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第30話 秦王「嬴政」の即位

瞬く間に3年の月日が流れ、(えい)(せい)の父、(そう)(じょう)(おう)は突然崩御してしまった。

前王、孝文王(こうぶんおう)より長いが、あまりに早い逝去に誰もが混乱した。

特に、新たに(しん)(おう)になった嬴政の混乱は尋常ではなかった。

混乱した理由は、父の死だけではない。

このドタバタのなか、呂不韋(りょふい)から出生の秘密を打ち明けられたのだ。

秦王政、まだ13歳である。

いくらなんでも、実の親が荘襄王ではなく目の前にいる呂不韋とは…… どうしても受け入れられない話だ。

だが、呂不韋としてはどうしても打ち明けねばならない話なのだ。

何故ならば嬴政も立派なレビ一族に他ならないからだ。

世界中に散らばっているレビ族の安住の地「エデンの園」を見つけるため、秦王になった嬴政に主導的な役割を果たしてもらわなければならないからだ。

嬴政はひと月の間ふさぎ込んだ。

その理由は誰が見ても先王の逝去を悼んでいるとしか見えなかった。

呂不韋以外は……。

やがて、秦王政は全てを受け入れ、内政は呂不韋を中心に、軍事は王翦(おうせん)中心のレビ族を頼ったが、その外の重臣、特に古参の重臣たちの前では荘襄王の子として貫き通した。


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