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新/013/正義の味方

本日も二話同時投稿。一話目です。少し遅れて+αが投稿されます。


今回はちょっと長めです。


光くん達の活躍です。

夜月、七海は出てきません。

 

《西園寺七海:ぼくは今、夜月と共に情報屋に赴いている。心配しなくていい。後、着信音で敵に気取られる可能性があるから、mailは控えてくれ》


「………七海」


 ──七海はどうやら無事らしい。

 屋上から見える曇天の空を見上げながら、深く安堵の息が漏れる。


 理科室で七海と別れてしまってから、心臓に槍を突き立てられているかのようだった。

 もしも七海という愛する人を失えば、俺の心は折れていたかもしれない。

 それくらい俺にとっては大きい存在だと、改めて理解できた。

 涙が出そうになるのを必死で堪え、俺は心に誓う。


 ──きっと助けに行くからな!待っていてくれ!


 神崎君もそれなりに頑張っているのだろうけど、荷が重い。

 一つ目に実力。彼からは格闘技の心得を感じない。素人だ。

 二つ目に判断力。この状況で外に七海を連れ出すなど愚の骨頂。屋上から見ると良く分かるが、外にはあの豚がたくさんいる。七海を危険に晒しているだけじゃないか。

 三つ目にやる気。普段からだけど、彼からはやる気を感じない。

 よくも外で生き残れているものだ。


 しかし運など長続きしない。

 今すぐ俺が迎えに行かないと。


 とはいえ、ここにいる皆を置いては流石に。

 屋上を見渡すと泣いている生徒や、呆然としている生徒で溢れている。先程まではストレスで暴れている生徒すらいたのだ。俺と匠が抑えたけど。

 見捨ててはいけない。

 俺のように、力の有る者がやらなくては。


「桐原先輩。どーだったッスか?」


 七海の事と現在の状況を考えていると、先程から俺たちと一緒に考えてくれている後輩が声をかけてきた。

 赤に近い茶色のボブカットの美少女、桃園雛ちゃんだ。

 守るべき後輩だというのに、この状況でも気丈に振るまい、俺達と共に状況を打破しようとしてくれる。


「七海は無事みたいだ。情報屋という所に向かっているらしい」


「なるほど~」


 ニコッと笑う彼女の太陽の様な笑顔に、思わず顔が熱くなる。七海の神秘的な美しさとは別種の、人間としての愛らしさがある。


「情報屋ッスか。酒場ですね~。この駅前以外にありましたっけ?」


 駅前以外?

 あ、そうか、飛行機の墜落。豚のインパクトが勝って、すっかり忘れていた。

 となると、何処に行ったんだ?

 ……まさか、宛もなく。

 俺の背筋に嫌な予感が流れる。

 この状況で外を放浪とか、あの男(かんざき)は何を考えている!


「あ、東の住宅街の方に居酒屋がありましたよ」


 神崎君への怒りを感じていると、生徒会書記の子が思い出した様に雛ちゃんに伝える。

 住宅街、か。


「……あの護衛がそんな事知っている訳無いな。つまり西園寺様を連れて宛もなく?なんと愚かな!」


 匠も同じ考えに至ったのか、口に出して憤る。

 あの住宅街は、俺達には関係の無い場所だ。知っている訳は無い。

 くっ、では七海は何処に?

 もう一度mailで聞くか?でも、書いてある通り、着信音で万が一バレたら……。だけど、居場所が。


「まあまあ、今はそれより作戦会議ッスよ」


 ──あ、そうだった。

 七海の事は心配だが、今はこの状況をなんとかしなくてはならない。

 助けに行くにも、この状況を抜けてからではないと。

 七海の事が心配なら、早急に対策を立てなくては。


「……そうだね」


「そうッス」


「ありがとう」


 彼女の愛らしい笑顔で、頭が冷えていくのを感じる。

 七海の事になると、少し頭が熱くなってしまうな。反省。


「……桃園さん。光さんに近付きすぎです。困っているでしょう?」


「あ、そうッスね」


「いや、鈴火さん。彼女のお陰で頭が冷えたんだ。困ってなどいないよ」


「……そう、ですか」


 彼女は人一倍俺の事を心配してくれる。

 昔から姉の様に接しているし、鈴火さんも俺を弟の様に接してくれている。まあ、少し過保護なとこがあるけど。


「んじゃ、作戦会議を始めるッス」


「何故あなたが仕切るのかしら?ここは生徒会長の(わたくしか、光さんでしょう」


「別に仕切ってはいないッスよ。どちらでもいいんで進行をどうぞ」


 雛ちゃんが、俺と鈴火さんに笑顔のまま促す。

 鈴火さんは俺の方を向いて「どうぞ」と言ってくれたので、俺が仕切る事となった。


 ここを素早く解決して、早く七海の元に行かなくては。

 待っていてくれ七海。

 必ず助けに行くからな!!



