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第五十二話 兆候

中堅の北ノ木高校を練習試合で見事に破った死神バスケ部!

地獄の合宿も今日で最後となった




全体練習が終わり自主練習の時間となり

各自自分のスキルを磨くことに専念していた

そんな中、長西が川島と体育館の隅で話し込んでいる



「川島…最近の景峰ちょっと出来すぎちゃう?」


ポツリと長西の口から出た言葉は景峰のことについてだ

王鐘戦敗北以来スコアラーになることだけに専念し続けた景峰

その成長は急激的なものであった


「うーん、出来すぎかぁ…」


ライターでタバコの火を付けようとした川島の頭を優華ちゃんがすかさずどつく


「ぎゃぁあす!!!」


「学校では吸うな!!アホ教師!」


いてて…と後頭部を手で摩りながら話の続きを話始める


「お前の言いたい事は分かるよ」


タバコを口に咥えたまま

背後から優華ちゃんがどつく準備をしているので悪寒が走った


「北之木戦でフォーム変えて以前よりシュート精度が上がったんは

 俺だけじゃなくて他の奴等も驚いてるんや…」



「アイツは多分…今のフォームでもまだ満足してないんだろうな」



長西が危惧していたことは景峰のフォームの模索だ

野球では一流の投手が更なるフォームを求めた結果

大きな不調に陥ることもあり以前のフォームに戻す事もできない状態に成る程だ



「正直このままいったら危ないで」



北之木戦からその違和感には気づいていた川島

そのことを指摘すれば逆に調子を崩す事を予想していた川島は

敢えて景峰にシュートフォームのことについて触れるのを避けていた



「けど、アイツならそれぐらい気づいてんだろ?」



「せやけど…」



「大丈夫だそんな簡単に潰れる奴じゃねーよ」



ガシャン!


シュート外し構うことなく3点シュートを打ち始める

その姿からは鬼気迫るものがあった…


ただ一人の兄のためだけに彼はどこまで成長し続けるのだろう




いよいよWCの予選も間近であった








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