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第二十五話 扇田剛①

どうも扇田剛です


って何で俺が挨拶しなくちゃならねーんだよ!!


扇田はいつもより早く部室を出て

とある場所に来ていた

学校から少し離れた河川敷に…

「懐かしいな…ここで…バスケ覚えたンダよな・・・」

何もない河川敷

あるのはバスケットリングと散らかったゴミ

他人から見れば汚らしい河川敷にしか見えないが扇田にとっては馴染み深い所であった


今から1年前とちょっとの話


光飛高校

16歳 扇田剛 1年生


「あ~~~~~~んん????払えないってどういうこと??」

扇田剛は今日も元気良く恐喝に励んでいた

相手は同学年のクラスでも大人しい子


「いや、そのバイト代まだ入ってなくて・・」

扇田はすぐさまその生徒の胸倉を掴んだ

「テメェ払うって言ったよなぁ??約束守れねーのか!?あぁああん!!!?」

生徒は既に気絶状態であった・・・


1年生 扇田剛

光飛高校の問題児リストの中でもずば抜けて問題児である

割った窓ガラスの枚数計り知れず

入学式に校長のスピーチ妨害

恐喝屋扇田などの異名を持っていた


荒れた行為をしていく内に周囲からも敬遠され

クラスでは孤立していた扇田だった・・

ある日そんな扇田に一人の生徒が話しかけてきた


「なぁお前バスケやらへんか!?」

この声の主は長西だ


教室の机で携帯をいじっていた扇田は長西に振り向き

「あぁ?バスケ?はっ・・小学生の時にちょっとやってたな」

長西は満面の笑みを浮かべ

「せやったらバスケ部入らへんか!!?」

右掌を長西の顔の前に大きく開け一言を言い放った

「嫌」


「せやな・・まあ無理強いはせぇへんわ」

潔く諦めて去って行く長西を見た扇田は

どことなく期待していた言葉と違う言葉を言われ内心さびしかった

(けっ・・誰がバスケなんかやるかよ)


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