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Fatalité-ファタリテ- ~余命300年の天使さま~  作者: ガルシア
第一章 レベル1
4/62

01.二度目の人生




 ピ「・・・・う」



頭痛い・・・。

水の流れる音・・・・?



 ピ「!」


もしかして元の世界に戻ってきたの!?




そう思って目を開けて周りを見渡す。





 ピ「・・・ここ、どこ?」



体を起こして周りを見ると木、木、木・・・・


私が今いる場所はどうやら森の中のようだ




 ピ「うわ!! ・・あぶなかった。」



私が座っている場所は、

滝のある綺麗な川の真ん中にある岩の上


滑って落ちたら濡れてしまう



こんな乾かすところどこにもないのに濡れたら最悪






 ピ「ん?」


ふと、川の水面にピンク色のものが見え、水面を覗き込んだ



 ピ「え!? 誰よこれ!?」



水面には黒髪(は転生前と一緒だけど)・・・の毛先がピンク色に染まった。美少女だった




 ピ「これが、これからの私の顔」




そう呟いてやっと実感がわいてきた。


これからの私の新しい人生、


最後に待ち受ける私の役割




 ピ「・・・私はピケル。天使のピケル」



そう自分に言い聞かせた







・・・ん?


そういえば、私って天使になったんだよね?

羽とかないのかな?



 バサッ

 ピ「うわ!!」


そう思ったとたん、背中に真っ白な羽が出てきて

驚いて危うく川に落ちそうになった



収納式とは便利な羽だな




 バサッ バサッ

 ピ「・・・。」



少し力を込めて翼を動かしてみると

自分の体が少し浮かんだ



よし、

飛べそう。




意を決して、地面をたたくように思い切り翼を動かす


 ピ「うわぁっ!?」


思っていたより高く飛び上がってしまい

バランスを崩しかけたけど何とか踏みとどまる


慣れてしまえば平均台の上を歩いているような気分になった





 ピ「気持ちいい。・・・空を飛ぶってこんな気分なんだ。」



幼いころに夢に見ていた空を飛ぶことが、現実にできるなんて思わなかった。


遊園地のアトラクションで感じるのとはまるで違う


自分の力加減で飛ぶ速さも変えられるこの感覚が気持ちいい




 ピ「ん?・・・あ!」


気ままに空を飛んでいたら、大きな馬車が目にはいった。



空を飛ぶのに酔いしれてて忘れてたけど

ここは私がいた世界とは別世界。


情報を集めないと




 ピ「よし、降りよう」



そう思って下に急降下した


でも私は忘れていた







・・・自分が着地の方法を知らないことを



 ピ「うわわわわわわわわぁああ!?」



 「!?」

 「!?」



羽動けぇぇえええ!!




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