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ファンタジーライフ  作者: 烏賊猫
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07.薬草採取?

なんか勝手に同行者が増えた。

 スプテの町周辺の地図を見ると、町から見て西にスプテの森が存在する。森自体は深いが、街道が通っており、その道を進めば次の町であるセツンの町へと行けるようになっているようだ。

 ちなみに、スプテの町から見える海は森とは反対にあり、イスン海と言う。北にはノーノン山、南はサズラス平原という場所がある。

 で、私は採取が目的なので道を外れ、森へと入り採取をしていたのだが……。

「ワフ。」

「えーと、貰って、良いの?」

「ワウッ。」

 大きなオオカミに薬草を貢がれているナウ。

 どうしてこうなったのかというと、森に入って少しした頃まで戻る。

 私は<植物知識>を使用しながら依頼書に書かれていた薬草を採取していた。元々持っていた分もあり、マジックジンジャー以外は順調に見つけていた。

 時々出てくる襲い掛かってくる敵を倒しつつ奥へ奥へと進んでいると、こんもりとした土の上にマジックジンジャーが生えているのをやっと見つけた。数も十分のように見えたので早速採ろうを思い近付くと、微かに血の匂いがしたと同時に、土が動いた。なんと、それは土ではなく、モンスターだったのだ。

 <魔物知識>で見てみると、名前は「グラスウルフ」と出た。毛の代わりに植物を生やすモンスターなんだとか。

 ともかく、攻撃をしてきそうだったので杖を構えたのだが、グラスウルフは既に立っているのもやっとの状態だった。血の匂いは、このモンスターからしていたのだ。

 野生の世界は弱肉強食だ。だから、私はグラスウルフを倒すか、グラスウルフに私が倒されるかが、正しい選択だろう。けれど、このグラスウルフが昔実家で飼っていた、大好きな犬に似ていたのだ。それに気付いたら、もうダメだった。

 敵意が無い事を示す為、装備は全部外し、グラスウルフと対峙した。そして、戦う意思は無い事、出来れば傷を治したいことを誠心誠意、話した。なんとなく、話が通じると思ったのだ。

 じっと、グラスウルフが私を見つめていたが、ゆっくりと伏せの体勢をとり、傷のある所を見せてくれた。それを了承の意ととり、私は彼に近付いて、インベントリを開き、エリサさんから出発前に好意で貰った水筒から水を出し、傷口を綺麗にしてから簡易野営セットに入っていた毛布を細く切り、包帯代わりに巻き、体力回復薬を2本ほど与えた。見違えるほど、とまでは行かないけれど、それでも十分回復したようだった。

 このまま安静にしていればすぐにどこへでも行けるだろうと思い、球兎の肉を3つ渡して、私はその場を離れた。もちろん装備はし直してだ。露出狂では無いのでね。

 それから50分くらい経った時だろうか。

 ゲームだけれど、根こそぎではなく、少し残しながら採取して、後はポイズンリリィを3本とマジックジンジャーを10本を残す所となった。

 さて、どこにあるかなー、と歩こうとした時、後ろからガサガサという音がした、と思ったら音の主はすでに私の後ろにいた。そこにいたのは、なんと、先程のグラスウルフだった。

 驚いたが、相手からは敵意を感じなかったので、良くなったのかー、なんて構えを解きぼやっと思っていると、グラスウルフは私に近付き、くわえていたらしい、桃に似た果物を私の目の前に置いた。

 彼は機嫌良さそうに尻尾を振っていたが、こっちとしてはハテナが飛び交った。私が困惑しているのに気付いたのだろう。彼は少ししょん、とした後すぐにこの場を離れていった、と思ったらすぐに戻って来た。薬草をどっさりくわえて。

 そして、上の状態に戻る。

 貰っても良いとの事なので、ありがたく頂戴する事にした。なんとなく、恩返しのつもりなんだろうなと、思い至ったのだ。あ、ポイズンリリィとマジックジンジャー揃った。

「なんだか、貰いすぎだよねぇ……。」

「クゥン?」

「君のお陰で依頼は達成できるけれど、これだと私の気が済まないというか……うーん。」

 彼からしたら、これだけの価値があるのだろう。けれど、私としては大したことをしたとは思っていないのだ。むしろ、愛犬に似た彼を助けられたことですでにプラス収支なのだ。

「ねえ、君。この中に好きなのはあるかい?あったら、お礼にそれを渡すよ。無かったら……なんか、探してくる。」

 他に手は無いので、今出せるものだけ出して見せてみる。まだ量はそんなにないと思っていたけれど、出してみると結構あるもんだな。

 グラスウルフはきょとんとしていたが、何を思ったのか、私に近寄り、頭をすり寄せて来た。大型犬より大きいのと力が明らかに上なので、私はごろんと転がる羽目になったが、嬉しそうな感じはするので、まあいいか。

 しばらくされるがままになっていると、満足したのか、私から離れ、彼は球兎の骨3本をくわえてお座りした。

「よいっせ……君、それだけでいいの?もっと良いんだよ?」

「グルル。」

 どうやらそれだけでいいらしい。これ以上は言うと、なんだか押し付けるようになりそうだし、納得はできないが、彼が良いというなら良しとしよう。

「そうか。……じゃあ、私はそろそろ行くよ。これ、ありがとうね。」

「ワウッ!」

「今度会う時は、ケガしてないようにね。元気でねー。」

 彼から貰った薬草は種類が多かったから、全部詳しく見るのは戻ってからだなぁ。桃みたいなのもだね。色々収穫あったなあ。本当にありがたかった。

 ……。

 ところで、別れのあいさつしたのに、彼はどこまで私の後を付いてくる気なのだろう?

色々カットしてますが、ゲンジのレベルはスキル含めて上がりました。

貰った薬草やグラスウルフの詳細は次回。できると、良いなぁ……。

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