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第三十七話 合宿しようか

夏休みが始まって数日後


突如練習が終わった後に川島から伝えられた一言



「明日から合宿するから」

この一言を言い終えて川島はそそくさと体育館から立ち去ろうとした

無論、この説明だけは納得できない扇田が川島の肩を掴み詰め寄り

「おおおぉコルァ!?それだけじゃ分かんねーだろ??」

すぐに土下座の体勢を取り謝る川島

「ふむ、簡単に言えばこの学校で寝泊りして合宿するから」

「はぁ!!?何かどっか遠くに行ったりして旅館とかじゃねぇのかよ!?」

「そんな金はうちにはない!」

部費をパチンコなどに使っているのを知っている部員達

「まぁ扇田落ち着け…俺達も合宿は毎年学校でやってるからよ」

真一が扇田を静止し落ち着かせる

「へっ、飯と寝床がありゃ別にいいか」

「飯は近くのファミレスでな!自腹だ!」

「テメェェェェ!!」

我慢の限界が切れた扇田は川島の胸倉を掴み怒声を上げる

長西と真一で何とか扇田を落ち着かせた


「ご飯なら私が食堂借りて作ってあげるのにー」

優華ちゃんが口を挟む

部員達は一斉におぉーと声を上げたが景峰ただ一人だけ顔が青ざめたままだ

耳打ちで門松が声をかけた

(料理の腕はどうなんすか…?)

ブンブン!と首を横に振り

(この世の物とは思えないぐらいひどい…何回僕お腹潰されたことか…)


ルックスも性格も抜群で運動もできるし勉強もできる

誰が見ても完璧少女に思えるのだが、料理という点では一般以下だ

優華ちゃんの料理があんまりなことが部員達に知れ渡り

「あ・・あ・・・俺やっぱりファミレスがいいぜオラァ…」

そそくさと扇田がその場から立ち去ろうとする

「えー?扇田さん遠慮しなくていいですよー?」

「い、いやあれやろ!あんまりマネージャーの神崎に負担かけたくないねんな!」

「私は別に大丈夫ですよ?」

けろっとした表情で話すが

ここにいる部員全員がファミレスで安全なご飯が食べたかった!

「神崎さん、僕は手料理食べたいですよ」

この張り詰めた空気の中先手を取ってくれたのが夏川だった

彼の紳士的な言動のお陰で、優華ちゃんはすぐに笑顔になり

「え?!ホントに!?それじゃ夏川くんにだけ作ってあげる!」

「はい、楽しみにしてます…」

こうして夕食の話は丸く収まった……



ありがとう、夏川… by死神バスケ部



最後に川島が合宿の目的について話は始めた


「あー体力づくりが基礎となるけど…今回の合宿は試合がメインだからな!」

「どこか近辺の高校と練習試合ッすか?」

すると、にやっと口を歪めた川島

「いやぁ…それじゃ合宿の意味がないからな…強豪校とやるつもりだ」

「まさか王鐘学園かオラァ!!?」

「それはないよ、まぁとにかく当日のお楽しみだ!」


本当の川島の目的は「経験」を得る事だった

合宿を終えた時には果たして…?



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