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双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
2章「魔物の巣窟」
42/500

後半戦

今回も長めです。

私たちは今ジャッカルたちに警戒しながら口早に作戦を練り始める。


「予想以上にきついね」

「そうだね。1匹づつだとそこまできつくないんだけど」

「どうにかして足潰せたら良いんだけど、おっと。」


 相談しているとジャッカルが1匹突出してきたので、しずくがジャッカルの足をもって投げ飛ばしたがジャッカルは空中で体制を立て直して地面に降り立つ。

それを合図にして5匹のジャッカルがこちらに走ってくる。


「【ウィンドカッター】」

「【きゅきゅっ(アースウォール)】」

ミラが即座にウィンドカッターを使った顔や胴体を切るぐらいで機動力に影響はない。

一方ラビィがアースウォールをジャッカルとジャッカルリーダの間に張った。

「ラビィナイス」


 しずくがラビィに感謝を述べジャッカルに向かっていく、それに合わせミラも弓を回収しに走り出した。その道中でジャッカル2体とすれ違うことになる。飛びかかってきたところを短剣を足に突き刺したあと短剣を手放し前転して2体を退く。そのまま弓を拾い矢筒から矢を抜いて後を振り向きながら矢を一本打ち込む。

 さすがに狙いが甘くジャッカルに当たることはなかったがジャッカルがミラの方にすぐに向かうことを防ぐことができた。

 だけどその矢が私の近くを抜けていったからさすがに危なかったけど。

私は、しずくのもとに向かっていくがあまり近すぎないように気をつけつつサポートに回る。

しずくが1匹づつ順番に接近し刀を振るうことによって確実に数を減らす。後ろからしじくに向かってくるジャッカルは、ライトシールドを使いつつしずくへ攻撃が当たらないようにする。


(よし、このままジャッカルは全員行けるかな)

そう思ったのがフラグになったのか奥の石壁が音を建てて崩れていく。

「うそっ、壊すの早いよ。まだジャッカル残ってるのに」


しずくがぼやいているが、ジャッカルの攻撃を捌きながらだが攻撃する速度を衰えることはない。

ミラの方も自由に動けるジャッカルを距離を取りつつ矢を射掛けることによりジャッカルの相手をしている。


「こっちは残り2体、ミラの方は残り1体か」

「しずくこっちは大丈夫だからジャッカルリーダお願い」

「わかったよ。くーねぇ。またこっちにこさせないでね」

「わかってる」

しずくが駆け出すとともに私も動き出す。

「【ソーラーレイ】」

 私は、ソーラーレイを使いしずくに向かっていくジャッカルの正面に光線を打ち込む。それによりジャッカルが私に注目する。


「ラビィこの2匹倒してからしずくのところに行くよ」

 私がラビィに伝えるとラビィも鳴いて肯定の意を示してくれる。

 そうしていると2匹のジャッカルが私のところに飛びかかってくる、それに対しラビィが土壁を作り片方のジャッカルの動きを止める。

「ていっ」

私は持っている杖を降るったがタイミングが少し遅く攻撃が届く前に噛み付かれてしまう。

「【きゅっきゅう(ストーンバレット)】」

 噛み付かれる光景が脳裏をよぎった。だが、ラビィの使った石の礫によってジャッカルが空中で体制を崩し私の横を転がっていく。

「ラビィありがとう」


 ラビィにお礼を言うと背中を向けている石壁の上からジャッカルが飛びかかってきた。そのジャッカルをラビィが気づき横からキックを入れてジャッカルを突き飛ばそうとしたがジャッカルもやられてばかりではなく爪を使ってラビィを切り裂こうとする。

「【ライトシールド】」

私はラビィの前に円盾を作り出して攻撃を防ぐ。

(このままだとジリ貧だな)

「【ライトバインド】」

 私はライトバインドを使ったが枷が生成される直前に動かれてしまい躱されてしまう。最初の3体は不意打ち気味に使ったから当たっただけのようでこのままだとバインドも当たりそうにない。


(イチかバチかだけどやってみるしかないか)

「ラビィ、1体の相手宜しくね」

 私は1体の相手をラビィに完全に任せて正面にいる1体に集中する。こちらの様子を伺っていたジャッカルが飛びかかってくる。

 私はじっくりと対峙しているジャッカルの動きに注視する。そのまま私に対し前足を振り上げて襲いかかってきた。

(それじゃないんだけどな)

私は心の中でぼやきながらタイミングを計りつつ杖を振るう。今回はうまくいきジャッカルの腕を横から叩くことができた。

「ふぅ」


 私は足元を見渡して余計なものがないことを確認する。

「見た感じ大丈夫かな。でも油断はできないな」

 よそ見をしていたことによってジャッカルが隙と判断したようで口を開けて飛びかかってくる。それに対し私はその口に杖を横にし噛み付けるようにした。そのままジャッカルが口を閉じ、ジャッカルが杖に噛み付いてくる。

