用語大全集 第一章版
第一章に出てきた用語一覧。魔法含む。
見落としなどありましたら、追加していくつもりです。
[国]
【プラム王国】
世界最大の魔法国家。国王が現時点で人間が到達できうる天才の中の天才である魔導師という事もあり、世界的に魔法で右に出る国はいないと言われるほどである。
敵に回してはいけない国の一つとして知られている。
世界で唯一魔法使いを教育する機関、プラム王国立魔法学園がある場所でもある。
・王都ヘリオトロープ
プラム王国の王都。
魔法学園がある都市であり、魔法国家所以の珍しい物が集まる場所だからか、世界中からこの都市に人々が集まる。そのお陰か長期に渡って滞在する場合はお得な宿屋が多い。
貴族街や宿街、様々な店が並ぶ市場街など、大きくわかりやすく分けられてこの都市は構成されている。
・プラム王国立魔法学園
世界で唯一の魔法使い教育機関。第一学年から第六学年まであり、十四歳になれば入学できる。但し、王国立である為か学費は馬鹿にならない値段であり、貴族以外の平民では入るのが難しい学園でもある。
その救済処置である特待生制度があるが、今のところ平民での特待生は居ない。
ここで優秀な成績を納めた者は宮廷魔術師や、魔法騎士団に抜擢される場合がある。プラム王国で働きたい場合打って付けの機関ではあるが、その努力は計り知れないだろう。
因みに世界で唯一な為、プラム王国と縁を結びたい国や仲良くしたい国、交流がある国からこの学園へと人が来ることがある。
浮遊島の上に建設されていることでも、有名である。
・第一闘技場
第三闘技場まであり、魔法を試す場所。
授業で使うこともあれば、勇者パーティ選抜大会の様にイベントなどで使う場合もある。
全て合わせれば、校舎の二倍ぐらいの大きさはある。
【カーマイン皇国】
プラム王国に並ぶ巨大国家。
世界三大神器の一つである剣、叢雲を保有している国であり、プラム王国同様敵には回してはいけないとされる。
皇家に神剣と共に代々伝わる剣技は有名であり、その剣技を見た者はいないとされる。皇曰く、絶対必殺の剣技らしく、見たとしても死んだ者しかいないらしい。真意は定かではないが、正に必殺技と言えるだろう。
そんな皇家に憧れてか否か、カーマイン皇国は剣士が多いとされる。
【カメリア帝国】
プラム、カーマインに並ぶ国家。二つと比べると国土は小さいが、軍事力はトップ。
プラム王国とは違い、魔法科学が発展しており様々な機械が街を彷徨っている。
三代国家の最後の国であり、近々魔界へ攻め込むのではないかと噂される。
【魔界】
人間界から海を渡った北の方にある大陸の総称。そこには魔物や魔族達が跋扈しており、それらをまとめる魔王が存在すると云われる。
魔界へ人が最後に立ち入ったのは、何千年も前未だ語り継がれる勇者とされる。それだけ未知の領域である為、一度入ったなら二度と帰ってこれないという噂が立っている。
・魔王
魔の王、つまり魔族や魔物をまとめ上げる存在。人間界では、伝説の勇者が倒した者とは違う魔族で、人間に好戦的とされているが、実は魔王は何千年も前から変わってはいない。
実力は不明。容姿も不明である為、人間界では様々な憶測が飛び交っていたりする。
・魔族
人の形をした魔物の総称。横方向に小さく尖った耳が特徴。
魔物から進化した者が多く、人並みに知性があり魔物よりも強い。
精霊や妖精もこの部類に入るが、ゴブリンなど人型であるが知性が劣る者は魔物に分類される。
因みに獣人やドワーフ、エルフなどは魔族ではないとされる。
・魔物
魔の動物の総称。
主に動物や植物が魔力に当てられ、進化した姿。知力や能力も上がるため、動物よりも厄介であり強い。力を持たない一般人では歯が立たない程である。
また、人間が魔物になったという事例はない。
【天界】
雲の上にあるとされる神の国。
善い行いをした者だけが行ける国とされ、天国とも称される。
この世界の唯一の神が収め、数多の天使達が蔓延る世界であり、天族しか人間界と天界を行き来できない。
人間がこの国に足を踏み込んだ事はないらしい。
・唯一神
名をウィスタリア。この世界の管理者であり、創造主である。人間好き。
