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(一)

 彫像である私は、ブリュッセルにある観光客相手の骨董屋のショーウインドーに並べられて売られていた。

 そしてある日、アメリカからビジネスでやってきたひげ面の会社員に買われることとなった。店主とこのアメリカ人の話によると、どうやらアメリカに住む娘に、私をプレゼントしたいのだとか。

 私自身はそう大した物ではなかった。骨董屋に陳列される程度の存在だ。もしも私が美術品としての価値があるというのであれば、もうとうの昔にどこかの美術館かどこかのコレクターの収蔵室に収められているはずだからだ。

 とはいえ、こうして私のことを認めてくれる人がいるというのは、素直に嬉しかった。


(続く)

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