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正樹達との異質な飲み会も終わり、

悶々としながら家に帰って行った良太だったが、

何故、優香にあんなに敵対されているのか

わからなかった。

解せぬ。

だが、もう会う事は無いだろうと

気持ちを切り替えて帰って寝る事にしたのだ。


良太は、日々仕事の面では

少しずつ成長していった。

だが、

男としては、見た目が変わってきてはいるが

良太自身が女性に対して慎重になっているので

対した変化はなかった。


そんなある日、

仕事帰りにコンビニに寄ると

たまたま優香がそこにはいた。


「あっ隠れよう!」


と、思った時にはおそかった。


「熊谷さん?」


優香に見つかってしまった。


「あ、こんばんは。」


良太も気まずそうに挨拶したのだが、

優香の反応は前回とは違い


「この間はすいませんでした。

感じ悪いことばかり言ってしまって

ごめんなさい。」


良太は困惑した。

この間とは違うどころか謝られるとは

思ってもみなかった。


「いや、全然大丈夫だから気にしないで!」


と、だけ伝えると優香は、


「ジュース奢ります!

それで許してください!」


「だから気にしないでって、

許すも何も全然大丈夫だからさ!」


良太はもう一度伝えたが、

優香は話を聞かずに


「ジュース何がいいですか?

お酒の方が?いや、野菜ジュースにしましょう!

健康に良いですし!!!」


謝ってきた割に良太の扱いが雑なのだ。

優香は、何も気にせず野菜ジュースを買い

良太に渡してきた。


「これで許してもらえますね!

良かったよかった!!!」


と、一人で満足していた。

良太は、

なにも言えずに野菜ジュースを受け取り

優香の後を追いコンビニを出た。


「熊谷さんは、仕事帰りですか?」


優香は、当たり前かのように話しかけてきた。

良太は困惑しながらも


「そうだよ。仕事が終わって帰る途中。」


「遅くまで働いてるんですね!

偉いです!!!」


何故か優香に褒められた。

また優香が


「会社がこの辺なんですか?」


と、聞いてきたので


「そうだよ。今から電車に乗って帰るよ。」


良太もさっきと同じような事を言って返したが


「じゃあ私と一緒ですね!

駅まで一緒に帰りましょう!!!」


すでに一緒に歩いているのにと良太は思ったが

何も言わずに頷く事にした。

すると優香はまた


「この間は本当にすいませんでした。

正樹君の友達って聞いて

この人もきっとチャラいんだと思って

敵対してました。

亜由に正樹君がチャラいって聞いてたんで

熊谷さんもそうなのかなって勝手に思い込んで

亜由を悪魔の手から守らなきゃって思って

失礼なことばっかり言ってました。

帰りに亜由が

正樹のチャラい友達の中には

いなかったって言ってて

確かにチャラそうに見えなかったなって思ったし

浮気されたって言ってたのも思い出して

本当申し訳ございません!!!」


勢いよく謝られてしまった。

良太は、優香の事を誤解していたようだ。

嫌な奴だと思っていたが、

実は友達思いのいい子なのかもしれないと

だが、

女性には対して慎重なになっている良太は、

前回よりは印象が良くなったし

謝られる程の事でもないと思っていたので


「全然大丈夫!

気にしないでって言ったでしょ?

野菜ジュースも欲しくなかったけど

奢ってもらったからいいよ!」


と、答えたのだ。

優香は、


「野菜ジュース要らなかったんですか?

なんで言ってくれないんですか?

熊谷さんは意地悪ですね!!!」


と、プンスカしていた。


「勝手に決めてたから

何も言えないでしょ?」


良太が伝えると


「私のせいにするなんて

やっぱり最低ですね!!!

でも、今日は許してあげましょう!!!

奢ってあげたから気分もいいですし!!!」


と、一人で笑っていた。

良くわからないが、

きっと悪い子ではないんだろうと

良太は思っていたのだ。


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― 新着の感想 ―
[一言] 優香は前回の悪印象を回復してくるのかと思ってたら更にキチガイ行動続けてくるとは思わなかった。 社会人として明らかにヤバい。こいつに危機感持たなかったら主人公も同様にヤバいと思う。
[一言] 人の話を全く聞かないで自己完結して暴走するタイプの人かw これ、もう事故だろw
[気になる点] 主人公はなぜ、成人なのにこんなにも馬鹿なんでしょうか? [一言] 主人公はホント馬鹿ですねいい年した大人で 人間関係で苦労したのにあんなわかりやすい地雷相手に対して拒否や拒絶する事もで…
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