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双子姉妹の異世界旅行  作者: ライ
2章「魔物の巣窟」
41/500

前半戦

今回長めです。

 私たちがアースモールの死体を収めずに話ていると岩陰から何かが飛び出してくる。

「あぁ、せっかく倒したアースモールが!」

しずくが大声を出した。それに反応して私たちがアースモールに目を向けると灰色のキツネのような魔物がアースモールを加えて走っていくのが見えた。


「くーねぇ、せっかくのアースモールが取られちゃう」

「そうだね、追いかけよう」


 私はラビィを抱えて走ってキツネを追いかける。その途中でしずくがミラにあの魔物について聞いてみることにした。


「ミラ、あれがジャッカル?」

「多分そう、ここら辺の魔物あんまり詳しくないから」

「そっかぁ、それなら仕方ないね」


 ミラとしずくで話を進めている。私は体力がないこともあり話す余裕があまりない。そのまま走って追いかけていると比較的岩が多い場所にジャッカルが到着した。そのまま中央にいる一回り大きなジャッカルの前にアースモールを置く。


「グルルルルルルル」


大きなジャッカルがこちらに対し唸っている。その唸りのためか回りの岩場からジャッカルが8匹出てくる。これで一回り大きい個体合計で10匹となった。


「しずく、大きいのお願い。私たちで雑魚はすぐに倒して援護に向かう」

「わかった、ミラはくーねぇのことよろしくね」


 しずくはミラに私のことをお願いし、返事を聞く前にジャッカルリーダのもとに駆けていく。

 それを見たジャッカルリーダは一声鳴くと周りにいたジャッカルが動き出す。しずくと私たちの間に立ちふさがるようにジャッカル

が5体こちらに向かってくる。残りの4体はしずくを取り囲むように配置された。


「くるみ、こっちをすぐに片すよ。【ウインドバインド】」

「わかってるよ。しずくを助けに行かないと【ライトバインド】」


私とミラのバインドにより3体のジャッカルの動きを封じることができたが他の2体はこちらに飛びかかってくる。それに対しミラが短剣を取り出してジャッカルの相手をし始める。


「くるみ今動き封じてる3体をよろしく」

「わかった。ラビィやるよ」

「きゅい」


私の言葉に賛同したラビィが鳴くと同時に私とラビィでジャッカルに攻撃を仕掛ける。


「【ソーラ-レイ】」

「【きゅいきゅう(アースランス)】」


 相手が動かないこともあり難なくバインドをかけたジャッカを3体倒すことに成功した。

 一方ミラと相手していた2匹は足や顔に少し傷を負っているが動きが鈍ることがない。なので再度バインド系の魔法で動きを止めようとしたところでジャッカルリーダが再度一吠えする。

「バウ!」

その声が2匹のジャッカルに聞こえたようでおとなしく後退していった。


----------しずく視点-----------

(うーん、これはちょっとヤバイかな)

 ぼくがそう思っているのは当然でぼくの周囲に4匹のジャッカルが包囲している。ぼくは範囲攻撃ができないので集団で来られると正直厳しい。柄にもなくそう考えていると後ろからジャッカルが飛びかかってくる。

 ぼくは構えた刀を切り上げる。だが、ジャッカルは空中で体を空して刀を躱した。

 それにより飛びかかってきたジャッカルがいた方向、つまり正面が空いたのでぼくはそちらに走っていくぼくの。後ろから他のジャッカルたちも追いかけてくるがある程度ジャッカルが全員後ろに回ったので振り返ってジャッカルたちに対峙する。

(よし、これで多少は戦いやすくなった)

そのまま戦況が硬直しているとジャッカルリーダがさらに鳴いた。それに併せてジャッカルリーダも腰をあげてぼくのさらに後ろに向かって走っていく。


「こらぁ、ワンコお前の相手はぼくだ~!!」


 そう叫んでも虚しくジャッカルリーダはこちらに見向きもせずにくーねぇたちのところに進んでいく。それとは裏腹に今までくーねぇたちの相手をしていたジャッカル2匹がぼくの後ろをとる。


「うげぇ、また囲まれた。でも2匹ぐらいなら【シャドウバインド】」


バインドを使って後ろにいるジャッカル2匹をバインドで縛ったが、正面から来てる4匹のジャッカルがバラバラに動き出しぼくに攻撃を仕掛けてくる。


「さすがに、範囲攻撃できないと集団戦はやりにくいな」


そうぼやきながら最初に向かってきたジャッカルに刀で切りつけるが横から向かってくる。そのまま爪で引っかきに来たジャッカルを鞘で受け止める。そのまま回ることにより受け止めていた2匹のジャッカルを弾き飛ばす。

(ふぅ、なんとかなったけど後ろの2体仕留めきれなかったな)