 ◆◆◆



 屋上の新校舎──教室がある校舎──に繋がる扉の前に、桐原光と近藤匠、梅宮鈴火は並んでいた。

 三人とも、屋上に放置されていた角材を手に持ち、緊張した面持ちで、バリケードの反対を睨んでいる。


『ブモォォォ!!』


 外にいる一体のオークは、手に持った武骨な棍棒で扉を叩いている。

 相当な力で殴っているらしく、一回殴る度にかなり激しくバリケードが揺れる。


 三人の額を汗が伝い、ゴクリと生唾を飲み込む音が重なる。

 今から目の前のオークと、三人は戦うのだ。


 他にも生徒はいるが、殆どが怯えきっていて、三人以外は戦えない。

 匠はそれを情けないと評価し、鈴火は見下した。ただ光は、それで良いと思っていた。

 これは力を持つ、自分達がやるべきなのだ。それが力を持つ者の責任。そう考えていた。


 光としては、鈴火も下がっていて欲しいのだが、彼女の実力は知っている。

 薙刀部の主将で、全国大会にも行っている猛者だ。

【Status】も優秀な数値が載っていたし、本人の強い意思で、光も許可した。


「それじゃあ、最後の確認だ」


 光が二人に声をかける。

 その声は、緊張を孕みつつも、決して退かないという決意を秘めている。


 三人がこうして戦う理由は、物資の確保と教師達との連携にあった。

 屋上に立て籠れば、救助がいずれ来るだろう。しかし、食料や水はいかんともし難い。

 それに光の目的は、愛する許嫁、西園寺七海の救出にある。自分が外に出て行く場合、ここを纏めてくれるだろう存在、教師が必要だった。


「ええ」


「はっ!」


 三人はバリケードに目を向けたまま、この後起こるだろう戦闘時の最終確認をとる。

 鈴火と匠は短く返答する。


「匠が引き付け、俺と鈴火さんが側面から叩く。いいね」


「わかっていますわ」


「承知しております」


 一番体格の良い匠が正面からオークを抑え、他の二人が側面から叩く。

 シンプルだが確実なスタイルだ。


 三人には確固たる自信がある。

 何せ三人とも中学から全国大会に行くような、猛者なのだから。

 今までの努力と結果が、目の前の化け物にも負けないと、武器を握らせる。


 そんな三人の様子を、雛はバリケードの横から見ていた。

 バリケードの横にいるのは、これを崩すため。その後一目散に逃げる。そういう段取りになっている。

 雛は変わらない笑みを携えながらも、眼光は鋭く三人を射抜いている。


(自信満々ッスね)


 と、内心の嘲りを顔には出さないよう注意しながら、崩すためのロープを握る。

 自信の根拠は雛にも理解できる。確かに彼らの技術なら十分豚にも対処可能だ。単純な戦闘技術なら、一対一でも勝てるだろう。


 しかし雛はそう容易くは無いと、経験から理解している。

 三人は確かに強い。だがそれは、あくまでスポーツでだ。

 勘違いしてはいけないが、最近の空手も剣道も薙刀も、安全に健全に行う事を目的とされたスポーツ。断じて実戦ではない。


 彼らは知らないだろう、安全など全て棄てられた、本物の殺し合いを。

 ルールと防具を全て取り払った上で受ける、本物の殺気を。

 体験した事が無い以上、分からないのも無理は無いが、雛としては内心の嘲笑を禁じ得ない。


「では行くッス。三人とも準備は良いッスか?」


「ああ、任せてくれ!」


「若と共に必ず倒す!」


「私の活躍を、その目に焼き付けなさい!!」


 その声を受け流しつつ、雛はロープを切る。

 纏めていたロープが無くなった事で、バリケードが棍棒の衝撃により、倒れていく。


 積み重ねられた机や椅子、角材などが散らばる音が、屋上の静寂の中に響いた。

 怯えて隠れる生徒達は、その音に身体を震わせ縮こまる。


『ブモオオオオォォォ!!』


 バリケードが倒れたすぐ後に、すでにベコベコで半壊していた扉が吹き飛び、バリケードの残骸の上を転がる。

 オークが、ゆっくりと、怒りと殺意を携えて、屋上の扉を潜る。


 その濁った黄色い眼光と共に放たれる殺意。三人は無意識に半歩後退する。

 気づいたのは雛だけ。扉の脇の死角に気配を消した状態で隠れて、完全に気圧されたその様子を観察していた。


『ブモオオオオォォォ!!』


 欲望と殺意の混じった雄叫びが、空間を波状に伝わり、光達を更に半歩下がらせ、隠れる生徒達に恐怖と絶望を伝播させる。


「「「「うわああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」」


 既に遠くに、遠くに離れていたというのに、更に奥へ奥へ下がっていく生徒。

 その様子にようやく我に帰った光が、必死に声を絞り出す。


「やあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 威嚇。剣道を習った者なら、最初に教わる初歩の初歩。

