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愚かな超能力者達は世界を蹂躙する  作者: 里道 アルト
プロローグ
1/16

ep1 超能力者と名乗る少女

お久しぶりです。また、新しいの書いて失踪することがないように頑張ります。ネタはあるし、台本はあるし...多分大丈夫...なはず

 

 日本には流れ星が見えた後、星が落ちる前にお願いを3回唱えると願いが叶うという言い伝えがある。


 僕はそんなもの子供騙しだと信じられなかったが誰かが信じるから今の今まで言い伝えとして受け継がれてきた。


 その言い伝えがどうしたって?


 実は、その願いが叶ったって言うんだ。


 まぁ、それが医者になりたいとかだったら自分の学力を上げたんだなってなるだけなんだけど、なんとその願いを叶えたって言った人は自在に物を浮かせることができたんだって。


 それは、様々なニュースに取り上げられ、世界には特殊能力を持つ『超能力者』の存在が多数いることが確認された。


 なぜ、超能力者なのかって?僕はそんなものは知らない。みんなが、超能力者になりたいと願ったからじゃないか?


 まぁ、ともかくこの世界には、超能力者って言う特殊な人間がいるみたいだ。って言っても僕には関係ないことだけど。


 ****************


 『あの日あの時、何かを願った子供達だけが特殊な能力に目覚めました。彼らを「超能力者」とする研究者達は、役らの能力は世の中の役に立つものであり、また世界を減ぼす可能性があると懸念しており、彼らを統制し、危性性のないものに更生させるための施設を作るべきと政府に訴えています。政府は、これに一定の理解を示していますが、現在、誰が「超能力者」かを判断する方法がないとして断念しています。また、現在超能力者だと判明している六人のために学校を設立するのはコストがかかりすぎるという声が多数出ており、なかなか進展しないと予想されます。

 次のニュースです。原因不明の出火でマンションの一角が全焼、高校二年の男子生徒と、その両親と思われる三〇代の男性と二〇代の女性の死体が発見されました。またこの...』




「お兄ちゃん、ずっとテレビ見てるけど、もう八時なのだよ、授業遅れちゃうよ?」


「あぁ、大丈夫だ、ボーっとしてただけだから、すぐ出れる」 


 実際すぐに出れた。腕時計、学年章、学ランはもう着てるし、教科書は昨日用意したし、大丈夫だろう。


 妹が作ったオムライスを口の中に入れて、僕は家を出た。


「いってらっしゃいなのだ〜」と大振に手を振る妹に僕は、軽く手を振った。


 僕は噂など信じない。本当に流れ星の願い事が真実だとしてこの目で見ない限りは信じないと決めた。


 僕の学校「桜園高等学校」には「超能力者」はいない。電車で三〇分バスで一〇分交通的には便利とも不便ともいえない場所ではあるし、何も無い所が問題ともいえるような場所に僕の学校はある。


 何もないからこそ、そこでは、僕の認織や想像がかき乱されることはないし、平凡に一日を過ごせるわけだが...。


 こうやって過ごしておけば、「超能力者」のことなど自然に忘れる。


 あの日、あの時、あの人を助けてくれなかった言い伝えが、今さら本当に願いを叶えてくれるなんてことを思わなくて済む。


 そんなことを考えてる僕は、やっぱり、星のお願いにまだ期待してるのだろうか...


 考え事をしながら 僕はスマホにイヤホンを差して目を閉じて、音楽を聴いていた。


 しかし、一曲流れ終わると、突然英語混じりの知らない曲が流れ始めた。こんな曲入れた覚えがない。


 眠りかけていた頭がふっと起き上がってまぶたを開くと、そこには、身覚えのない少女が勝手に僕のスマホを触って、全然知らない曲をインストールしているようだった。


 周りはこの光景をなんとも思わないのか?普通であると平常であると...?いや、ちがうはずだ。誰か気付いてくれ、おかしいだろ。こんなの、犯罪だって言われかねないぞ。


 しかし、誰も気付かない。まるで、そこに誰もいないかのように。


 そして、彼女も彼女で、僕の視線も気にならず、僕の顔など、見向きもせず、逃げようともせず、ずっと、スマホを眺めている。たまに、しかめ面になるのはなんなんだろうか。


「あの〜一体あなたは誰ですか?」


 彼女が気付くのを待っているとキリがないと思い、僕が小声で話しかけると、少女の顔がようやく、上を向いた。白い髪は見えていたがその髪に合うような合わないような深い青色の瞳がこちらをのぞきこむ。


「あなた、ということは、私が見えているということですか?そうですか。ここに 私達と同じ『超能力者』がいるというので、皆さんにちょっとしたいたずらを一週間程続けていたのですが、皆さん反応が違ったので、居ないかもしれないとか思っていたんですが...。でもようやく会えましたね」


 彼女は悪びれる様子もなくしれっと真顔ですらすらとそう返してきた。なんで、突然でこんなに口が回るのか?僕は、勝手にスマホを触っていた彼女がなぜ、こんなにも堂々としているのか訳がわからなくなり、混乱した。


