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剣で剥く  作者: ICMZ
107/123

価値観ゲーム その1

土曜日 朝7時 ちょいすぎ  Day48


グワ――ン 

ハンドミキサーの音が こだまする


やったー 朝食 ごあごあドーストだー!

ごあごあトースト 通称お化け これがうめ―んだは

ケーキか卵かけご飯かわからんけど黄身だけ使って余った卵白

スコーンにするとかいろいろあるけど

うちのオカンはハンドミキサーで泡立てて

マヨネーズとシーチキン、あと緑、パセリかネギを少々入れる


オーブントースターで焼くと ごあごあトーストができる これうめーよ マジで

コーヒーを飲んで シャワーを浴びて 背広に赤いネクタイ

発言力を高めるパワータイと呼ばれるものを装備

リュックには 大量のチョコレートとキャラメル。。。2種類のプリント

昨日用意したしな 最終確認 あ! クッキー入れなきゃ

コーヒーをとある店のコーヒーボトルに入れて牛乳で薄めて


さぁ 戦場だ!!  

行きたくねーーーーーーーーーーー!!


そして歩いて前回も訪れた住所に向かうのであった


はー きちまったよ  一応 お金もらえるしね


扉のロックが解除されてる

これは先週もそうだった

そのまま中に入る

扉から豪邸の家まで徒歩30秒

周りの木と草とか凄く手入れされてる


タケシ :「。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。」


はー 思いっきり場違い

既に帰りたいオーラが出てる。。。。帰ろっかなーー 

体調不良 理由 あんたの家 豪華すぎっ

駄目だろうなー

うーーー 気が重い でも今日で最後だ!

