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双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
3章「特訓」
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防御特訓_5

 しずくと夜中の特訓をした翌日。しずくと私は、普段より遅めに目が覚めた。先に寝ていたミラは、既に起きていて前日にしずくが出していたお肉を焼いただけの料理ができていた。

朝から重いなと思いつつも、寝坊した自分が悪いと思い文句を言わずにたべ、朝食が終わった。

 だけど、さすがにいつもの半分ぐらいしか食べれなかったです。


 朝食も終わると、昨日と同じように森の方から魔族の少女もどきが歩いてきた。昨日と違い、10メートルぐらい離れたところで、魔族の少女もどきはスピードをあげた。そこからは、昨日の最後と同じように、イービルランス2発と近接による攻撃でのラッシュが始まった。


「よし、うまくいった」


 私に飛んできたイービルランスを、ソーラーウィップで破壊したとき、後ろからくる矢に対し、少女は横に飛ぶことで躱した。そのまま、昨日と同じように私に向かってくるかと思いきや、標的をミラに変えたようだ。


しずくの様子を見てみると、イービルランスをダークブレードで対処している。ミラは全力で回避を続けている。だが、ミラの服がところどころ切れていたり、魔族の少女の手に赤いのがついているのを見ると、何度か躱しきれずことができず切り傷ができているのが見て取れる。だが魔族の少女もどきも手が回っていいないのか、イービルランスを使うことが多くなってくる。


 その証拠に、現状私としずくにはイービルランスだけで牽制をしている状況だ。だが、私としずくも危なげなくイービルランスを対処できるので問題はなかった。


 そうしていると、魔族の少女もどきは一度私たちから距離をとった。そして、みるみるうちに魔力が上昇していく。


「【シャドウクローン】」


 そう唱えると、魔族の少女もどきの両サイドに影で作られた魔族の少女もどきが作られていく。魔族の少女もどきは、それぞれ私たちにかけてくる、その速度は、オリジナル(?)が一割ほど早くかけている。それを見ると分身はオリジナルより身体能力が全体的に低くなるようだ。

 そのまま、オリジナルはしずくに接近していく。それに合わせ分身体も私たちに近づいて、3箇所でそれぞれ接近戦が開始される。


「ちょ、ま!?」


 私に接近してきた分身は、近接線をしながら時折イービルランスを放ってくる。それを指から出したソーラーウィップで撃ち落としつつ、近接攻撃をライトシールドを使いしのいでいく。

 横目で、しずくとミラの方を確認してみると、ミラは私より余裕はあるもののイービルランスの対処に苦戦している。一方しずくは、

(あれって人間の動きなの?)

そう思うのも当然で、左右にダークブレードを作り出し、片手でイービルランスを弾きもう片方で悪魔の少女もどきの腕を切り飛ばす。それを見ていたであろうカールとミールが特訓に割り込んできた。


「しずく、ちょっとストップ」


 しずくは、カールとミールが乱入してきたことに気づいていないようで、自分の範囲内に入ってきたミールに対し刀を振るった。それをカールが持つ漆黒の短剣に魔力を注ぎ長剣として防いだ。


