00.転生2
春「ちょ、ちょっと待ってください! 300年ってなんですか!?」
天「あぁ、あなたには天使としてその世界に降り立っていただきます。」
春「天使!?」
天使様の言っていることが全然頭に入ってこないんですけど!!
天「先ほど言った通り、貴方には天使(代理)としてその世界を救っていただきます。
もちろん、300年後【アギュラ】を無事倒すことができれば天国に行かせていただけるでしょう。」
春「もし・・もし倒すことができなければ?」
天「その世界は【アギュラ】の手により、すべての生物が滅びるでしょう」
春「え!?」
私の責任重大すぎない!?
天「そうなってしまえば、【アギュラ】は他の世界にも手を出しかねないのです。・・・まったく面倒な。」
春「私がその【アギュラ】に勝てるんですか?」
天「無理ですね」
無理!?
いやいやいや、そんな笑顔でいう言葉じゃないでしょ!
春「え!?じゃあ私はまた死ぬために生き返るってことですか?」
天「えぇ、貴方がどんなに頑張っても【アギュラ】には勝てません。しかし、再び【アギュラ】を封印することは可能です。」
春「封印・・・」
封印って、なんかRPGの魔王とかを思い出すな
天「そうです。封印を行うには彼と同じレベルのものが【アギュラ】の額の目に触れなければなりません。」
春「額の目・・・・あ、同じレベルって?」
天「200レベルです。」
春「200・・・」
天「はい。200レベルです。」
200・・・・200!?
春「あの、一般的なレベルの上限って!」
天「100レベルです」
春「あ、はい。」
200ってチートじゃーん
天「もちろん最初は1レベルから始めてもらいます。」
春「ですよねー」
300年かけて200レベル・・・・今から気が遠くなる。
天「あっと、そろそろ戻らなくてわ。」
春「このまま転生するんですか?」
天「そうですね、姿は・・・最初はそのくらいの若さのままでいいでしょう。 あ! そうそう名前は変えてくださいね。」
春「え。春じゃダメなんですか?」
天「貴方がその名前を気に入っていないでしょう?というか、その名前で送ってきた人生を貴方は嫌っている。・・・それが問題なんです。」
春「!」
その言葉には何も言い返せなかった。
だって、私の人生は・・・・
春「わかりました。・・・じゃあゲームでも使ってる名前で、『ピケル』っていう名前はどうですか?」
天「ピケル・・・わかりました。その名前ならいいでしょう。でわ、そろそろ行きなさい。」
春「えっ!早くない!?まだ、色々聞きたい事g」
その言葉を言い終わる前に目の前が真っ白になって
私は意識を失った