 猛々しく、腹の底から放たれた威勢。確かに立派だとは感じる。だが、雛には解る。本人すら理解していないだろうが、そこには恐怖が多く混じっている。

 半分やけくそに近かった。


「うおおぉぉぉぉぉっ!!」


「はあああぁぁぁぁぁぁっ!!」


 光の威勢に反応して、残る二人も声を張り上げる。必死で恐怖を振り払うように。

 だがそんな見栄だけの威勢にオークは一切怯まず、二人が声を張り上げた時には、すでに動き出していた。


『ブモオォッ!』


 当初、匠が飛び出し自身の体格をもって引き付ける予定だった。

 しかし恐怖によって足が下がってしまい、結果前に出るのを躊躇った。

 オークは、自身の欲望で今一番高ぶっている性欲に任せ、雌、つまりは鈴火に向かった。


 中学生にすら劣る速度だと言うのに、向けられた殺意による死のイメージによって、思考が止まり逃げる事もできない。

 棍棒が振り下ろされる。

 鈴火は顔をひきつらせ、内心の恐怖に思わず尿が僅かに漏れてショーツを濡らすのを感じながらも、反射的に、手に持つ長めの角材を持ち上げガードする。


『ブモッ!』


「きゃあぁっ!!」


 鈴火のSTRは14。角材も所詮は放置されていた物。

 拮抗などするはずもなく、角材は半ばから叩き折られ、腕に重い衝撃だけ残し、鈴火は倒れていく。幸いだったのは、性欲の対象だったため、殺す気はなく全力では無かった事だ。


「ひいぃぃっ!!」


 倒れた鈴火の心はポキリと言う軽い音と共に簡単にへし折られ、恐怖によって盛大に失禁した。

 涙が溢れ、鼻水が顔を汚す。目を恐怖に染め、悲鳴を上げる。そこには生徒会長の威厳も、名家の風格も無い、一人の憐れな少女がいた。

 アンモニア臭が風にのってバラ撒かれる中、オークは口を吊り上げ、逃げられないよう足を潰そうとする──が、


「うおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!」


 位置的に鈴火とは反対にいた光が、恐怖を怒りで振り払い、角材を振り上げ大上段からの一撃を繰り出した。


(──荒すぎるッス)


 この屋上で唯一冷静さを保っていた雛は、コマ送りほどまで研ぎ澄ました視界の中、光の怒りの一撃に対し、酷評した。


 実際その通りで、普段の光ならもっと美しく基本に忠実な打ち下ろしをしていただろう。

 しかし、初めての実戦で味わう殺気と恐怖、鈴火が倒された事への怒りで、完全に技の切れを無くしている。

 まだ知られていない事だが、スマホのメニュー画面に【状態:興奮】と出ていて、光の正確な現在の状態を示していた。


 技に切れは無くなっているが、十年間ひた向きに打ち込んだ剣道の型は残っている。それにオークの動きは遅い。

 光の一撃は側面からでもあったため、直撃する。


『ブムゥッ!!』


 左肩に直撃した角材。

 オークは顔をしかめ痛そうに身震いするが、倒れる事も無く、怒りを込めて右手の棍棒を力任せに振り回す。


「っ!!」


 光は振り回された棍棒を、角材で受け止める。

 ただし、鈴火よりは力があるが、オークには及ばない。受け止めきれずに弾かれ、角材が折れる事こそなかったものの、腕は痺れ、よろめき尻餅を付きそうなのを、なんとか踏ん張る。

 だがそれは、動きの停止に他ならない。


『ブモッ!』


 腕の衝撃に顔をしかめていると、目の前には棍棒を振り上げるオークが迫っていた。

 次の一撃は間違いなく受けきれない。踏ん張った影響で、足も直ぐには動かない。


(受け止めるからッスよ)


 本来ならその通り。筋力の差が目に見えているのに、受け止めるという選択を選んだ光や鈴火が間違いだ。

 だが、言うは易し。

 そんな事を簡単に実践できる奴など、規格外の怪物か、実戦経験者のみ。


 直撃は一撃でLPを0にするだろう。

 角材を持ち上げ、防御の構えによって決死の覚悟を決める。

 オークの棍棒が、その力によって振り下ろされ──


「──わがあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


 匠によるやけくそのタックルが、光に死を与えるために振り下ろそうとしたオークの脇腹に直撃する。

 身長195センチ、体重97キロの巨体が、火事場の糞力を発揮した勢いで激突。

 同じくらい巨体のオークでもさすがにこれは耐えきれず、二人揃ってきりもみしながら中庭側のフェンスまでゴロゴロと転がっていく。


「匠っ!!」


 棍棒を受ける寸前だったために、強張らせた身体を必死で動かし、タックルしてから動かなくなった自分の親友に向かって叫ぶ。


 匠は自分の敬愛する光のために、限界を突破した力を発揮。その結果吹き飛ばしたが、代償として自分の身体に大きな反動が返ってきた。

 唯一の救いは、自身の特殊能力【頑丈】によって、戦闘中のVITが底上げされていた事だろう。


(糞っ!俺のせいだ!俺がしっかりやらなかったからだ!)