この世界の神は彼女しかいない為、唯一神と呼ばれ、敬われる。人々が他の神を作り出し信仰することもあり得ただろうが、この世界では何故か、ウィスタリアしかいない。
自称、生命の母。子供達は彼女には逆らえないのである。例え、反乱を起こした元大天使だとしても、だ。
・天族
真っ白な翼と光輪を持った種族の総称。垂れ下がった耳が特徴である。また、天使とも呼ばれる。
基本的に翼の数、光輪の大きさや模様の複雑さで強さがわかるとされる。だが、地上に来る天使は下級天使が多いため、上級天使を見た者は少ない。大天使は尚更である。
・大天使長
全ての天族の長。神の次に権限があるとされる、実質トップの存在。
その翼の数は多く、歴代最強だった前天使長は六対もの翼を持っていたとされる。
因みに、現大天使長は四対らしい。
・大天使
天使達をまとめ上げる小隊長的存在。大天使長の次に偉い。
全員で十人ほどいる。
・天使
天族の呼び名。
上級天使と、中級、下級と階級が分かれていて、その階級によって仕事が異なる。地上に降りて、人間の悩みを聞くのは下級天使である。
[職業]
【魔法使い】
才能の有無に関わらず、魔法を使えるものを総じて魔法使いと呼ぶ。資格などは無く、基本的に言ったもの勝ち。
魔法使いにはランクがあり、その者の力量を示している。魔力の多さ、使える魔法などによって決まる。
・魔法師
魔法使いの中で一番下のランク。
大半の魔法使いがこれに値し、実力は幅広く、初級魔法しか使えない者や、中級魔法を使える者まで存在する。しかし、魔術師とはならず魔法師止まりなのは、一概に言えば魔力不足と言える。魔力が一定以上なければ、魔術師とは名乗れない。
・魔術師
才能がある者が多いランク。中級魔法を自在に操る事ができ、上級魔法を放てる程に保有している魔力が多い。
また魔術師クラスの者が生まれるのは十年に一度ぐらいと言われるが、プラム王国ではそれなりにいる為、あまり珍しくもない。
・魔導師
百年に一度の確率でしか存在しない魔法使い。神に才能が与えられた者だけがなれるとされ、一人いるだけで国を滅ぼす事ができると言われる。
現時点でプラム国王しかいないとされる。魔法使い達の憧れ。
・大魔導師
魔導師よりもさらに上のランク。伝説クラスの魔法使いである。
その魔力量は計り知れず、その気になれば国を二つ三つは滅ぼせる程の魔力を有していると言われている。
伝説の勇者の仲間である魔法使いがこのランクだったらしいが、伝説である為階級として扱われていない。
【魔法剣士】
魔法を使え、更には剣も使える者の事。
器用貧乏ではあるが、二つの才を持った者は少数であり、冒険者内では引っ張りだこの存在。ただし、攻撃魔法を使える者に限る。
補助魔法を使える剣士は、ただの剣士としての認識が高い。
【宮廷魔術師】
魔術師が付く宮廷魔術師は、魔術師クラスの実力を持ち王族の護衛をこなす魔法使い達の事である。しかし、実力が魔術師に引けも劣らないと判断されれば魔法師クラスでもなる事ができる職業と知られる。
【魔法騎士】
魔法を使える者で才能ある者なら誰でもなれる。
前線で戦う職業であるため人気はないが、王やこの国を民を守りたいという者が集まる。
高い騎士道精神者の集まり。
[種族]
【人種】
世界の約六割は占めている最弱の種族。
生まれ持った順応性と、応用力の高さがなければ絶滅していただろう。
種族の名前は全て人種がつけ、それを他が使っている。
【妖精人種】
通称エルフ。上方に尖った耳が特徴的である森の民。
人でいながら精霊に近い存在であるため、妖精人種と人間達から呼ばれる。
妖精や精霊と親しく、滅多に人里に下りてこない。人でいながらまるで野生である。
森に紛れる為か、髪色は緑色か茶色系統が多く、服装もそれに合わせている事が多い。
精霊魔法をよく使う。
【魔族】
上記、【魔界】の通り。
【天族】
上記、【天界】の通り。
[魔法]
【攻撃魔法】
・劣化攻撃魔法
攻撃魔法の劣化バージョンの魔法。
誰でも使う事ができ、大体は日常生活に使われる。これされ習得していれば、マッチ要らず。
・球体魔法
球体を生み出す魔法。
