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第六十八話 秘密兵器

ぶーー



第2Qが終了し前半が終わった


点数は…



57対34



既に30点差近くの点差を付けられてしまったのは

光飛高校、死神バスケ部の方であった。



ハーフタイムで各チームの選手がベンチに戻る



なぜ、ここまで差がついたかと言うと



「スカイフックか…」


佐々木の最大の武器とも言えるブロック絶対不可能のスカイフックシュートの所為だ


あれにより止める術が無く、ただ点を取られてしまうことになった


例え2人でマークをしてもあの打点の高さから腕だけを伸ばし

マークに付いてる2人を無視するかのようにシュートをされる

パスをもらえばすぐ振り向いて打つため止めるのは至難の技であった



「ハッキリ言って、アレを止める術はない」



恐らく高校バスケ界でもあのスカイフックをできるのは

佐々木ぐらいしかいないと呼ばれる程のシュートだ


佐川も佐々木のスカイフックには驚いていた程だ



「だったら手から離れる前にブロックすりゃいいじゃねーか」


水分補給をしていた扇田がさりげなく呟いた

メンバーが全員目を丸くしたまま扇田


「お、扇田さんホントに言ってるんですか?」


影峰が恐る恐る聞いた


「マジに決まってんだろ!俺がスカイフック打つ前にブロックすればオッケーじゃねぇか!」


「あの高さやで…?」


「とにかく次のQでぜってー止めてやるよ!見とけ!」


ブザーが鳴る数秒前にそれだけを言い残し

ベンチ前から早々と去っていく扇田


その様子を驚いた表情で見た佐川が残ったチームメイトに


「ならば、第3Q…扇田に賭けてみよう」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーー



第3Q光飛高校ボールで始まる




大宮にパスが渡され

コート内を見渡す大宮



パシッ



「!?」


申が大宮のボールを弾くように奪い取っていた


「頂くぜ~~!」


申がそのままゴールめがけて走る

もちろんDFに門松が付くが


すぐさまハイポストにいた佐々木にパス

DFの扇田に背を向けたまま佐々木はそのままボールを受け取り

振り向きつつそのままスカイフックの体制に入った



(きた…!)



何時もスカイフックやシュートを右手で放っていた佐々木


扇田の頭には右利きということしか考えられなかった



「俺のスカイフックは両利きだ…」



「左…!?」



それまでの右スカイフックとは異なり

左手でスカイフックシュートを放った。



左でもありながらキレイなアーチを描き狂うことなくネットにボールが吸い込まれた



観客のギャラリーから拍手が喝采するほど

佐々木のスカイフッシュートは魅で満ちていた


シュートを決められた後のリングを見つめていた長西と影峰



「さすが佐々木さんやな…今結構流れ悪いけど。影峰!お前のアレ見せたれ!」


両手を膝につきながら汗を拭っていた影峰


「はい、上手くできるかわかりませんけど…」


その影峰の表情からは自身に満ちていると言うより

この技を試してやろうという表情であった



「佐々木にスカイフックがあるんなら…影峰にも必殺技があるんや」






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