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第20話 ユダヤの商人とアラム文字

一方、レバノン山脈の東側アラム国はどうだろう。

アラム国は元々ソロモン王が治めていたが、ソロモン王の死後独立した経緯があることから、アラム国はイスラエルといってもいいかもしれない。

この国のアラム人は口が達者で商売が上手い。

後の世に「ユダヤの商人」と言われたのは、アラム人の末裔がほとんどではないかと思われる。

活動地域はかなり広い。

レバノン山脈から東全体にかけてだ。

近くはアッシリア、ペルシア、インド、中華の国、周まで商いをしに赴いた。

彼らは、商いをする傍ら、あるものを伝え歩いた。

アラム文字である。

フェニキア文字と同じように22の子音から成り立つ表音文字だが、大きく違うところは5文字の母音と組み合わせることだ。

アラム文字は、南のヘブライ文字、その東のアラビア文字、さらにアラム国の東、中央アジアのソクド文字、さらに東のウイグル文字、その東のモンゴル文字、そして満州文字まで波及した。

満州まで来ていて、ヤマトの国まで、なぜ来なかったか不思議だと思うかもしれないが、じつは来ていたのだ。

「かな」である。

伝えたのは、秦一族なのだ。

かなはヘブライ文字をまねて作ってある。

かなは「あいうえお」と読む5つの母音があり、それに9文字の子音を組み合わせ、最後に「ん」を足した文字列から構成されている。

そして「だ」、「ぱ」などの濁音と半濁音が含まれる文字や、「じゅ」、「みゃ」などの拗音を伴う文字を個別の子音と捉えるならば、子音の総数は22になる。

例えば「ぴゅ」という文字は「は行」の「H」という子音に属するのではなく、「PY」という別の子音に「う」の母音を足してできた字と考えるわけだ。

そうすることにより新しく子音が13種類加わり、かな文字もヘブライ文字と同じく22の子音数を持つことになるのだ。

しかもかな文字は片仮名に限らず平仮名も含めて、同等の読みとなる古代ヘブライ文字や、その原型となるアラム語の形状と同じなのだ。


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