属性ごとに効果が変わる少し変わった魔法であり、階級はなく、あえて言うのならば初級として扱われる。
比較的簡単に習得できる事から、 魔法使いにとって基礎の魔法とも言われ、世間では属性初級魔法として知られている。
因みに、魔法学園で最初に習う魔法は、これである。
今まで出てきた種類:火の球、水の球
・爆炎魔法(火属性)
爆炎を発生させる魔法。
その威力は階級によって変わるが、最高ランクの最上級だと豪邸一つ分を破壊できる程の威力を持つ。
しかし、威力が大きい分コントロールがあまり出来ない欠点がある為、パーティで戦う時には好まれない魔法でもある。過去にはそれで、死傷者が出たという事例がある。
別名はエクスプロージョン。階級によって変わり、エクスプローズの後にフレイム等が付く。ただ、発動には全く関係ないので別名を言うかどうかは発動者次第である。
今まで出てきた階級:上級
・氷晶魔法(水属性)
氷晶を出現させる魔法。
主に相手の動きを封じる事に使う魔法であり、階級によって大きさも変わる。上級だと人一人分簡単に覆う事ができる程になる。
使い方は様々で、応用次第では壁を作ったりして防御にも使ったりできる。
今まで出てきた階級:上級
【補助魔法】
・探知魔法
色々な物を探知する魔法。
失くしたものなどを探すのに便利だが、漠然とした事しかわからないため、あまり好かれていない魔法である。
・解析魔法
色々な物を解析する魔法。
生物や無機物の詳細を調べられる便利な魔法だが、その便利さと裏腹に習得者が極端に少ない。理由は、魔法をコントロールできる技術力と情報を整理できる脳を持つ者が少ないからである。
初めてこの魔法を使った者は、情報量の多さに頭が割れると思ったようだ。限界まで酷使された証拠であり、危険だと思った魔法協会はある一定の条件をクリアした者だけが使える魔法として世間に広めた。
・召喚魔法
時空間魔法に類似した魔法。
時空間魔法は時間と空間をあやつる魔法だが、これはただ呼び寄せる魔法である。
だが、呼び寄せるに当たって時空間に影響を与えているので、時空間魔法に分類されるのではないかと言われている。では何故未だに、時空間魔法と切り離されて一つの魔法となっているのかは単に勇者召喚の儀式の影響である。
今まで出てきた魔法:勇者召喚
・念話
人と会話する魔法。
脳と脳が魔法によって繋がる事で脳内で会話できると言われているが、脳内で考えた事が相手に伝わる事はない。言葉として思い浮かべた時だけの様だ。
因みに魔法石に念話の魔法を登録した場合だけ、魔法石を通じて一方的に通話できるようになっている。
・強化魔法
様々な強化を施す魔法。
主に剣士や冒険者が好む事が多い。
身体能力を強化する身体強化や、武器や物の硬度を強化する魔法等様々なものがある。中には頭脳強化という、脳のリミッターを解除する危険なものも。
今まで出てきた魔法:身体強化
・創造魔法
あらゆるものを創造する魔法。
物を零から作ることが可能であり、魔力消費が激しい魔法の一つである。故に魔導師クラス以上でないと使えないとされる。
因みに創造魔法に分類される生命でさえも創り出せる魔法、生物製造は禁忌とされ、発覚した場合は処刑確実である。
今まで出てきた魔法:武器製造
・時空間魔法
時間、空間に干渉する魔法。
魔法によって魔力消費が激しかったりするが、自身を移動させる瞬間移動はあまり魔力を消費しない。
神の領域に迫る魔法とも言われ、その技術の難しさからして扱える者が少なく、時空間魔法の使い手は国単位で重宝されるという。謂わば、勝ち組である。
今まで出てきた魔法:瞬間移動、空間転移
・干渉魔法
生物に干渉する魔法。
主に脳に対してであり、医者やカウンセラーが使う事が多い。
ただ、人の心奥深くに干渉する深層心理等を使う場合、それ相応の技術と覚悟を持って行わなければならない。失敗した場合、対象者が廃人と化す事があるからである。
今まで出てきた魔法:深層心理、睡眠
・拡張魔法
あらゆる物の効果範囲を広げる魔法。
ただ、四方八方に広げる魔法であり、主に声等を届かせる等に使う。
類似した魔法である広域魔法とは違うのは、その範囲を指定できず、魔法以外も対象とできる所である。
