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Fatalité-ファタリテ- ~余命300年の天使さま~  作者: ガルシア
第一章 レベル1
1/62

~プロローグ~




小さい頃から嗅いでいる畳の臭いが、鉄臭くなる


そんなことも気にせず、

無我夢中で目の前の【人間だった肉】を切り刻む




全身が冷たい液体に覆われた中で


頬を流れるしずくだけが、ほのかな温かみを保っていた。









「…ハァ…ハァ」



------手がしびれた。



ナイフを持つ手が赤く染まっている。


無我夢中で切り刻んだからか、


体がだるい




精神的なものもあるんだろうけど、


なにより


もう------------




つかれた。











 ● ● ● ●











 「ねぇ、あれ…」

 「ぇっ…ヤバくない?警察呼んだほうがいいかな?」






家から血だらけのまま橋まで歩いてきたけど


夜中の3時過ぎだって言うのに、

都心だからか、人通りは少なくない



 「・・・。」



橋の上から見る川は

都心の光が水面をキラキラと照らす



 「・・・。」




あーぁ


もう少しで高校卒業して


大学行って


お金貯めためて、


少しでも、じいちゃんに恩返しようって決めてたのに・・・




ごめんなさい、


おじいちゃん・・・・。


ちょっと早いかもだけど、そっちに行くね。






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