 ジャッカルの顎の力が強いのか杖がもろいのかわからないが「ビキッ」と音を出して杖にヒビが入る。


「ヤバッ。【ライトバインド】」


 私は動きを封じたジャッカルにライトバインドを使って動きを封じた。そのままジャッカルの額に指を当ててソーラーレイを使いジャッカルを倒した。

「ラビィの方は」

ラビィの方を確認してみるとラビィの方も決着がついていた。地面を見てみると辺りあたり一面あなぼこになっていた。

(うわぁ、何やったんだろう)

ラビィが「きゅい」っと鳴いて私に擦り寄ってきた。なのでわたしはラビィの頭を撫でてあげることにした。


----------ミラ視点-----------

 こっちにいる2匹のジャッカルの内1匹は弓を取りに行く途中に足を潰したけど残り1体か。

 そう思っているあいだにも残り1匹のジャッカルが私に向かって走ってくるがそれを横に飛びながら矢を射るが横飛びで躱されてしまう。このまま無駄に矢を使っても消耗するだけだな。

「【ウインドカッター】」


 私はウインドカッターで応戦するが私の周りを回ることによって攻撃を交わしていく。そのまま後ろから飛びかかってきたので私は前に転がることによって攻撃を躱す。

(この1匹もそうだけど足を壊した1匹も変に近づくと危ないからな)

 私は、周囲の岩場をジャンプしながら移動して2匹のジャッカルが1直線に並ぶ位置に移動して矢を射る。動けるジャッカルは難なく攻撃を回避したが私が狙っていたのそのさらに後ろにいる足を潰したジャッカルの額を狙っているから問題ない。

動ける方には牽制程度の意味しかなかったが自由に動けるようになったことで十分に意味がある。


「【ウインドバインド】」

ジャッカルの足元に竜巻を生成して動きを封じようとするがウインドカッターと同じように買わされてしまう。

(う~んやっぱり魔力視出来る可能性があるな。魔法が使えないのは結構きついかも)

 私は試しに思考詠唱でウインドカッターを使ってみたが同じように回避されてしまう。なのでその前方に矢を射掛けたが速度をあげて回避されてしまった。


(これって私に不利すぎないかな。現状短剣も使えないし矢と魔法も使えないって)

 私がぼやいている間にも戦況が刻一刻と変わっていき回避と弓、魔法による迎撃を繰り返しているがあまり変化はない。なのでくるみやしずくの方に背を向けない位置に体を向けて再びジャッカルまた突っ込んでくるのを待つ。それまではひたすら回避を続けるまでのこと。

そこまで時間がかかることもなくジャッカルが私の右から走ってきた。

(位置が悪いな。その位置で変に打つとまたくるみの近くに打つことになるしな)

 なので私は横飛でジャッカルの攻撃を回避するしかなかった。そのあとそのままジャッカルが私に向かって走ってくるのが横目で見えたが今の体制で弓を打つことができない。なので私はすごく単純な防御手段をとることにした

「【ブラスト】」


 正面に突風を作り出しジャッカルを吹き飛ばす。これによってこの場はなんとかなったが結果としては振り出しの戻っただけだ。このまま再度攻撃が来るのを待つことにする。

 横目でくるみたちの方を見てみるとくるみがラビィの頭を撫でているところだった。

(うん、くるみの方も終わったね。これならそこまで危なくないかな)

 私はジャッカルが突進してくるのをまた待つことにした。

 ジャッカルが警戒しているようで私を睨みながらゆっくりと動いている。結構時間がかかりそうだったので矢と同時にウインドカッターを使って見ることにした。7だが加速して攻撃を躱している。そのまま加速してくれていればよかったがすぐに減速して再び硬直状態となってしまう。


「正面からやりたかったけどこのままだと突っ込んできそうにないな。しずくもいつまでもはきついだろうし」


 そう小声でつぶやきながら矢筒から2本の矢を取り出して同時に弓につがえる。弓に番えた矢をジャッカルの前方へ射ると同時に私はジャッカルに向けて魔法を使う。

「【ウインドカッター】ラビィお願い!」

 ジャッカルは加速すると前方に射られた矢に当たると思ったがスピードを上げることも落とすこともできない状況で戸惑っている。

 そのおかげもありウインドカッタ-がジャッカルの後ろ足を半ばまで切り裂いてジャッカルの動きを封じることができた。一方矢の方は魔法を撃ったあとすぐにラビィに声をかけたことによって土壁にあたって地面に落ちていた。


「ふぅ」

私はジャッカルの頭に矢を打つことによって2匹目のジャッカルを仕留めた。そのあと1匹目の足に刺さった短剣を少し力を入れて引き抜きくるみと合流し、2度の射線上にいたことに対し謝った。

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