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第六十六話 ここが居場所

大宮の点で息を吹き返した?死神バスケ部



「うーむ…やはり大宮はPFでは勿体無い気がするな」

試合中コート内に視線を向けたまま佐川がポツリと呟いた

その発言を拾うかのように

「やっぱり大宮先輩はFとかの方がいいんですよね??」

優華ちゃんが佐川の発言を先に言い放った

「その通りだFの仕事をするPGだとどうしても両方をこなすのが難しい

 大宮程の点取り屋ならFにしておくべきだとワシは思う…」

チーム事情によりPGをこなす部員がいない死神バスケ部

夏川ではまだ経験不足もある

「少なくとも、僕は点取り屋は大宮先輩だけじゃないと思いますけどね」

夏川が続けて言葉を発した

視線の先には3点ラインでボールを受け取った景峰が映っていた




シュート体制に入ろうとした景峰に蜉海がマークにつく

打たせんとばかり立ちはだかったが


シュッ


最終進化まで遂げた景峰のシュート

通常のシューターよりもモーションを早めた完成型だ


「そんな速いモーションで入るわけが…!」

蜉海が振り返るとネットにはボールが綺麗に収まっていた

3点が死神バスケ部に入った

「よっし!」

思わず声を上げ喜んだ景峰

急いでDFにへと走る

(さすが兄の弟か…センスだけは変わらねぇみたいだな)


ーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーーー


ーーーーーーー



「扇田!!」

「わかってらぁ!!」


門松が放ったシュートが外れ扇田と佐々木のリバウンド戦だ


ガシッ!!


しかしまたもや佐々木のスクリーンアウトにより

全く押し返せないままボールを確保された


(くそっ…!)


必死に押し返そうとはしていたが

佐々木のフィジカルの強さにビクともしなかった

そのまま佐々木がドリブルで攻め込み


3点ラインで立ち止まった



「まさか…センターが…?」


扇田は急いでDFに走った


(何驚いてやがる、今時のCならこのぐらいできて当然だぜ)


躊躇することなく綺麗なシュートフォームで3Pシュートを放つ

ボールは吸い込まれるかのようにネットに収まった

景峰が3Pを放ったがすぐさま佐々木の3Pで返された


汗を拭いながらその様子を見ていた景峰


(すごい…アウトサイドプレーもできるC…)



ブーッ!

オフィシャルからTOタイムアウトのブザーが鳴った

光飛高校1回目のTOだ



ベンチ前に死神バスケ部のメンバーが集まる



「予想通りの展開ではあるな…さすが全国一のチームだ」

「いや、俺がゴール下で何もできねぇ…悪い…。」

メンバーは扇田が自らプレーのことで謝罪をしていることに驚いていた

今まで自分のプレーで謝る事なんてなかったのに

この試合ばかりは自分の無力さに気づいていたのだった

「まずはゴール下を何とかしないとね」

大宮がある提案を出そうとしたが同じことを考えていた佐川が先に発現をした

「攻撃は門松と景峰の2人で、ゴール下は大宮、長西、扇田の3人でだ

 3-2と言ったところだな」

「まぁ俺等3人の身長やと丁度ええぐらいやしな、攻撃は1年コンビに任せよか」


今更身長公開!



景峰翔 172cm 61kg


門松隆 168cm 55kg


長西竜治 189cm 80kg


扇田剛  195cm 84kg


大宮心慈 187cm 76kg


夏川   170cm 57kg




「まだ第1Qとは言え流れは悪いままだ…TO終了後のこちら側の攻撃からの時に

 OFリバウンドで一発仕掛けてみよう」

「俺と大宮でお前のリバウンド取りやすいようにしたるから頼むで…?」

門松と景峰も落ち込んでいた扇田の隣に立ち

「リバウンドは扇田さんしかいないですから、信じて打ちますよ!」

先にメンバーはコート内へと入っていく

少し俯いた状態から扇田は静かに笑みを浮かべていた


(前みたいな孤立状態じゃねぇ…今の俺には居場所がある

 その居場所を作ってくれたのはこの仲間だ…)


意を決した扇田はコート内へと力強く踏み込んでいく







次話、扇田の技が炸裂…?

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