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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約3年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

パーティを追放されたあなたに幸せな人生をあげる

作者:なんでもできる

「俺は、クビ?戦力外?
うん、やっぱりそうだよな。ごめん、迷惑を掛けた」



暗い顔で俯く大柄の青年。名は”セラフィ・スウィーティ”職業、重装剣士。

あらゆる依頼をこなす戦闘集団、バウンティ・ハンターのパーティから追放処分を受けてしまう。

理由は単純なものだ。



「甘いんだよセラ、お前は敵に甘すぎんだ。

斬る覚悟も出来ない奴が、この世界で生きていけると思ってんじゃねぇっ!!」



隊長の青年が怒鳴りテーブルを叩き、取り巻きの少女たちはクスクスとせせら笑う。

重装の鎧がビクリと震え、膝の上で寝ていた小さな黒猫は飛びのいた。



セラフィは誰にでも親切で優しい。

人当たりが良く、森に足を運べば多くの動物が彼の周りに集った。

全身に纏う鋼鉄の塊は、目の前の誰かを守る為に選んだ。

この緩やかに滅ぶ世界”フォールピア”に生まれなければ、その気質はきっと美徳だったのだろう。



かくして、パーティを追放された彼は疲弊した表情で王都を後にする。

その背中を追う黒い影に気付く事無く。





―――何も心配しなくて良いよ、おにーちゃん。あたしが幸せにしてあげるから。

狂って腐った救われない世界で出会えた、たった一人のたからもの。

幸せをあげる。平和と安心をあなたに捧げる。

―――邪魔はさせない。他の誰を犠牲にしてでも。
美徳
2022/03/26 22:46
道すがら
2022/04/06 02:13
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