03.別種族
私のことを天使様と呼んだのは
目に涙を浮かべた女の子だった。
肌は褐色で長い髪から除く耳の先は少しとがっていた。
ピ「貴方は・・・いえ、貴方たちはなぜここに?」
その女の子に事情を聴こうと思ったけど、
よく見ると女の子の後ろに数名同じように捕まっているのが見えて言い直した。
「わたし、ダークエルフのエティカ!」
ピ「エティカちゃんって言うのね、私はピケル。よろしくね」
「ピケルさま!」
はーーーーーーー
かわいい! 美少女の笑顔って最高にかわいい
エ「ピケルさま、私たちを助けてくれる?」
ピ「・・うん。やってみる」
できるかどうかわからない、
正直 自信はない
けど、助けたい
「・・・天使様。 私たちにお力添えください。」
私たちの様子を見守っていたうちの一人が声をかけてきた。
ピ「もちろんです。しかし、私はまだこの世界に来たばかりで、何もわからないのです。」
「この世界に来たばかり・・あ、失礼しました。私はプルラです。」
ピ「プルラさんですね。驚かれるのも無理はないと思うんですが、本当の話なんです。」
この世界に来たばかりとか聞いても、驚くよね
もうちょっと言葉を選んだほうが良かったかな?
プ「・・・まずステータスというものがあって、自分自身の持っている能力が見えます。
けれど、ステータスを確認するには専用の紙が必要なんです。」
ピ「ステータス?」
そう言葉をはした瞬間に私の横に文字が浮かび上がった
プ「!?」
ピ「! ・・・あ、これがステータスね。」
プ「空中にステータスが浮かび上がるなんて・・・。」
あ、これ普通じゃないのね・・・
まぁ、さっき専用の紙が必要って言ってたくらいだしね
ピ「これやっぱり普通じゃないんですよね」
プ「そうですね。通常、専用の紙に触れるとその紙の表面にステータスが浮かび上がります。」
一々ステータスを確認するために紙を持ち運んで、
見るときは紙を広げなきゃいけないのね
室内ならいいけど、
レベル上げの旅をする私にはすぐ確認しないといけないときもある・・・
そう考えると、便利ね。