのナイフを止めようと動く
でも
届かなかった