 実際には、最初に匠が足をすくませ壁役として機能しなかった事が失敗の原因なので、光のせいでは無い。それでも光は匠では無く自分を責めた。


『ブルルンッ!』


 タックルを受けたオークの方は、匠を押し退け一度手放した棍棒を再び握り、ゆっくりと、痛そうに首を振り起き上がる。

 あのタックルを受け、相当なダメージだった筈なのだが、オーク全体が持つ耐性[殴打・Ⅲ]によって緩和していた。


「うおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」


 光の目には、倒れた匠がまるで死体の様に写り、起き上がるオークへの怒りを通り越した憎しみを増大させた。


 走る。立ち上がろうとするオークの元へ。

 今までに出したことの無いような怒気──否、殺気をたぎらせ、全速力で走り抜ける。

 オークの目前にまで迫った光は、またしても大上段に角材を振り上げる。


 またしても荒い。しかし、今度は限界を越える力を振り絞った重い一撃。

 立ち上げるオークは咄嗟に、棍棒を持ち上げ防ぐ。


 ──バギィッ!!


 折れたのは──角材。

 どんなに重い一撃でも、いや洗練されていない荒く半分力任せの重い一撃だったからこそ、角材は耐えきれなかった。

 もちろん他にも理由はある。

 もとより粗末だが武器として作られた棍棒と、放置された角材の差。さらに言えば、角材は初撃を防いでしまったが故に、脆くなっていた。


 荒い一撃だからこそ、手に強く衝撃が跳ね返る。

 激痛に顔をしかめて、よろめく。


(──俺は、負けるのか?)


 光の脳裏に、自身が粉砕された映像が映る。更に匠が、鈴火が、雛が、ここにいる生徒達が、そしてここに居ない筈の愛する七海までもが、その刹那に流れる映像に写し出される。


(そんな事許せるかぁっ!!)


 よろめく身体を強引に踏み止まらせる。

 棍棒を振り回そうとするオークに、あえて前に踏み出す事で棍棒が当たらない位置に潜り込む。

 当然ながら危険だ。体格差がありすぎる近接格闘など不利すぎる。


 しかしオークはまだ立ち上がれていない。体制の整わない今ならまだ光にも勝機はある。

 醜悪な顔が間近に迫り、強烈な体臭と口臭に吐き気が込み上げるも、怒りと湧き上がる正義感によって無視し、顔面に膝を叩き込む。


『ブゴッ!』


tolerance:[殴打・Ⅲ]によってほとんど効いてはいないが、顔面という生物にとっての急所への攻撃は、オークを怯ませるには十分だった。


「食らえっ!!」


 手に握られているのは、角材の破片。

 それを怯んで仰け反るオークの醜悪な顔の、もっとも柔らかいモノ──眼球に突き立てる。


『ブモオオオオォォォ!!』


 雄叫びとは全く違う、悲痛の絶叫。

 自らの掌にも角材が刺さる事すら構わずに、光は力一杯角材を押し込んだ。


『ブモオオオオオオオオォォォォォォ!!』


「っ!!」


 オークは必死の抵抗で、その馬鹿力を発揮。なんとか光を振りほどく事に成功する。

 光は今度こそ尻餅をついて、地面に倒れる。


 オークは、眼球を潰された激痛に叫び、自身にこの傷を負わせた者に、怒りと憎しみと殺意を向ける。

 しかしそれは光も同じこと、オークに対する怒りはとっくにメーターを振りきっている。


 ──誰も殺させない。


 その思いで、痛む身体を全力で無視し、たまたま倒れた先に落ちていた、匠の転がった角材を拾い上げ、立ち上がる。


「はあ、はあ、はあ、はあ……匠のために、鈴火さんのために、そして七海のためにも、俺はお前を倒す」


 限界を超えた駆動と、攻撃と防御のせいで悲鳴を上げる光の身体。


 重いタックルをくらい、片目を潰されたオーク。


 共に──限界は近い。


夜月は意図も容易く倒してますが、普通はこんな感じだと思います。

まあ、桐原も近藤も梅宮も、冷静に戦えばオーク一体くらいは問題無いのですが。

ちなみに雛ちゃんの実力は、今後出てくると……思います。


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