・広域魔法
魔法の効果範囲を広げる魔法。
広域魔法は、範囲を指定して発動する魔法である。その形大きさは様々であり、また大きくなるにつれて対象の魔法の魔力消費量が多くなる。
類似した拡張魔法とは違うのは、範囲を指定する事や、魔法にでしか対象とできない点である。
今まで出てきた魔法:円形
・治癒魔法
人体の怪我を治す魔法。
下級魔法であるヒールは傷口を塞ぐ程度だが、最上級魔法となると欠損した部位を再生させる事ができる。その場合、対象者の体力を大幅に奪う為、失くなった腕を再生させようとした者が体力を奪われ続けた結果、死亡した例がある。
神級ともなると、人を蘇らせる事ができるというが……それが治癒魔法に分類されるのかは未だ結論が出ていない。
今まで出てきた階級:ヒール(下級)
【特殊魔法】
・精霊魔法
精霊と契約した者だけが使える魔法。
契約した精霊によって属性や攻撃内容が変わる魔法である。
精霊魔法の特長は、その精霊によって内容が変わるだけでなく、皆が皆一律して同じような発動方法であると言える。精霊魔法の詠唱は最初に精霊を呼び出す事だけであり、後は術者を指揮者に見立て指揮を取り、精霊が唄って発動させる事ができる。
魔力を使うのも呼び出す時だけなので、魔力消費が少ないのも一つの美点と言えよう。
普通の魔法より幾分強力だと言われている精霊魔法だが、精霊頼りである為に彼らが居ないと魔法を使えないのが欠点である。精霊魔法使いをいち早く無力化するには、精霊を狙うか、手を使えなくするのが一番らしい。
詠唱は『〇〇〇〇よ、その隣人達よ。契約に誓い、この身に宿る魔の力を糧として、力を貸したまえ』
〇〇〇〇の部分は属性によって異なる。
今まで出てきた精霊魔法:妖精達の戯れ(木属性)
[他]
【魔法道具】
名前の通り、魔法の力を持った道具。
作り方は、魔力を閉じ込めやすい材料で作ったものに、魔法を使い閉じ込めて完成である。
希少な道具であり、その生産性の低さから高値が付きやすく、魔法道具職人は片手で数えるほどしかいないという。
【勇者召喚の儀式】
異世界から勇者適正者を呼び寄せる魔法。
禁忌の魔法とされ、過去数千年間もの間、行われてこなかった儀式。
今となって何故この儀式をしたのかは謎であるが、約束を違えた人間の王に魔王は怒り、唯一神は苦笑していた。
【竜車】
生物最強と言われる龍の下位種、竜を用いた交通手段。空を飛ぶ種は飛竜車、大地を歩く種は地竜車と呼ばれる。
基本的に温厚な種を選んでいるので人間に危害を加えることはなく、感覚的に家畜に近い。
だが竜の希少性から、その利用料金は高く、庶民は使えず、貴族や上級冒険者しか利用しない。
【スキル】
ありとあらゆる生物が生まれつき持った力の事をスキルと言う。
竜が火を吐き、鳥が飛び、魚が泳ぐのもスキル。
しかし、人種だけはスキルを持っておらず、ごく稀に持って産まれることがある。
役に立たなかったり、立ったり、厄介事を招いたり、祝福を受けたり。そのスキル次第で人生すら変わるであろう。
生まれつきの能力なので人に認知される事がなく、スキルという存在を知る者は少ない。
【魔法石】
魔法を込められる石の事を指す。
魔法道具とは違い、誰でも魔法を込められ、簡単に魔法を使える事を目的とする。しかしその簡易性から使用制限が存在するため、価値としては魔法道具より低い。
因みに、魔力のみが溜まった石は魔石と言うため、この魔法石と混同する者が多い。
【魔物や魔族の生態】
人種の作者による、独断と偏見による本。魔族からすればクソ喰らえな、本であり、この本の影響を受けた子供達の未来は暗いだろう。
だが、生態や生息地などが全て記されている為、冒険者には人気の本でもある。
【何故この世界は生まれたのか】
哲学書。あらゆる観点から、タイトルの事を突き詰めていくだけの本。
有名な本でもあるが、その理由が結局の所、わからないという結論が出る為、何のための本なのか不思議という点で有名である。
申し訳ないですが、諸事情により第二章は約二か月後ぐらいになります。
次の月は、第一章に出てきたキャラの詳細です。