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特攻花~TOKKOKA~ 英霊の祈りを込めて  作者: 佐久間五十六


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表現の自由

 反響はきちんと確認した。今はソーシャルメディアサービス(SNS)が発達していて、発売した絵本に対するコメントやフェアな感情で書かれているモノは目を通した。勿論、批判的な意見にもきちんと目を通した。そんな事が容易に出来る世の中になった事に驚きを隠しきれない。

 作家ならば、それらの意見を参考にして新たなる作品を作る事も容易に出来るだろう。小野井の場合は、自分のやってきた事が世間の人々にどのように受け入れられているのか、確認するためにSNSを利用した。小野井にとっては批判的な意見に興味があった。

 今後の作品作りに活かせるからだ。勿論、今後の絵本製作の予定はない。しかし、このような事をした現役自衛官は自衛隊創設以来あまり例の無い事であった。その道筋を切り開いた事は、小野井の最大の功績だった。

 しかしながら、それでよしとして終わってしまうのも、勿体無い気はする。表現の自由は日本国憲法にも明記されている、民主主義の根幹である。日本人には、表現の自由を著しく制限して不利益を被った苦い過去がある。

 戦後の自衛官はまだ、そのような表現の自由が許されていない節があった。それを打開したのが小野井武士なのである。自衛官だって表現の自由は保証されている。

 軍人が政治に関わるのは駄目だが、思っている事を書籍にする事が制限されるのはおかしい。改善されて来てはいるが、まだまだ自衛隊に対する偏見はある。未だに自衛隊をなくせという左翼組織もいるが、現在の日本国が置かれている状況を把握した上で発言してもらいたい。

 それはさておき、現役自衛官の生の声は貴重である。どうか、表現の自由を履き違えない範囲で軍人である立場をわきまえて、情報の発信にも力を入れてもらいたい。

 何人たりとも表現の自由は保証されている。だが、日本人にとって第二次世界大戦を見つめる事は、自分達の未来を切り開く旅でもある。その作業無くして、最早戦後ではないとは言え無い。それを忘れないで欲しい。

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