「ありがとう、カール」

「あぁ、構わない」


 その言葉と同時に、私たちが戦っていた分身たちも消えていなくなった。なので、私とミラはカールのもとへ近づいていった。


「ねぇ、くるみ、なんでかわかる?」

「多分集中しているだけだと思う。この時って私もうかつに近づけないし。ちょっと待ってね」


私はそう伝えると地下にある石を拾った。


「カール、ちょっと木出してくれる?」

「何に使うかわからないけど、いいよ」


 そう言うとカールは、普通の木を1本出してくれた。私はそれに拾った石を叩きつけて音を出した。その音を聞いたしずくは私たちにやっと気づいた。


「あれ?くーねぇ?」

「まず、カールたちに謝ろうね」

「えっ?なんで?」

「なんでって、また集中しすぎたでしょ」

「そうだったんだ、ミール、カールごめん」


 素直にしずくが誤ると、二人とも気にしていないと言ってくれたが、気配察知がちゃんとできていないんじゃないかと言われてしまった。


「う~ん、そうでもないんだけど、どうも集中しすぎると反射で攻撃しちゃうんだ」

「そっか、それは問題だな。このままだとくるみたちにも被害が出るからな」

「明日の特訓はその極限の集中状態でも敵味方の判断できるようにだね」


しずくの3日目の特訓内容がこのタイミングで決まった。しずくも大分大変そうだ。


「ところでなんで二人ともきたの?」

「そんなもの当たり前だよ、攻撃禁止の特訓でなんで攻撃してるのよ」

「えっ!?それはごめんなさい」

「そうだよ、君たちはまともに特訓を終わらせないんだね」


 そう呆れながら、カールが苦言を呈してきた。そのまま防御特訓は終わり、ステラシオンに帰ることになった。


 今回はカールたちの空間は経由せずに、双子の神殿の中庭に戻される。中庭にはアルヘナがおり私たちにペコリと一礼した。


「お帰りなさいませ、くるみ様、しずく様、ミラさん」

「ただいま、今回も疲れた」

「少し休むね」


 そう言うとミラは、借りている自室へと帰っていく。

私も夕飯までのんびりしようと思い、しずくと一緒に自室へ戻ることにした。その時ふと

(ラビィ返してもらってない。それと今回の特訓は成功でいいのかな)

と思い至った。


夕食時になると、しずくと一緒に食堂に向かうことにした。食堂には既に、カールとミール、ラビィが来ていた。


「きゅい!!」


ラビィは私に気づくと私の胸に飛び込んでくる。そんなラビィを抱きかかえ、椅子に座ることにした。ミラもほどなく食堂に顔を見せに来たので、今回の防御特訓の結果を確認することにした。


「カール今回の防御特訓ってクリアでいいの?」

「あぁ、そのことか。一応最低限は大丈夫かな。でもちゃんとルールは守ってほしいかな」

「ごめんさない」


 カールの評価に、しずくはしょんぼりとしている。そんなしずくの頭を撫でながら、私はなんとかなったとホッと一息する。

夕食時も特訓の話は進んでいき3日目の特訓の話になっていく。


「明日は今回と同様に休みにしようと思う。こっちもやることがあるしね」

「最終試験の準備だよ」

「最終試験って?」

「それは今後のお楽しみ」

「それじゃ、あさっての特訓内容って?」

「そうだね、前にも行ったと思うけど、くるみは魔力量の増加と魔力利用の効率化と召喚魔法の習得」

「はい!?魔法って後付けで覚えれるの?」

「できるよ、ものによっては大変だけどね」

「でも召喚魔法は簡単かな」

「どうやるんですか?」

「それは明日教えるね」

「広められても面倒だし」

「そうですか」


私は、カール達のあとから新しく魔法を覚えられる、という情報に驚きの声を上げた。取得条件は、あとで教えてもらえるということなので楽しみにしておこう。


「話は戻してしずくは、今回のようなことを防ぐために極限集中状態でも的確な気配察知できるように練習と集団戦の練習かな」

「はーい」

「それで最後、ミラは斥候としての技術の習得と高威力魔法の防ぐ手段の開発、弓の正確性の向上かな。今回の特訓で、最後まで防ぎ切ることができなかったからね」

「そう・・ですね・・・」


 あさってから、それぞれの課題を教えてもらった際にミラは少し悔しそうな顔をしていた。

 そのまま夕食も終わり明日の予定を話し合うことにする。その結果、明日はみんなでクエストを受けようということになった。明日の要諦も決まり今日は、それぞれの部屋へ戻り防御特訓は終となった。


防御特訓終わりました。地味に苦戦した。


そしてストック尽きた~。

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