表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/88

第67話 イツセの戦死

目の前に煌々と輝く(あま)(てらす)大御神(おおみかみ)に向かい、船を走らせるイツセとイワレビコは感慨に浸っていた。

17年である。

3百艘に増えた軍団は、ようやくナガスネヒコが待ち構える浪速(なにわ)までたどり着いた。

総員戦闘準備に取り掛かろうとしたそのとき、雨のような矢が飛んできた。

戸板で矢を防ぎ、反撃に出ようとして、陸地を見たら、背丈が6尺(182センチ)もある大男が、弓の弦を目いっぱいに引いている姿が目に入ってきた。

ナガスネヒコである。

やがて、彼の矢はイツセの肩に命中した。

このままでは、全滅の危機に瀕してしまうと悟ったイワレビコは一旦、淡路(あわじ)まで退去した。

矢を抜いても血が止まらないイツセは重症だった。

イツセはイワレビコを呼び、

「俺は大変な間違いを犯した。天照大御神に仕える我々が、天照大御神に向けて矢を放とうとしたのだ。俺がこうなるのは当然だ。イワレビコ。お前にこれをやる。曾祖父のニニギ様から伝わる、八尺瓊(やさかにの)勾玉(まがたま)だ。これは天照大御神をお祀りする神主の証拠だ。いいか、これをもってヤマトの東へ回るのだ。よいかけっして焦るな。きっと天照大御神のご加護があるはずだ」

イツセは息を引き取った。

大泣きに泣き崩れたイワレビコは、まだ温かいイツセの胸にヤマト攻略を誓った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