表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特攻花~TOKKOKA~ 英霊の祈りを込めて  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/60

いざ、靖国神社へ

 小野井は日浦3佐から、「靖国神社へ行け。」と言われていた。その本心は分からなかったが、土日を利用して1泊2日で東京に行く事になった。

 勿論、一人でである。「遊びのつもりで行くような場所ではない。」それは、小野井も分かっていた。でも何の為に日浦3佐が、わざわざ東京に行かせる理由までは分かっていなかった。

 それはさておき自衛官が靖国に行く事については、賛否両論あるかもしれないが、自衛官とて制服を脱げばただの人である。小野井は海上自衛隊の制服ではなく、一般のスーツに青のネクタイというサラリーマンの様な格好で行く事にした。別に意味は無いが私服で行くには抵抗があるし、かといって自衛隊の制服だと、浮いてしまうと感じたからである。あれこれ考えた末の着地点だった…。

 鹿児島から電車や新幹線を乗り継いで行く事も出来たが、何せ東京-鹿児島間を1泊2日で往復するのである。移動時間にウェイトを置く訳には、行かないため航空機を使う事にした。勿論自腹だが、日浦3佐の話だと経理に掛け合えば、交通費は何とかなりそうだという話だ。

 東京-鹿児島間は片道約3時間。そうまでして、行く理由があるのは確かだった。日本人なら一度は行くべきだと言う小野井は靖国神社に来た事があった。不思議かどうか分からないが、小野井は地方の出身で、防衛大学校に進学した。防衛大学校は、神奈川県横須賀市にある。学生時代に目と鼻の先にある靖国神社に同級生と、何度か行った思い出はある。

 海上自衛隊幹部候補生学校は広島県江田島市に在るため、東京都内には縁がなかった。防衛大学校時代にも、東京に出なくとも横浜や横須賀市内で、充分事は足りた。幹部候補生時代にも呉市内で事は足りた。部隊配属で鹿屋に来るまで、東京とは縁がなかったのは、事実だ。だから小野井は、東京ディズニーランドだけではなく、東京タワーやその他名所に行った事がなかった。

 それに特筆して東京に対して憧れはなかった。電車の乗り換えで東京駅や新宿駅等の都内有名駅を、利用した程度であった。だから、靖国に行ってこいと言われたのは、正直嬉しかった。

 小野井は、鹿児島から羽田に向かい、そこから東京駅に行き、総武線経由で飯田橋駅に降りて、靖国神社を目指した。この日は運良く晴れていて小野井は、傘なしで靖国神社に参拝出来た。勿論游就館も有料だったが立ち寄った。迫力のある鳥居に、本物の零戦。ここに来た意味を小野井は感じていた。

 こんなに心を震わせる神社に出会ったのは、初めて(じゃあないんだが)だった。別に特別な物が有る訳ではない。それでも心からほっとする様な魂の安らぐゾーンに足を踏み入れている様な気持ちになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