 しかし、そんなことよりも重要なことがある。しれっと返された言葉の中に聞き逃せない単語があったのを僕は見逃していない。


「『超能力者』?」


「聞いてませんか??ー年前、あの流れ星に願い事をした人が後天的に手に入れた力なのですが」


「それは、知ってるけど、そうじゃなくて、会えたって...。僕が『超能力者』だっていうのか?」


「はい。そうです」


 何を言っているんだろうか。僕は、あの日特殊能力を持っていないことは自分自身で確認している。


「僕にはそんな大層ものないよ。火を吹いたりできないし」


「それはあなたが別にそれを望んでいなかったからでしょう。アレは、あくまで望みを叶える方法を与えてくれるだけですから」


 彼女は、そう淡々と言葉を続けた。願い?望み?星のお願いなど信じていない僕があの時に何かを願ったはずがない。 これは、夢なのか?突然、「あなたは『超能力者』です」と言われても現実味がない。


「もしかして、からかってる??僕は、あの日何も願っていないはずだ」


「からかうためだけに ちょっかいをかけると思いますか?だったら私、超暇人じゃないですか??」


「だって現実的じゃない。だって、超能力者はほんの数人、三〇〇〇万分の一。日本では、六人しか確認されてないって話だったじゃないか」


「....もしかして、私が『超能力者』っていうのも疑ってるんでしょうか?」


「あぁ、その通りだけど」


「まぁ、気持ちは分かりますよ。誰だって出会って間もない人に何を言われても信用できないでしょう。だから、私が証明して見せますよ。ちゃんと見ていてください」


 そう言って 、一人で話をずんずん進めていく少女は僕と向かいに立っている女子高生の方に歩いていって、その女子高生のスカートを思い切りめくり上げた。


「キャ」と女子高生は短い悲鳴を上げ、スカートを押さえて、目をキョロキョロ動かしている。周囲の人たちは、その短い悲鳴をあげた女子高生の方をガン見していた。


 そして、どう考えてもこの騒動の発端であった少女はしれっとこっちに戻ってきて、全く悪びれた様子もなくこう言った。


「ラッキーパンツでした」


「いやッ必然だったろ!?」


「まぁ冗談はともかく、これで信用してもらえましたかね。私の能力は『誰の視界にも数秒映らない』というものなんです」


「いや、冗談じゃ済まされないだろう。そして、俺にはずっとお前のことが見えてたぞ?」


「ちなみに、あなたはずっと虚空に話しかけてることになります。たまにいるヤバめの人ですね」


「そんな報告いらないよ...。(なんか冷ややかな目で見られてるなって思ったら、そういうことなのか?)そんなことより、なんで、僕にはなんで君が見えてるんだよ」


 目の前の少女が向かいの女子生徒のスカートに手をかけ、思い切りめくり上げるその瞬間まで、しっかりくっきりと。(パンツもだが)


 だから、目の前の少女が女子生徒に捕って痴漢ですと言われる。それが僕の予想していた結果なのだが、実際は全然違う。


 今だに女子生徒は周りを見渡してるし、本当に 誰がやったのか分からないという感じだ。周囲の人も全然気付いている様子はない。


「あなたには、周りが見えていないのに、私が消えた後も見えてた。すなわち、そういう能力を持っているということです。能力に干渉されないとか?そんな感じの能力じゃないかと思います」


  彼女は一瞬首を傾げ、そんなことを言う。目の前の超常を見て、僕は『超能力者』が存在することは認めざるをえない。

 だが、自分が超能力者であるとは信じられない。だって、僕は


「僕は、あの日、何も願わなかった。願わなけば君みたいな『超能力者』にはなれないはずじゃないのか?」


「なぜ、超能力者であることを否定したいのかは知りませんが、あなたは私たちと同じ『超能力者』です。確かに星に願い事をすることで、私たちは特殊能力に目覚めたということになっています」


「だったら...」


「しかし、特殊能力は願わなくても目醒めることがあります。それで納得できないなら、こう置き換えましょう」


 少女は仮説を立てる、僕を納得させれるくらいの完璧な。


「あなたは、願わなかった。それはこう変換できるでしょう。願わなかったんじゃなく、願いたくなかったと」


 たしかに、そう変換されれば、願いとして成立する。


 流れ星のお願いを信じたくない。そこから生まれたという『超能力者』だって信じない。だから、僕は、『超能力者』の影響を受けないという特殊能力を手に入れた。確かに、辻褄は合う気がする。


「だけど、それってありなのか?願わないことが願いになって、願いを叶える手段として、よく分からない特殊能力を手に入れているなんて...」


 〜まもなく、悠里真(ゆうりま)、悠里真、お降りの方は、足元に十分注意してお降りください〜というアナウンスが耳に入ってきた。少女はそのアナウンスが聞こえて、ドアが開くとパッと電車を降りた。


「少し騒ぎすぎました。私はここで降りるので、その話はまた後で話しましょう。また、会いましょう有羅木(ゆうらぎ) (こよみ)くん」


  僕は、そんな少女の言葉を耳にして、奇妙な朝の登校を果たした。不思議と、彼女とまた再会するのは早い気がした...。









序章はまだ続きますよ。なんで、書き切らないかって?タイピングが大変なんだよおおおぉぉぉぉぉ。誰か~タイピング手伝ってください(切実)。まぁ、それが難しいので、また待っていただきたい...

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