 そう考えながら再度6匹のジャッカルに気を配り始める。このままだとジリ貧なる前に少しでも数を減らさないと。


「まだ1体しか狙えないけどこれしかないかな【シャドウバイト】」


 シャドウバイトにより一番対処がしづらい後ろにいるジャッカルに魔法を放つ。相手の影を使ってることもあり問題なく当たったようだが、隣にいるジャッカルがタックルをしてシャドウバイトに噛み付かれたジャッカルを突き飛ばす。

(よしこれでなんとか1匹の動きを封じることができた)

(時間度外視でこのままシャドウバイトもいいんだけどくーねぇやミラが心配だしな)


「まずっ!?」


 くーねぇたちの心配をしていたこともあり、右側向かってきていたジャッカルへの反応が遅れてしまった。振り向くと同時に腕を動かして剣で受け止めようとしたが間に合わず柄で受けてしまう。

だが、攻撃を防ぎきることができず後ろに飛ばされてしまう。そして後ろにはジャッカルが1体いる。

(このままだとヤバイな。でもこの体制だと迎撃もできないし。イチかバチかやってみるしかないか)


「【ダークバインド】」


ダークバインドにより後ろにいたジャッカルの動きを封じることができたがぼく自身の勢いを殺したわけじゃないからそのまま吹っ飛んでいく。


「キャン」


 そのまま後ろにいたジャッカルにぶつかってしまう。だが後ろにいたkジャッカルもそのまま飛ばされるわけでもないためぼくに噛み付いてきた。それに対しさすがに飛ばされてすぐということもあり躱すことができなかった。


「あ゛ーーー!!」(カラン)


ぼくの右腕に噛み付かれたことによりぼくは声をあげて刀を取り落としてしまう。

「このままだとまずい。【シャドウガレージ:格納】、【シャドウウォーク】」

ぼくは刀を格納すると同時にシャドウウォークを使いこの場を引くことにした。


----------くるみ視点-----------

 私たちに向かってきていたジャッカルたちが引いてジャッカルリーダがこちらに走ってくる。

 走ってきたジャッカルリーダにしずくが文句を言っているが歯牙にかけずこちらに向かってくる。その代わりにこちらに向かってきているジャッカルは引いてしずくの方に向かっていった。

しずくも心配だけどこっちのほうもヤバイな。


「ミラ、ジャッカルリーダってどうなの?」

「そうだね。魔物のランクとしてはFランクだからブラッドボアと同じぐらいかな」

「それって私たちだけだとまずくない?」

「Fランクも周りのジャッカルの関係もあるからジャッカルリーダ自体はブラッドボアよりはやりやすいだろうけどまずいことに変わりはない」


 こちらに近づいてきているジャッカルリーダに対しミラが弓を射掛けるが横に飛ぶことにより攻撃を回避し続けて攻撃が当たる気配がない。

このまま近いづいていきたジャッカルリーダがミラに対し腕を振り上げて下ろしてくる。

それに対しミラは弓から手を話して短剣でその手を受け流した。


「体格通り攻撃重い。私が引き受けるからサポートお願い」

「わかった」

「きゅい」


私とラビィが了承の返事をしてジャッカルリーダと対峙する。

ジャッカルリーダが今度はミラに対し噛み付きをしてくる。


「【きゅきゅっ(アースウォール)


 ラビィがジャッカルリーダの前に土壁を出現させた。そしてまもなく「ドカッ」という音がして土壁が壊れたが、ジャッカルリーダにもダメージがあったようで首を降っている。

「ガウっ」

 首を振っているあいだにミラが足に短剣を振るっているがジャッカルリーダの表皮を斬るしかことができていない。

ジャッカルリーダも再度動き出した。


「【ライトバインド】」


 私は動き出したジャッカルリーダの口があかなくなるようにするためにライトバインドを放つ。

だけどジャッカルリーダは力づくで口を開く。それだけでも多少の時間を稼ぐことができた。

その時しずくの方から悲鳴があがる。


「しずく!?」


私もしずくの悲鳴に集中力を欠いてしまう。まもなく後ろから声をかけられる。


「くーねぇ、ぼくは・・・大丈夫だよ」

「しずく、良かった。ラビィ回復お願い」

「【きゅうい(ヒール)】」

「ラビィありがとう、少しは楽になったよ」


 しずくがこちらにやってきたこともあってしずくが相手をしていたジャッカル5匹がジャッカルリーダの周りに集まってくる。

しずくも腕の傷がある程度癒えたのか影から刀を取り出したが鞘に入っておらず抜身で出てきた。


「よし、なんとか刀も持てるようにもなったし続きと行きますか」


しずくが立ち上がり刀を軽く振っている。

全員が集まって戦い第2幕へと入っていく。

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