二度とここに来ることは無いだろう  くくくく  思わず笑いがこみあげてくる

なんだかんだで玄関。。。。。来ちまったから仕方がねー  


タケシ :「おはようございます」

柳田  :「はーい」  キッチンから声が聞こえる

タケシ :「少ししたらキッチンに行きますので」


リュックから室内 シューズを出して 履き替えてから家の中に

キッチンには行かず そのまま講習の場所へ そして


タケシ :「おはようございます たかゆき君 ちょっといいですか?」


玄関に たかゆき君を連れていき さっそく交渉

。。。。。。。説明中。。。。。交渉中。。。。。。。。。

たかゆき:「え? それを俺にやれってのか」

タケシ :「大人の交渉です 男と男の約束です」

たかゆき:「うーーん。。。。まー 任せろ。。。。おし」


そして交渉のあと、キッチンへ

タケシ :「おはようございます」

柳田一家:「おはようございます」「おはよう」「おはよーー」

永川  :「おはようございます」 柳田一家と永川さんから挨拶

タケシ :「コーヒーもらいますねー」

柳田  :「どうぞどうぞ」


そういって コーヒーボトルの中を飲み干して

出来立てのコーヒーをボトルにいれる


永川  :「これ 今日の講習費です」


そういって 永川さんが皆から集めた講習費が入った封筒を渡してくる


タケシ :「ありがとうございます えーと保護者の方は」

柳田  :「ラウンジに待機しています」

タケシ :「解りました エリカさんは講習の所へ

      今日は保護者の方たちにも参加してもらうので

      ちょっと説明する必要があるので

エリカ :「わかったー」 エリカさんは講習する場所へ


永川さんとラウンジに向かい 保護者の方にそれぞれチョコレートを渡す

また永川さんにも渡しておく

今日これからする事の内容を軽く説明

そして保護者を引き連れて講習の場所へ向かう


子供達と挨拶したあと ラップトップとプロジェクターをセット


永川  :「あのー 今日の講習 録画してもよろしいでしょうか?」

タケシ :「別に構いませんが、まー 無意味なものになると思われますが」


録画されるのは想定外

だが まー なんとかなるであろう

そして 生徒に ボール型のチョコレートを3つとルールシートを渡す

ただ チョコレートは生徒毎に色が違うが


タケシ :「さてと 本日で講習が最後になるので

      数学の方程式は後半やるとして

      前半は皆さんとゲームをしたいと思います


      いわゆるソーシャルスタディー 価値観に関しての講習になります」


そしてプロジェクターを次のページへ

そこにはルールが記載されている


1)この部屋にいる全員がチョコレートを持っている

2)休憩時間までに同じ色のチョコレートを隠さず

  3つ持っていた場合は追加ボーナスとして2つもらえる 

3)チョコレートをどうするかはあなた達の自由である

4)講師はチョコレートを3つ以上持っている人にたいして盗みを行う権利を持つ

5)強奪ではない為 手でブロックすれば講師は諦める

  ただし1分以上自分のチョコレートをブロックしてはならない

  また講師の手を叩いたりしたらチョコレートは没収される

6)盗まれた場合はキャラメル1つもらえる

  逆に自分からチョコレートを渡した場合はキャラメル2つと交換できる

7)他の人のチョコレートを奪ってはならない

8)ゲームを降りたい場合はチョコレートをしまってください

**チョコレートを机の上から隠した場合はゲームを降りたと判断します

9)いかなる状況でも必ずゲームをクリアする方法があるので

  諦めないように色々 考えてみましょう

** 一番最初に方法を考えた人には講師は寛容であるらしいです


タケシ :「さて

      1)については今 皆さんにチョコレートを配りました

      チョコレートをゲーム終了までに3つ持っていられたら

      休憩時間に2つ追加であげます


      ただ 食べたかったら食べてもらっても構いません

      持って帰りたいから しまったりしてもらっても結構です

      ただ机の上から動かしたら ポケットや鞄にいれたら

      その時はゲームから降りたとみなしますが


      キャラメルと交換したい人は言ってください 2つと交換します

      今日の講習は私はコーヒーと共にチョコレートを食べたい気分です 

      なので気を抜いていた人からはチョコレートを盗ませてもらいます

      ただ 強奪ではありません

      私がチョコレートを取ろうとしたら手でブロックしてください

      あと このゲームの肝は9番です

      例え0になってもゲームに勝つ方法はあります

      皆さん考えてみてください


      では 始めましょう」


そしてスライドが移される


タケシ :「Aさんが1万円でロバを1匹 Bさんから買いました」


      Aさんがロバをかったスライド


タケシ :「数時間後 Bさん がロバを恋しく思いました」

タケシ :「Bさんが2万で買いたいといったので売りました」


Bさんと交渉のスライド


タケシ :「次の日Aさんが気が変わったのでBさんに

      ロバを買い戻したいといった所 3万なら売るといわれたので

      3万円はらってロバを買い戻しました」  再交渉のスライド

タケシ :「更に次の日 やっぱBさんがロバを欲しいといったので

      4万円ならということで売りました」  さらに再交渉のスライド


そして まとめのスライドが写される  1日目 2日目 3日目


タケシ :「さて Aさんはいくら儲かったでしょうか?

      それともいくら損したでしょうか?


      この問題は価値観によって答えが変わる問題です

      さて 皆さん 紙に答えを書いてください」


***1分後***

2万の儲けが9人  ケンタ君だけ1万の儲け


タケシ :「お 全員正解ですが

      ケンタ君が素晴らしい価値観をもっています」

裕也  :「え? ケンタ1万? 2万だろーー?」

タケシ :「本当にそうなのか 考えてみてください

      さて これは有名な価値観の問題です

      中国では鶏 欧米ではロバや馬で

      値段も変わりますが基本的に同じです


      -1+2-3+4=2万 これは普通の計算で正解です

      でも価値観の概念を変えれば ケンタ君の1万も正解です

      ケンタ君はどうして1万と書いたのですか?

ケンタ :「2日目に買い戻した時1万 損してるなーー

      だから2万から1万引いた」

さとし :「えー でも」


次のスライド


タケシ :「もしも1日目と2日目が同じロバや違うロバなら 

      他の9人の答えで正解ですが 同じロバを買い戻したという考え

      いわゆるリターンされたものに負荷がついたと考えた

      場合はそれはそれで正しいのです」


次のスライド


タケシ :「-2万以下の損

      これは私の価値観です

      皆さん どうして私がこう考えているか解りますか?」

レン  :「え 損してるの?」

タケシ :「損してますね

      もしも私だったら悔しくて悔しくて泣いています」

しげゆき:「えーーー」

タケシ :「解りませんか? 考えてみてください」 少し考える時間を与える


次のスライド


タケシ :「3日目に4万で売れるロバを

      1日目に2万で売っちゃってるんですよ

      数日待てば4万の価値になるロバを2万で売っちゃったんですよ

      大損じゃないですか」

子タケシ:「でも3日目にその値段になるかわからないじゃないかーー」

タケシ :「その通りです! そしてその考えも間違いではない!

      それがあなたの価値観です!

      でも今回はこういう1日目、2日目、3日目という取引現場があった

      その全体を見たら 損してしまったーーて考えちゃいますね


      だから 2万損した

          2万得した

          1万得した

      それぞれ価値観が違えば正解も変わってきます」


次のスライド

グラスに水が半分はいっている

そして上からゆっくりピタ――ん ピタ――んと

水滴がグラスに入って行く動画


タケシ :「あなたはどう思いますか?

      A)グラスに水が半分しかない

      B)グラスには水がまだ半分も残っている


      Aと思う人ーー  4人

      Bと思う人ーー  6人


      じゃー さらに質問です

      あなたは今 喉が渇いてます

      このグラスの水を飲みますか?

      それともコップにたまるまで待ちますか?


