表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特攻花~TOKKOKA~ 英霊の祈りを込めて  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/60

戻ってきた日常

 一週間に及ぶゼロファイターへの取材?というよりは調査を終えた小野井は、久しぶりに鹿屋航空基地に戻ってきていた。自分の日常の業務もそこそこに、早速集めた資料やメモや記憶を頼りにゼロファイター達の生の声をレポート(形)にしていた。そこへ上官の日浦強志3等海佐が現れる。

 「おお、小野井3尉帰ってきたか…。で、どうだい進んでるか?」

 「見ての通り業務後にコツコツとやってる次第ですよ。」

 「どうだった?"生きる伝説"は凄かっただろ?」

 「寝たきり老人もいましたが、圧倒されましたよ。」

 「ジェット機のパイロットも凄いが、レシプロ機のパイロットも凄かっただろ?」

 「肌艶が抜群に良くてビックリしましたよ。それも若い時の貯金だって。」

 「4人だっけ?あれ?当初の予定だと3人じゃなかったか?」

 「一人は偶然道を聞かれた人なんです。」

 「皆さんそれぞれ悲痛な想いをしているばかりの人達でした。」

 「ゼロファイターも人の子だからな。」

 「そうですね。」

 「でも、肝心要のオオキンケイギクについては何も分かりませんでした。」

 「それは、その内分かるんじゃねぇか?」

 「そうですね。その意味でも、大変意義深いものになりました。」

 「休暇を一週間もくれと言われたのは初めてだったぜ。」

 「お前は将来有望なエリートなんだぞ?まぁ、そんな事はお前にゃあ関係ないのかもな。」

 「期待はするぞ。」

 「御期待に答えられるよう精進致します。」

 「戦争経験者の話を生で聞けるなんて、何物にも変えがたいぞ?」

 「そうですね。話を聞いた人は皆さん80~90歳以上の後期高齢者ばかりでした。」

 「人間だからな。特攻経験者とは言え。」

 「自分もきっとこれが最初で最後だなと思って聞いていました。」

 「小野井3尉、これだけは言っておく。感情移入し過ぎるなよ。」

 「はい。冷静な事実の積み上げの上にしか真実はありません。」

 「感情と言うのはな、厄介なもので話を必要以上に大きくしてしまう習性がある。」

 「所で、きりがないのですが、終わりはどうしたら良いですか?」

 「そうだな。お前が気が済むまで、納得するまでやれば良いさ。」

 「分かりました。私はこの取材を形にしようと思っています。」

 「ほう。楽しみだな。でも今は聞かないでおく。」

 「無論、日常の業務に支障がない程度にやりますから。」

 「防大を出てるお前なら大丈夫だろう。」

 「こんなにワクワクするのは初めてです。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