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双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
3章「特訓」
78/500

個別特訓_ミラ編 前編

引っ張ったりしてたら投稿忘れてた

 罠を発動させたことで、この特訓のルールが分かった。それと同時に現れたミール様より、詳しく説明を聞かせてもらった。


「気づいたと思うけど、罠が発動するとー5ポイント、罠を知ってて発動させた場合は-1ポイント。逆に知っていて回避すると1ポイント、罠解除で5ポイントだよ」

「わかりました。ルールってそれだけですか?」

「いや、ほかにもあるよ。各層で100ポイント以上で、奥に到達すると階層クリアだよ。それで全6層達成でクリアとなるよ」

「わかりました」

「それじゃぁ、頑張ってね」


 そう言い残し、ミール様はさっていった。それを見送った私は、遺跡の通路を歩いていく。その間に、いくつか罠を目視で確認できていたので躱していた。如何せん罠の仕組みがわからないので、躱すことしかできていない。そのまま順調に進んでいき、通路の中腹を過ぎたあたりで足元が沈むような違和感があった。私はとっさに後ろに後退した。それによって、罠自体を躱すことができたが、腕輪から「ブ~」という音が鳴り響いた。さらに運が悪いことに、後退して足を付いたところにもあったようで、再度足元が沈んだ。沈んだ足元から少し離れることによって罠を躱した。


「ー6ポイントか運が悪いな」

「あらら、一気にポイント減ったね」


 独り言をいったつもりが、背後から返事があった。なので振り返ってみてみると、ミール様が来ていた。


「ミール様!!」

「ごめんごめん、驚かせたかな。それでミラちゃんの状態見てたけど、罠の特性わかってないでしょ」

「はい、実はどうなったら発動するか程度しか知らないのです」


私はいまの自分の状況を正直にミール様へ説明した。するとミールから説明が入った。


「それじゃ、わかりやすく説明するよ」


ミール様は、地面にあるわかりやすい罠をウィンドカッターで切り裂いた。すると床にあるタイルの下から、タイルの下から木で出来たシーソーのようなものが現れた。


「これをこうなると発動するんだ」


 ミール様が地面にあるシーソーを、指でぐいっと押した。すると私たちの前から槍がみょんと突き出してきた。それを確認したあと、今度はシーソーの下に小石を入れて再び指で押した。すると今度は、シーソーが一番したまで沈み込む前に小石が邪魔したことによって、罠が発動しなかった。


「ミール様、ありがとうございます」

「必要なものは言ってくれれば出すから、頑張ってね」


 それ以降は、ミール様に色々と出してもらいつつ、出てくる罠をゆっくりと解除していく。そうしているうちに、カール様がやってきた。カール様は私たちの食事を用意してくれているようだ。なので、私はありがたくいただくことにした。昼食も終わり、少し休んだあとに罠を解除していく。


「ふ~、なんとか今までの分は解除できた。問題はここからだな」


 今私の前に、初めてかかった罠の場所がある。ここからはパッと見ではどこに罠があるかがわからない。なので、足裏に意識を集中させて歩いていく。ゆっくりと歩いていくと地面に違和感があったので、足を止めた。何がおかしかったとかまではわからなかったが、完全に直感だ。だけど、今回はその直感に従って足元の石畳を、風を槍状にして穴を開けた。確認してみると直感のとおり、罠だった。

 私はこの罠を利用して、判断ができないのか探してみることにした。その結果隙間に水が入る事、他にも、風を隙間に入れることにより、音を鳴らすことができるということが分かった。

(でもこの方法くるみ嫌がりそうだな)

 そんなことを考えながら、風を巡回させることによって罠を探していく。そのまま罠解除しながら歩いていくと、腕輪の得点が120ポイントまで上昇していた。だけど、扉の近くまで行くと風を使った方法でも探知ができなくなっていた。それによって、1層の扉まで着いた時にはギリギリ100ポイントだった。


 2層目に到着すると、もう夜だったようで、カール様が出てきた。カール様はごはんを出したあとくるみたちのことを訪ねてみる。聞いてみると、二人ともいまのところ苦戦はしていても、問題なく勧めているようだ。それにホッとした私は、カール様に俺を言ってこの日は休むことにした。


二日目になるとこの階層の内容が見えてくる。この階層は射的がメインのようだ。それをよく見てみると、動くことがないただの的のようだった。弓で何度か試してみると、中央の近くに当たることによって得点が上がり、外すとマイナス点のようだ。


 なので、矢で的を集中的に狙っていく。ポイントが50点を超えたところで、的に変化が訪れた。訪れた変化というのは的が動き出し的が狙撃を開始した。その攻撃に当たると、ポイントが減っていくので的を狙いすぎるのにも問題がある仕組みになっている。それを躱しながら、弓で的を狙うと狙いが若干甘くなってしまい、得点を稼ぐのが難しくなってくる。そう悪戦苦闘しているとお昼になった。


「やほ、ミラ。今日は順調にポイント溜まってる?」

「カール様、ミール様。はい、昨日よりはですけど」

「うん、順調なようだね。ミラの場合は、1日1層でいいから慌てなくていいよ。あとこれ昼食ね」


 カール様は、そう言っていつもと同じように、パンを主体とした食事を出してくれた。それを文句なく食べたあと、ミール様と少しお話をして午後からの練習に取り掛かった。そのままなにも苦戦することなく2層目の特訓は終わった。余裕があるので、しばらく躱しながら的確に的を狙う練習することにした。そうしていると、2日目の終わりも近づいてきた。なので3層目見てみるために移動する。3層目を見てみると、3層目はワイヤートラップがメインのようだった。ワイヤーなので、注意深く見てみると比較敵見やすかった。だけど、1層目と同じようにトラップの構造がわからないので、ミール様の解説に期待することにした。


 ミール様に頼るだけっていうのは嫌なので、自分でも少し確認してみる。その結果、違いとしては、ワイヤートラップの起点が見えているのと隠蔽されているものの二つのようだ。天井見てみると大掛かりな罠もあるように見える。なので、ここは1層目と同じように観察力が重要になりそうだった。


 そう観察していると、夕飯の時間となり夕飯を食べることにした。その時に、ワイヤートラップのことについて聞いてみることした。


「ミール様、ここのワイヤートラップについて教えてもらっていいですか」

「いいよ、ちゃんと自分で調べてるようだし。でも今日は遅いから明日ね」

「わかりました。お願いします」

「私たちにだけに頼って、自分たちはなにも考えないというのは悪い傾向だからね」

「そんな人いるんですか」

「それがいるんだよね。私たちも全て知っているわけでもないんだし、困っちゃうよ」


そう話しながらこの日は終了した。


 3日目目がはいつもより早く目が覚めた。どうしても、寝ているところが床ということもあり熟睡することができていない。

(第1層のことを考えると寝不足は辛くなりそうだな。眠くて手元狂ったなんて実際にやらかしたらことだし)


「やぁ、ミラ。どうちゃんと寝れた」

「ミール様、ふわぁ~、おはようございます。少し寝不足気味です」

「寝不足だからって加減はしないからね」

「わかってます」


 そう朝の挨拶をしていると、カール様が朝食を届けてくれた。私たちは、朝食を食べたあとはミール様の罠講座が始まった。

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