      直ぐ飲む人   ――  7人

      溜まる まで待つ人―― 3人


      レンさん あなたは 半分しかない でも 飲んじゃえ派ですね」

レン  :「いや 喉が渇いていて水があったら飲むっしょ」

タケシ :「確かにその通りです 

      そして私も喉が渇いています」


ここでオーバーリアクションをしてから

コーヒーをゴクッとしてから 

人差し指と中指をエリカさんの机の前に置く

そして2本の指で とことこ 歩きながらエリカさんのチョコレートに向かう


エリカ :「ダメ―― これ エリカの――」


そしてエリカさんにブロックされる


タケシ :「あーー ブロックされちゃいましたかーー

      じゃー ()()()がない

      レンさん あなたのチョコレートを貰います」


そしてポケットから緑色の紙のチョコレートを取り出し

皆に見せてから包み紙をほどいて パクッ


レン  :「え? 講師 何言って。。。

      あーーー!! 私のチョコレートがないーー!!」


これには 講習生と親全員が ざわざわ

なぜなら 最初にチョコレートを配ってから

講習の間 レンさんには近づいてないのだから

でもレンさんのチョコレートが1つ消えている


これは 実は協力者の たかゆき君に

レンさんのチョコレートをオーバーリアクションしたタイミングで

盗んでもらい 同じ色の包み紙の予備のチョコレートを

ポケットから出しただけなんだが

まー そんな事知らなければ

いきなり長距離のチョコレートを盗んだ名怪盗の出来上がり


タケシ :「あっ! レンさんすいません

      キャラメル渡すの忘れてました

      またゲーム開始という事で

      1つではなく特別に2つ差し上げます」


キャラメル2つをポケットから出して

レンさんの前の席に座っている しげゆき君に


タケシ :「投げて角が目にはいったら危いので

      このキャラメル2つ レンさんに渡してください」


しげゆき君が後ろを向いてレンさんにキャラメルを渡した時に

しげゆき君のチョコレートを盗んでキャラメル1つ置く

しげゆき君がレンさんにキャラメルを渡し終わって前を向いたら


しげゆき:「あーー! 俺のチョコレート!」

タケシ :「しげゆき君

      あなたが私に協力してくれた善意は素晴らしい!

      ただ世の中には そのやさしさを逆手にとる悪い人が

      いる事を覚えておいてください

 

      とはいえ まー かわいそうなので今回だけは特別に

      キャラメル追加で3つあげます」

しげゆき:「でもチョコレート3つじゃないから俺ゲームに負けたんだろ!」

タケシ :「え? そうなんですか?

      またまたーー ここからが面白くなるのに

      考えてみてください じゃー確認してみましょう


      講習生のみなさんに質問です 今

      ゲームクリアに自分が有利と思う人」  8人が手をあげる

タケシ :「じゃー いま自分がゲームに不利だと思う人」


レンさんと しげゆき君が手を挙げる


タケシ :「へー そういう価値観を持っているんですか?」

レン  :「それ以外ないでしょ?」

タケシ :「考えてみてください

      私とは全く反対の価値観ですね

      今現在 一番 有利なのが しげゆき君 二番目がレンさん

      そして不利なのが残りの8人です」


部屋がざわつく


さとし :「ちょっと待て 講師 俺が不利なのか?」

タケシ :「解りませんか? 考えてみてください」 少し考える時間を与える

タケシ :「ルールの6番目を見てください 

      今この時点。。。休憩時間前では変わっているでしょうが

      キャラメル2つはチョコレート1つの価値があります


      その価値観で言えばレンさんと しげゆき君は

      実質 損はしていません

      しげゆき君に関してはキャラメル2つ分 得してると考えられます」

しげゆき:「。。。。。。。。。。。。。。。。」

タケシ :「そしてルールの4番目を見てください

      私は レンさんと しげゆき君

      この二人に関してはこれ以上 攻撃ができません

      なぜならチョコレートを3つ持っていないのですから


      皆が有利と考えた8人に好き放題 盗み攻撃ができる間

      この二人に関しては既に安全地帯にいる為

      いかにキャラメルをチョコレートに交換すればいいか考えればいい」

子タケシ:「じゃー 講師 おれのチョコレート1つとキャラメル2つ交換して」


タケシ君の発言のあと 俺も 私もー みんなが続く

ここで ゆっくりコーヒーをゴクっとしてから


タケシ :「考えてみてください

      本当にそれでいいのですか?

      今 あなた方はキャラメルをチョコレートに

      交換する方法があるのですか?

      交換できなければキャラメルを持ったまま

      時間切れで負けになりますよ」


そして 意地悪く にやり と笑う


子タケシ:「ちょっと待って 少し考えさせてくれ」


タケシ君がそう言い みんなも交換をキャンセル

人差し指と中指をエリカさんの机の前に置く

そして2本の指で とことこ 歩きながらエリカさんのチョコレートに向かう


エリカ :「ダメ―― これ エリカの――」


そしてエリカさんにブロックされる


タケシ :「あーー ブロックされちゃいましたかーー

      じゃー ショーがない

      さとし君 あなたのチョコレートを貰います」

さとし :「え? 俺の あーーー!

      俺のチョコレートが1つ無いーーー」


部屋がざわつく     

そして赤い色の包み紙のチョコレートをパクっ  たかゆき君 超優秀!!

ポケットはズボン2つ 背広と内ポケット それぞれ別の色で分けている


タケシ :「しげゆき君 

      私はもう あなたのチョコレートを盗むことができません

      安心して 振り向いて

      このキャラメルを さとし君に渡してください」


その後 考えてください 考えてますかー などを数回連呼する

そしてゲームは次のフェーズへ

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